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勝利の女神が教えてくれたこと  作者: 大栄カケル
6/7

6話

ある日、僕が学校から帰ってくると

ニケが驚いた顔で言った。

「あなたに恥じらいはない訳?」

「はい?なんの事?」

パッと自分の身体を確認した。別にチャックが空いていた訳ではない。


「ちょっと来なさい」

そう言われニケに洗面台の鏡を見せられた。

「いま自分の姿を見て、何か思う事ない?」


僕は鏡の自分を目を凝らして見た。

「あっ鼻毛でてた」


「それとこれ」

ニケが手鏡を持って、僕の後頭部を写している。

「あぁ~今日、寝坊しかけて、寝癖もそのままで家を出たんだった」


「はぁ…それじゃあ新しい課題を発表するわ」


『毎朝、全身の身だしなみを整えなさい』


「人間関係を円滑にする為、清潔感ってとても大事なのよ。モテたいなら、これからは外見にとことん、気をつかいなさい」


「でも人を外見で判断するのはどうかと思うよ。やっぱり中身が大事だよ!」

なんとなく言われっぱなしが悔しかったので言い返してみた。


「何言ってんのよ。あなた達人間はそう言いつつ、人の事を外見で判断しているじゃない」


そう言ってニケが僕の携帯で画像を見せてきた

「この人モテると思う?」


黒髪短髪でスーツをキチっときた男性だ。まっすぐな目と口角がやや上がっている。爽やかな男性だ。ニケの思惑通りの答えになってしまうのは嫌だったが、『嘘をつかない』と決めているから、正直に答えた。


「顔は別にイケメンって訳じゃないけど、モテると思います」


「そうね、じゃあこの人と友達になりたい?」

次に見せられた画像は上下よれよれのジャージ姿に、ぼさぼさの長い髪、無精髭を生やした男が床に座りながら、スープをすすっている写真だった。


「うっ…なんていうか浮浪者っぽくて…」


「これでわかったでしょ?人間は結局のところ外見で判断しているのよ。中身は仲良くなれば、嫌でも勝手に評価されるわ」


「という事でこれからはまず、部屋に全身見える鏡を置きなさい。それで家をでる前に自分をくまなくチェックするの。特に自分の背中側もちゃんと意識する事が大事ね。あとはその頭!いい加減、伸びてるんだから髪を切ってきなさい。できればお洒落な友達に聞いて、美容院に行ってきなさい。爪もちゃんと切るのよ。人の内面や意識っていうのは、そう簡単に変わらないけど、外面はすぐに変えられるわ。できる事から変えていくわよ」



僕はニケの言葉に、頷いた。

ニケの課題 4

≪毎朝、全身の身だしなみを整えなさい≫

男の人は身だしなみをおろそかにしがちですね。その点、女の人は凄いです。服装、メイク、髪型や髪の艶、肌や体重、爪の汚れや、むだ毛etc...徹底的にケアしていますよね。そんな女性にモテる為には、男達も最低限のケアをして、清潔感を保つ事が大事です。但し気にしすぎはNG!ひたすら自分の髪を気にしていると反って、ナルシストと思われてしまうので、気になるときはトイレでサっと直す程度に心掛けましょう。

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