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転生内親王は上医を目指す  作者: 佐藤庵
第30章 1902(明治35)年小満~1902(明治35)年処暑
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新時代の淑女(レディ)

※地の文を訂正しました。(2020年6月20日)

 1902(明治35)年8月8日金曜日、午後1時半。

 この日開会となった帝国議会の臨時会。衆議院の本会議で、女子の志願兵を国軍に就役できるようにする徴兵令の改正案と、女子志願兵の要件を定めるために新しく作られた“女子志願兵法”が、満場一致で可決された。

 本当は、議会を招集しても、実際に会議を行うまでには時間が掛かる。議会を招集したら、まず衆議院では互選で議長を決めなくてはいけないし、衆議院でも貴族院でも席次などを決める必要がある。それが終わってから、天皇臨席の上で開院式が行われて、議会が開会される。席次などが決まってから開院式までは、今までなら数日の間が置かれていた。

 ところが、今回の臨時会では、午前9時に議員たちが招集され、諸々の事項を決めた後、同じ日の午前11時から、お父様(おもうさま)が臨席して開院式が行われた。異例のスピード進行である。開院式に引き続いて、午後からは衆議院の本会議が行われた。通常なら、法案は委員会で審議してから本会議にかけるものだけど、徴兵令の改正案と女子志願兵法は、“緊急なので”という理由で、そのまま本会議に掛けられた。質疑応答も行われたけれど、ごく形式的なもので、徴兵令改正案と女子志願兵法はあっさり可決したのである。

「あっけないくらいだったわね……」

 私は衆議院本会議場の傍聴席にいた。自分に関係する法案なので、審議ぐらいは聞いておこうと思い、大山さんに頼んで連れてきてもらったのだ。もちろん、微行(おしのび)である。

「それは、与党にも野党にも、話が付いておりますから」

 その大山さんは、私の隣の席で、私に向かってにこにこしながら小さい声で答えた。

「問題は貴族院ね。もし、公家や旧大名家の無所属議員たちに、政党の議員たちが引きずられて、反対に回っちゃったら……」

 この時代の衆議院には、予算についての先議権……つまり、予算を貴族院より先に審議する権利はあるけれど、私の時代のような“衆議院の優越”はなく、貴族院と立場は同じである。だから、衆議院で可決された法案でも、貴族院で否決されたら成立はしないのだ。

「三条どのが千種どのと一緒に、公家衆の説得をしています。有栖川宮殿下と井上さんも、旧大名家を説得しています。ご心配なされますな」

 大山さんはそう言って、私をいつもの優しくて暖かい瞳で見つめた。

「そうね、あなたがそう言うなら、心配するのは止めておく。今回の件で、みんなには迷惑かけるね。ごめん……それから、本当にありがとう」

 小さく頭を下げると、「どうかお気になさらず」と大山さんはニッコリ笑った。

「今回改正が必要な勅令や皇室令の中には、いずれは改正が必要だと予測されたものも含まれます。ただ、その時期が想定より早かったというだけのこと。どうということもありません」

「そうか。……手伝いたいけど、私じゃまだ無理だ」

「ふふ、いつかは梨花さまにもご助力いただきましょう。まずは、ご自身も参加されるつもりで、各手続きのなんたるかを学んでいただければ」

 大山さんと2人で馬車に乗ると、青山御殿に向かう。馬車の中では、これから必要な手続きがどう進んで行くか、大山さんに簡単にレクチャーを受けた。無事に法律が議会で可決されても、関係する勅令や皇室令などを変更しなければいけない。道のりはまだまだ長いようだった。

 青山御殿に着いて馬車から降りると、

「章子さん!」

奥から母が現れた。その顔が強張っている。

「母上、ただいま。……どうしたの?」

 尋ねると、「大変なんです、章子さん!」と母は答えた。母の後ろにいる千夏さんも、緊張した表情になっていた。

「何?まさか、不審者にでも侵入されたの?」

(でも、中央情報院にも警備されてる、この青山御殿に侵入するなんて、この不審者、日本最高峰レベルの手練れなんじゃ……)

 そう思っていると、千夏さんが顔をひきつらせながら、一歩後ろに下がった。現れた人物を見て、大山さんも軽く眉をしかめる。白髪混じりの長い黒髪を後ろで束ね、私をキツい目で睨み付ける、袿袴(うちきはかま)姿のこの老女は……。

「全く、何が“章子さん”じゃ。身分を弁えなされ、花松どの」

 そこに立っていたのは、お父様(おもうさま)の実の母、私の実の父方の祖母である二位局(にいのつぼね)……ではない、一位局(いちいのつぼね)こと、中山慶子(よしこ)さんだった。


 一位局に改めて応接間に入ってもらうと、私は彼女の前に座った。相手は一応、私の実の祖母なので、上座に座るように勧めたのだけど、下座に座った一位局が「ここで結構」と撥ね付けるように答えたので、仕方なく、上座の椅子に腰掛けた。

 私が椅子に座ったのを確認すると、

「徴兵令の改正案と、女子志願兵法は、衆議院で否決されましたのか?」

一位局は語気鋭く、私に尋ねた。

「いえ、先ほど、全会一致で可決されました」

 そう答えると、「なんたることじゃ……」と一位局は天を仰いだ。

孝麿(たかまろ)から聞いた時には、“通るわけがなかろう”と思っていたのに……」

 孝麿、というのは、一位局の甥で、現在の中山侯爵家の当主だ。侯爵は自動的に貴族院議員になるので、彼も貴族院議員の一員なのだけれど……。

(いや、その現状認識、おかしくないか?与党も野党も賛成なんだから、少なくとも、ほぼ政党勢力しかいない衆議院じゃ法案は通るって、分かりきってるのに……)

 そう思っていると、

「これで貴族院でも法案が通過してしまったら……増宮殿下、まさか国軍に入られるつもりではありませんでしょうな?!」

「そのつもりですが?」

 なるべく穏やかな口調で答えたけれど、一位局は、

「やはりか……許せるものではない……」

と、忌々しげに呟いた。

「前にも言ったと思いますが、御殿の中だけで過ごして、人を助けられないなんて、私には耐えられません」

 私は一位局の鋭い視線を受け止めながら、なるべく穏やかに言った。

お父様(おもうさま)は私に“上医になれ”と命じられました。上医となれば、医学だけではなく、様々な事項に通じなければなりません。もちろん、軍事についてもです」

 そう付け加えてみると、

女子(おなご)が軍隊に入るなど……医師免許を取ったことすら言語道断だというのに、この上、更に罪を重ねられると言うのですか?」

一位局は私を睨み付けた。

「昔、光明皇后は、悲田院と施薬院を建てられ、更に浴室を建てて、御自ら病者のために尽くされました。また、神功皇后は、三韓征伐の折、自ら男装なさって三韓を討伐されました。もしこの御2人が今の世に生きられていたら、光明皇后は医師免許か看護師免許をお取りになっていたでしょうし、神功皇后も国軍に身を投じられていたでしょう」

 私は冷静に反論した。ここで熱くなってしまっては、余計に向こうの怒りを招くだけだ。

「……相変わらず、よう屁理屈をこねられること」

 一位局は苦々しい口調で呟いた。

(私、相当嫌われてるな……)

 思わず、苦笑いしたくなったのを、慌てて引っ込めた。一応、彼女にとって私は、血の繋がっている孫のはずなのだけれど。

女子(おなご)に軍人など、出来るはずもない」

 その実の祖母は、相変わらず、私に否定的な言葉を投げつける。

「しかも、心弱き増宮殿下に、軍人など、出来るわけもないのじゃ。何せ、堀河どのが亡くなったときも、肉親でもないのに打ちひしがれ、閉門され来客を断られ、喪に服されていたも同然の有様。このような心弱きことで、軍人が務まりますのか?」

(なんでいきなり爺のことを……?!)

 一瞬、身体が熱くなった。

「……爺は、私にとっては肉親も同じです」

 けれど、冷静さを欠いてしまえば、一位局が私をやり込めにかかるのは目に見えている。私はキッパリと、けれど、きつくならないように気を付けながら、一位局に反論した。

「肉親の喪に服すのは、当然ではないでしょうか。あなただって、万が一、お父様(おもうさま)の身に何かあれば、親として色々心配なさるでしょう?」

 すると、

「私はお(かみ)の親ではない!腹をお貸し申し上げただけじゃ!」

一位局から、信じがたい台詞が飛び出した。

「?!」

 私は思わず、目を丸くした。

「ただ、増宮殿下はお(かみ)の実子、その身と心に何かあれば、お(かみ)宸襟(しんきん)を悩ますことになろう。それは、お(かみ)のためには、あってはならぬことなのじゃ」

(あれ……?)

 一位局は、相変わらず私をすごい目付きで睨んでいる。けれど、私はある可能性に気が付いた。

 一位局も、心の奥では、お父様(おもうさま)のことを、母親として愛しているのではないだろうか。

 そして、私のことも心配なのではないだろうか。“お(かみ)の子だから”という理由ではなく、“実の祖母だから”という理由で。

 けれど、一位局は古い考えの中で生きている人だ。だから、古い考えの中の言葉……一見厳しく聞こえる言葉でしか、愛情を表現できないのではないだろうか。

「増宮殿下、今からでも遅くはありませぬ。医師免許を返上なされ。そしてよき婿と結婚なさるがよい。それこそが女子(おなご)の幸せじゃ」

(そして……自分の持つ古い価値観の中にしか、幸せは無いと思ってるんだ)

 何故か熱っぽく語り始めた一位局を見ながら、私はこんな結論に達していた。

(それで、自分の考えを他人に押し付けようとしている。……だけど、幸せなんて、どこにあるか分からない。自分が幸せって思えれば、それで幸せなんだよ)

「……私は、女子(おなご)ではありません」

 私が静かに言うと、一位局の動きが止まった。

「ま、……増宮殿下、とうとう狂われたか?!幼いころから、男勝りではあったが……!」

 これ以上ないくらい目を見開いている一位局に、

「私は淑女(レディ)です」

私はまた、静かな声で告げた。

「今は半人前です。それは分かっておりますが、修業を積み重ね、いつか、新しい時代にふさわしい、日本にこの人ありと言われる淑女(レディ)となり、上医となり、お父様(おもうさま)と兄上を助けます」

 私の言葉に、一位局は全く反応出来ていなかった。

「だから、お父様(おもうさま)お母様(おたたさま)と兄上を泣かせるようなことはしません。それはお約束します、一位局さま……いえ、お祖母(ばあ)さま」

「……勝手になされよ」

 一位局は憮然とした表情で椅子から立ち上がり、素早い身のこなしで応接間から出て行った。

(ふう……)

 椅子に背を預けた時、応接間の扉が再び開いた。入ってきたのは、私の臣下である。

「ああ、やっぱり聞いてたか、私と一位局の話」

 私はもう一度、椅子に座り直した。「ごめんね。多分、中山侯爵は法案に反対すると思う。叔母さんの言うことには逆らえないでしょ。だけど……はぁ、大見得、切っちゃったなぁ……」

 私が大きくため息をつくと、

「ふふ……昔、梨花さまが石黒と青山を叱り飛ばした時のことを思い出しました」

大山さんが笑いながら言った。

「もう、やめてよ大山さん。葬り去りたい黒歴史なんだから」

 唇を尖らせると、

「しかし、新時代の淑女(レディ)……梨花さまらしゅうございます」

笑い声を収めた大山さんは頷いた。

「梨花さまが新時代の淑女(レディ)になられるのであれば、(おい)は梨花さまを更に誇らしく思えます」

「そっか……つまり、あなたの主君に相応しいってことね」

 確認すると、「さようでございます」と大山さんは私に頭を下げた。

「新時代の淑女(レディ)……確かに、私はこの20世紀だけじゃなくて、21世紀も知ってる人間だ。この時代の人に理解されないことも多いだろうね」

 言いながら、苦笑いが表情に浮かんだ。一位局のように、古い時代の考え方に、頑迷に固執する人もいるだろう。そんな人間には、私の考えは恐らく理解できない。

「……でも、頑張るよ。兄上を助けるためにも、あなたに相応しい主君になるためにも」

 そう言って、ニッコリ笑ってみると、大山さんは「御意に」と答え、私に微笑みを返したのだった。


 そして翌日、8月9日土曜日、午前10時。

「……という訳で、増宮さまは、まさしく新時代の淑女(レディ)!これに対して、国軍という活躍の場を与えるのは、至極当然のことであるんである!」

 麹町区内幸町(うちさいわいちょう)2丁目にある貴族院の本会議場。演壇に立って、質疑と言う名の大演説をぶっているのは、貴族院の伯爵議員でもある、立憲改進党党首の大隈さんだ。議場に向かって一礼すると、政党所属の議員さんたちから、大きな拍手が沸き上がった。国務大臣席にずらりと座っている閣僚たちのほとんどは、大隈さんをニコニコしながら眺めている。ただ、厚生大臣の原さんは大きなため息をついていたし、農商務大臣の伊東巳代治さんは、大隈さんを苦々しげに見つめながら、「多少認識が異なるが、まぁ、増宮殿下がお美しいのは否定できないからな」と呟いていた。

 大隈さんが自分の議席に戻ると、国務大臣席から国軍大臣の山本さんが立ち上がり、入れ替わりに演壇に上がった。

「まさしくおっしゃった通りで、増宮さまのように、文武両道を修めた女子が、これから増えていくと思われます。我が国の防衛を強固にするためにも、能力的に男子より勝る女子にも、国軍の門戸を開くのが肝要と考えます。また、女子の模範として、増宮さまに率先して国軍に入っていただくのは、国軍大臣としては大いに賛成です」

「あ、あのさ、大山さん……これ、本当に帝国議会?」

 山本さんの答弁に対して、「賛成」だの「異議なし」だのという声が上がる議場を傍聴席から眺めながら、私は大山さんに小声で尋ねた。

「もちろん、帝国議会ですよ」

「……なんで、質問者も国務大臣も、私について語ってるの?」

 大山さんが答えようとした矢先、議場で「ちょっとお尋ねいたしますが」と、立ち上がった人がいた。侯爵議員の1人である、中山孝麿さん……一位局の甥だ。

「増宮殿下が文武両道の姫君であることは論を待ちません。しかし、そんな方を死地に赴かせてよいのでしょうか。増宮殿下は、軍服よりも、宮殿でドレスを着るべきお方です」

(はぁ?)

 「賛成」と声を上げているのは、公家衆や旧大名家の議員たちだろうか。再び、国務大臣席から山本さんが立ち上がり、演壇に進んだ。

「お答え申し上げます。今回、女子に入っていただくのは、医師、看護師、薬剤師、歯科医師……いわゆる“後方部隊”に属する部分に当たります。おっしゃる通り、後方部隊とは言え、死地に赴くこともあるかもしれませんが、ご本人は承知の上と認識しています。そして何より、増宮殿下はドレスもお似合いになりますが、軍服もお似合いになると信じます」

 議場からは「その通りだ!」「賛成!」という叫び声と、「いいや、ドレスしかない!」という雄たけびが入り混じって聞こえてくる。余りのことに、あきれて物も言えないでいると、国務大臣席で内閣総理大臣の伊藤さんが手を挙げ、「ちょっとよろしいですか」と議長の近衛篤麿(あつまろ)公爵に呼びかける。近衛議長は発言を許した。

「中山議員のご発言は全くその通りです。ですが、増宮殿下に、ひたすら軍服を着ていただくわけではありません。儀式へのご参列の際、軍医の身分をもってご参列いただく時は軍服を着ていただくことになります。しかし、内親王の身分をもってご参列いただく際は、当然、ドレスを着ていただくことになります。関係する勅令・皇室令などの整備も進め、軍服とドレス、両方の増宮さまのお姿を見られるように致しますので、どうぞご安心のほどをお願いいたします」

 伊藤さんが自信たっぷりに言い切ると、議席全体から、大きな拍手が沸き上がった。

「あんたたち……」

 深く、深くため息をついた私の頭を、大山さんが「まぁまぁ」と言いながら優しく撫でる。唇を尖らせた私の視線の先では、叔父の千種有梁さんが、演壇に上って発言していた。

「あー、一応、当事者の叔父なんで、一言申し述べます。……俺としては、増宮殿下が軍医になられることに、手放しで賛成するという訳ではありません。しかし、殿下が軍医になられることより、ロシアに嫁がれることの方がもっと嫌です。それから殿下を救う唯一の方法が、軍医になられることと信じます。ですから、徴兵令改正に賛成致します」

 叔父はかなりまともなことを言っている。言っているのだと信じたい。けれど、議場から、「ニコライは出直してこい!」とか「そうだ!増宮殿下の軍刀の錆になればよい!」とか、めちゃくちゃな叫び声が聞こえるのは気のせいだろうか。……気のせいだと信じたい。

 叔父の発言で質疑応答は終わり、記名投票に移った。賛成の場合は白色の、反対の場合は青色の木札を議員が演壇に持参して投票する。私の時代では、この投票の動作にわざと時間をかける“牛歩戦術”などというものもあったけれど、帝国議会が始まった時から牛歩戦術は規則で禁止されており、牛歩戦術を行ったと判断された場合は、当該議員は除名されることになっている。

「三条どのはもちろんですが、九条・一条・二条・鷹司……公家衆の大物は、全員賛成ですね」

「慶喜さんが賛成票を入れた!」

家達(いえさと)公も、毛利公も賛成なさいましたか……」

 傍聴席から議場を見下ろしながら、私は大山さんと囁き合っていた。それぞれの議員が賛成・反対のどちらに票を投じたか、記名投票だとよく分かる。議員が演壇を通過していくたびに、議場が騒めくのが分かった。ちなみに、徳川慶喜さんは、この6月に公爵の爵位を授けられ、貴族院の議席も自動的に与えられている。

「恐らく、成立は確定でしょう」

 大山さんの満足そうな声に、

「そうだねぇ……」

と私も頷いた。明らかに、賛成の白い票が、反対の青い票を上回っている。それは非常にありがたいのだけれど……。

「201対49にて、賛成多数と認めます。よって、徴兵令改正案は可決されました」

 近衛議長の声が響く中、

「ドレスだぁ!」

「真っ白な軍服だ!」

「両方拝見できるぞぉ!」

議員たちは全員、明らかにはしゃいでいる。

(もうやだ、この国……)

 騒がしい議場を見下ろしながら、私は大きく、肩を落としたのだった。

※貴族院議員の数については適当に設定しています。ただ、実際の明治35年11月の皇族議員以外の議員数が270人のはず(「貴族院要覧」の明治35年版で数えましたが、ミスがあるかもしれません)で、拙作の世界線では日清戦争が発生していないため、それによる陞爵や授爵も当然生じておらず、議員数増加も実際よりは少ないと思われたので、この数にしました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 後の世で「世界に誇る愉快な議事録」としてネット民にいじられるんだろうな(笑)
[良い点] 一位局の、時代に縛られながらもの愛を感じ、これを受け入れるかの様に応じられた増宮様マジ天使。一位局もその返しに思う所があって退いたのでしょう。 にしてもロリ国会、サイコー。
[一言] なるほど…つまりはお婆ちゃんが 「女の子がそんな、はしたないことをしちゃいけません」 と孫娘を叱っている、と。
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