日本一の外科医
1911(明治44)年1月29日日曜日午前10時55分、東京市麻布区盛岡町にある有栖川宮家盛岡町邸。
「かわいいなぁ、梨花と栽仁の子は……」
人払いされた応接間の椅子に座り、今月20日に生まれた私の長女を抱いているのは、微行でやって来た兄である。既に迪宮さま、淳宮さま、希宮さま、英宮さまと4人の子供の父親である兄は、私の娘を慣れた様子で抱っこしていた。
「目は梨花にそっくりだ。口は栽仁に似ているか。結婚の時、美男美女の組み合わせと騒ぎになったお前たちの子供だ。成長したら、梨花のような美女になるのだろうな」
眠っている娘を抱っこし続ける和服姿の兄に、
「そうなるといいけれど、見た目より中身が大事よ」
と言った私は、右隣に座っている栽仁殿下に、「ね、栽仁殿下」と同意を求めた。
「そうです。だからこそ、“万智子”と名付けたのですから」
夫も真面目な表情で私に合わせてくれる。“智慧をたくさん持つ子に育ってほしい”という願いを込め、栽仁殿下と私で考えた名前である。
「万智子……良い名前だな。梨花と栽仁の願い通り、万智子が賢い子に育つよう、俺も祈っているぞ」
「ありがとう、兄上」
「ありがとうございます、皇太子殿下」
私と栽仁殿下は、愛おしそうに万智子の頭を撫でる兄に、心からのお礼を言った。
と、
「……しかし、やっと万智子に会えたな。本当は、生まれたと聞いた時に、この家に駆けつけようと思っていたのだ。自転車を引っ張り出したところで、奥大夫に見つかって投げ飛ばされてしまったから、来ることが出来なかったのだが」
兄が聞き捨てならないことを言い始めた。
「……それは、奥閣下にお礼をしないとね、栽仁殿下」
「そうだね。あの騒ぎの中に皇太子殿下がいらしたら、もうどうにも対応できなかったよ」
私と栽仁殿下が同時にため息をつくと、
「騒ぎ?万智子が生まれた時、陸奥総理がこの家に来ていたとは聞いたが……」
兄はこう言って首を傾げる。
「陸奥さんだけではなくて、梨花会の面々が全員来たのよ。退院したばかりの桂さんまで……」
「それに、医科大学の先生方もたくさんいらしたね。産婦人科の中島先生だけじゃなくて、内科の三浦先生や、学長の緒方先生もいらしていた」
「医科研の主力メンバーも全員来たわ。北里先生が“使う機会が訪れなくてよかった……”って言いながら、日本で手に入る抗生物質を全種類持って現れたからびっくりした。そんな状態だから、大山さんもお客様たちを捌くのがやっとだったみたい。そこに兄上が来たら、流石に大山さんでも処理能力を超えるわ」
夫と2人、口々に言い立てると、
「そうか、それなら今日来ることにしてよかったか。……俺としては一刻も早く、お前たちに会いたくてたまらなかったのだがな」
兄は不承不承と言う感じで頷いた。
(奥閣下に何かお礼をするように、大山さんに後で頼むか……)
私がそう考えていると、
「ところで、梨花が立てた策はどうなった?」
と兄が尋ねた。
「……とりあえず、点滴の針は刺してくれたし、会陰切開もしてくれた。切開の創の縫合もしてくれたし、一昨日、抜糸もしてくれた。だから、私の身体を使ってやれることは、近藤先生に全部やってもらったことになる」
私は、出産の時の光景を思い出しながら、兄に答え始めた。
「ただ、不安は残る。点滴の針を刺した時、近藤先生は2回失敗したの。私の腕の静脈、結構太いから、点滴の針は普通に入りそうなのだけれど」
「梨花の……直宮の身体を、治療のためとは言え傷付けることに動揺していたのか」
「だと思う」
兄の言葉に私が頷くと、
「梨花さんの会陰切開をした時も、近藤先生、新島さんに殺気を向けられて脅されたからやったんでしょ?」
栽仁殿下が私に確認する。
「うん。縫合と抜糸の時は、開き直ったのか、全く動揺していなかったけれど……」
私はそこで言葉を切ると、自分の右手に視線を移した。
「万が一、兄上の緊急手術が必要になった時、近藤先生が、兄上の皮膚にメスを問題なく入れられるか……私には分からない」
栽仁殿下の手術を執刀した時のことが頭を過ぎる。新島さんからメスを受け取った時、私の右手は細かく震え、制御がきかなかった。何とか心を落ち着けたら、震えが止まったので、問題なく手術を進めることができたけれど……。
(もし、近藤先生が兄上の手術を執刀する時、あの時の私のように近藤先生が動揺して、手の制御がきかなくなってしまったら……)
私が考え込んだ時、
「失礼いたします」
黒いフロックコートを着た大山さんが応接間に入ってきた。
「弥生先生たちが、連れ立っていらっしゃいましたが、いかがいたしましょうか」
「え?!もう、そんな時間なの?!」
「おや、どうした?」
慌てる私に問いかける兄に、
「今日、梨花さんのお産を担当していただいた先生方と新島さんに、お礼の品を渡すことにしていたんです。その時に、例の策の種明かしをすることになっていて」
夫が手際よく説明した。
「だけど、兄上と鉢合わせになるなんて、考えてもいなかった。兄上が弥生先生たちに見つかったら、騒ぎになっちゃう……どうしよう、大山さん?」
「それでは、皇太子殿下には、分娩所の玄関から御退出いただきましょうか」
非常に有能で経験豊富な臣下は、落ち着いた態度で私に答えた。
「そうか、そっちに回ってもらえば、兄上が弥生先生たちに見つかることはないわね。じゃあ申し訳ないけれど、兄上、そっちから出て」
「仕方ないな」
兄は苦笑すると、「そうだ、万智子はどうする?」と尋ねた。
「俺が抱っこして、奥に連れて行きましょう。もし、女王殿下が眼を覚まされてお泣きになれば、若宮殿下と梨花さまがお話しづらくなるでしょうから」
大山さんが兄に申し出ると、「お、そうだな」と兄は素直に頷いて立ち上がり、眠っている万智子を大山さんの腕に移し替えた。
「では、皇太子殿下を送りましたら、玄関にいる石原君に、弥生先生たちをこちらに連れてくるように申し付けます」
「頼んだよ、大山さん。兄上、余り相手が出来なくてごめんね」
私も立ち上がって兄に頭を下げると、
「何、気にするな。また会いに来る」
兄はこう言って、大山さんと一緒に、奥にある分娩所の方へ去って行った。
「あーあ、もう少し、兄上の相手をしていたかったのに。時間が過ぎるのは早いわね」
「仕方ないよ。余り長くお客様をお待たせするわけにはいかないしね」
唇を尖らせた私を、栽仁殿下が優しくなだめる。
「そうだけどさぁ……、近藤先生を上手く説得できる自信がないのよ。こんな策を立てておいてなんだけれど……」
私が軽くため息をついた時、
「梨花さん、僕を見て」
栽仁殿下が言った。その言葉通りにすると、私の視線はたちまち彼の瞳に捕まった。
「大丈夫だよ」
栽仁殿下は私の右手を取りながら言った。
「大山閣下もいらっしゃる。弥生先生とベルツ先生も、梨花さんの味方だ。いざとなったら、力を借りればいい。僕も手伝うし、最悪、新島さんにすごんでもらって言うことを聞かせてもいいんだ」
「……余り、物騒な手段は取りたくないけどね」
私は苦笑すると、栽仁殿下にうんと身体を寄せた。私の思いを察したのか、夫は腕を私の背中に回し、私の身体を更に自分に近づけた。
「ありがとう、栽さん。もう母親だから、私、しっかりしないといけないのにね」
「気にしなくていいよ。梨花さんは万智子を産んだばかりで、まだ体力が回復してないんだから、遠慮せずに僕に頼って」
私をしっかりと抱き締めながら、栽仁殿下は優しく、言い聞かせるように私に言う。彼の身体の温もりを感じながら、穏やかな声を聞いていると、不安が心の中で急速に薄れていくのが分かった。
「うん、じゃあ、そうさせてもらう……」
私が小さな声で夫に応じた時、
「若宮殿下、妃殿下、よろしいでしょうか」
応接間のドアの向こうから石原さんの声が聞こえた。
「……あ、どうしました?」
私から身体を離しながら栽仁殿下が答えると、
「吉岡先生たちをお連れしましたが、入っていただいてよろしいでしょうか?」
石原さんはドアの外から、私たちにお伺いを立てた。
「……一緒に頑張ろうね、梨花さん」
「うん」
夫婦で囁き合うと、
「いいですよ」
私はドアに向かって、大きな声で言った。
1911(明治44)年1月29日日曜日、午前11時。
「今日はお忙しい中いらしていただいて、ありがとうございます」
応接間の椅子に座った吉岡弥生先生、ベルツ先生、近藤次繁先生、そして新島八重さんに向かって、栽仁殿下が穏やかな声で挨拶する。4人は一斉に栽仁殿下に向かって深く頭を下げた。4人とも、栽仁殿下には、片手で数えるほどしか会ったことがない。全員、普段より緊張しているのが感じられた。
「先生方のご尽力により、万智子も無事に生まれ、妻も出産後、元気に過ごせています。そこで、皆様にお礼の品を贈らせていただこうと思い、お集まりいただきました」
「まぁ、若宮殿下、謝礼も既に頂戴しているのに、この上さらに、とは……。若宮殿下には、大変無礼なことを申し上げましたのに……」
夫の言葉に、弥生先生が恐縮したように頭を下げる。……確かに、万智子が生まれた時、普通の医者なら言えないようなことを栽仁殿下に言っていた気がする。
「いえ、気が動転して、いけないことをしてしまったのは僕の方なので」
弥生先生に向かって一礼する夫に向かって、
「あの時は、本当にごめんなさい、栽仁殿下……」
私は小さくなって謝罪した。痛みに耐えられなかった私が、“遺言を書きとめて”などと叫ばなかったら、夫が取り乱すこともなかったのだ。
「じゃあ、石原さん、お礼の品を持ってきてください」
栽仁殿下が声を掛けると、壁際に立っていた石原さんが一礼して、家の奥へと消える。ほどなくして、彼は漆塗りの硯箱を捧げ持って応接間に戻ってきた。蓋の表には、見事な枝ぶりの松の絵と、有栖川宮家の紋とが蒔絵で描かれている。“出産でお世話になった医療関係者に渡すように”と、義父の威仁親王殿下が前々から注文して作らせていたものである。
「これは素晴らしい蒔絵ですね。非常に優美だ」
石原さんが4つの硯箱をお客様たちの前に置くと、ベルツ先生が感嘆の声を上げた。
「お気に召していただいたようで良かったです」
私が微笑むと、
「幼いころからご成長を見守らせていただいた美しい姫君が、医師となり、幸せなご結婚をされ、母となられた……。これは、この喜ばしい出来事の良き記念の品となりましょう。大切に致します」
ベルツ先生もニッコリ笑って答えてくれた。
「妃殿下……身の程をわきまえぬ言動を取った私にまで、このような結構な品を下さるとは、誠に恐縮でございます」
頭を深く下げた新島さんに、「とんでもないです」と私は左右に首を振って答えた。
「新島さんに叱られなかったら、私は陣痛の苦しみに挫けていました。あの時叱られたから、万智子が無事に生まれたのだと思っています。本当にありがとうございました」
新島さんにお礼を言って一礼すると、
「もったいないお言葉を……」
新島さんは頭を下げたまま、涙を流し始めた。
一方、
「私まで、こんなに結構なものをいただいてしまっていいのでしょうか?」
近藤先生は、顔に困惑の色を浮かべていた。
「私は、事もあろうに、妃殿下に点滴の針を刺すのを、2回も失敗したのですよ?」
「でも、最終的に、点滴の針はちゃんと入りましたね」
私は近藤先生に穏やかな声で反論した。
「会陰切開もうまくやってくださったし、創の縫合も抜糸もやってくださって……感謝しても、し足りないです。それに……」
私は夫に視線を移した。私と目が合うと、栽仁殿下は軽く頷く。“話しなさい”ということだろう。私は近藤先生に向き直ると、
「謝罪しないといけないのは私の方です、近藤先生」
そう言って、最敬礼した。
「私、近藤先生のことを、ずっと騙していました」
「は……?」
近藤先生はキョトンとしている。何のことやら、さっぱり分からないようだ。私は、きちんと事情を説明することにした。
「あの、近藤先生……兄が、3月に渡欧するという話はご存じでしょうか?」
「はい、新聞で拝見しております。来たる3月1日に、皇太子妃殿下とともに日本を発たれると……」
頷いた近藤先生に、
「本当は、私も兄の渡欧について行こうと思っていました。万が一、兄の体調が渡欧中に悪くなって、侵襲的な治療が必要になった場合、皇族である私以外に、治療ができる人間がいないと考えたからです。けれど、兄の渡欧時期は、私の産褥と重なります。外国旅行には耐えられない……弥生先生には、そう判断されました」
私はなるべく穏やかな口調になるように注意しながら話し始めた。
「このままでは、兄の渡欧自体が取り消しになってしまうかもしれません。それは絶対に避けたいと思いました。渡欧の経験は、兄にとってかけがえのない財産になります。それを得られる機会を逃してしまうのは、日本にとって大きな損失になります。……だから考えました。日本で一番外科手術が上手い近藤先生に、兄の身体に治療のために傷が付けられるようになってもらって、兄の渡欧に付き従ってもらえばいい、と」
「!」
近藤先生は目を瞠った。
「けれど、私には不安がありました。たとえ治療のためであっても、臣下が皇族に傷を付けてはいけない……そのしきたりが、心理的な壁が、近藤先生の前には立ちはだかっています。もし兄の渡欧中に、兄に侵襲的な治療が必要になった時、近藤先生がその壁を乗り越えられるか、不安でなりませんでした。ですから、経験を積んでいただこうと思ったのです。直宮の身体に、治療のために傷を付けるという経験を。それで、弥生先生とベルツ先生と謀って、近藤先生に私の分娩のお手伝いを頼みました。直宮であるこの私の身体に、治療のために傷を付けていただくために……」
私はここまで言うと立ち上がり、頭をこれ以上ないくらい深く下げた。
「申し訳ありませんでした!近藤先生は、私に何度も手術の実際を見せてくださり、手技の指導もしてくださった、大恩ある先生です。その方を試すような不遜な真似を、私はしてしまいました。私のことを破門……いえ、正式に弟子として認めていただいたわけではありませんから、絶交していただいて構いません。でも、弥生先生とベルツ先生のことは責めないでください。2人とも、私に命じられて、謀に巻き込まれただけですから!」
「妃殿下、お言葉ですがそれは違います。私は近藤君の実力を測るために、進んで妃殿下の策に乗ったのです」
「私も、妃殿下に命じられたから策に乗ったのではございません。私は自分の意思で、この謀に加わることを決めたのですから!」
ベルツ先生と弥生先生がこう言いながら、次々と椅子から立ち上がる。
「お2人とも、何をおっしゃっているのですか!今回の件は私が命じて……」
私が恩師たちに言い返そうとした時、
「妃殿下に一方ならぬご心配をおかけして、誠に申し訳ございませんでした……」
静かに立ち上がった近藤先生が、私に向かって最敬礼した。
「たとえ治療のためであっても、皇族の身体に傷を付けてはいけない……確かに、その思いは私の中にあります。それ故、若宮殿下の手術の際、妃殿下には御見苦しいところをお目にかけてしまい、結局、想いを寄せ、大切に思っておられるお方の手術を執刀させるという余りにも酷な試練を、妃殿下に課すことになってしまいました。私に皇太子殿下の侵襲的な治療ができるかと、妃殿下が心配されるのも道理でございます」
そこで近藤先生は頭を上げると、強い視線で私を見つめた。
「ですが妃殿下、私にも、妃殿下の師として、東京帝国大学医科大学の外科教授として、そして日本一の外科医としての、誇りと意地がございます。この近藤、日本一の外科医として、皇太子殿下のご渡欧に付き従い、皇太子殿下の御身に万が一のことがあれば、例え侵襲的な治療であっても、己に打ち勝って最善の治療を施し、皇太子殿下をお助け申し上げると……妃殿下にお誓い申し上げます!」
「近藤先生……」
私はほっと大きな息を吐いた。生意気な真似をした目下の医者を、近藤先生は弟子であると認めてくれた。そして、兄に万が一のことがあれば、侵襲的な治療が必要ならためらいなく施すと約束してくれた。
(師弟の礼から、明らかに外れていることをしてしまったけれど……これで、これで兄上と節子さま、ヨーロッパに行くことができる!)
私がそう思った時。
「その言葉を待っていたぞ、近藤先生」
……この場に絶対いないはずの人の声が聞こえた。ベルツ先生と弥生先生の顔が引きつる。栽仁殿下も、一瞬目を丸くした。そんな……“鉢合わせたらいけないから”ということで、先ほど帰ってもらったはずなのに……。
「兄上っ!」
私が勢いよく開けたドアのすぐ向こう側。廊下に佇んでいた兄は、私の姿を認めるとニッコリ微笑んだ。
「な、何でまだいるのよ!」
「うん、俺も帰るつもりだったのだが、大山大将に残っていてくれと頼まれたのだ」
そう言いながら、兄は私の方に近づいてくる。
「大山さんに?」
「ああ。万が一、お前の説得で近藤先生が決心しないなら、俺自身が出て行く必要があると言われてな」
「だったら、出て来なくてよかったのに。話は一応まとまったし、それに、突然兄上の声がしたら、みんなビックリして、話が出来なくなるわよ!」
「すまん。近藤先生の決意を聞いたら、嬉しくなってしまってな、つい」
「全くもう……」
話しながら私のそばまでやって来た兄は、私の横をすり抜けて応接間に入ると、
「皆、驚かせてすまぬ」
恐縮する一同に向かって、ゆったりと一礼した。
「近藤先生」
「は、はっ」
最敬礼した近藤先生に、
「こうして会うのは初めてか。この妹からは、あなたの話をよく聞いていた。今の日本で、一番の外科医であると」
兄は穏やかな声で言った。
「よく、決心をしてくれた。これでわたしも安心して渡欧できる。わたしに万が一のことがあれば、どんな処置でも構わない、医学的に必要と思われる処置を遠慮なくやってくれ。近いうちに、山縣大臣から正式に辞令を下すから、渡欧中のわたしの主治医として、よろしく頼むぞ」
「は、はいっ、謹んで、お引き受けいたします!」
近藤先生は、兄に深々とお辞儀をすると、今度は私に向かって最敬礼をした。
……こうして、兄の渡欧中の主治医をどうするか、という問題は何とか解決し、兄夫婦の渡欧は、予定通り行われる運びとなったのだった。




