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枕の下に 希望の上に(7)

歪な海内奇士

銀色のフレーム

眼鏡を探すふりをして

スマートフォンを覗いた

流しておくべきCMみたいに

画面に張り付いた

誰かの名前

ブルーライトが

常夜灯を追い越して行く




氷みたいな目を

生き物に刺しながら

普通で居る

暴露る人には暴露るが

指摘されるまで

わからなかった

人畜無害を自称しながら

この目玉は

何を見ていたのか




出来上がりはわからない

歪な感情ワックス掛け

優しい人間になろうとしたよ

その時間は間違いない

僕の組み立て説明書

他人とは違うのかもしれない

比べられないオリジナルは

諸刃の剣だ




あの人みたいに

要領良くできたら

どれだけ楽しいのだろう

できる人を見ながら

自分に

置き換えたりしている

空き缶が増えていく

酔生夢死の土曜の夜

この目玉は

何を思ったのか




出来上がりはわからない

歪な感情ワックス掛け

できる人になろうとしたよ

その積み重ねは間違いない

僕の組み立て説明書

他人とは違うのかもしれない

比べられないオリジナルは

諸刃の剣だ




枕元に置いていた

ティッシュの箱

その上に眼鏡

二つ並んだ布団に

普通を組み立てる

昼間の花粉を

夜まで引っ張ってしまったから

差し伸べた手と

半開きの目玉

不意に光って

つながれたスマートフォンが起きる

表示されたメッセージ

同時に

誰かの名前




出来上がりはわからない

歪な感情ワックス掛け

理解のある人に

これから

ならなきゃいけない

その為の準備をしている

僕の組み立て説明書

他人とは違うのかもしれない

比べられないオリジナルは

諸刃の剣だ


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