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遠足の感想(を本気で書いてみた

作者: 地球に優しいエンジンオイル

200X年、9月12日、空には雲ひとつも無い満天の青空が児童の眼に突き刺さり、脳裏に焼き付く。


児童の楽しみと言えば、言わずと知れた『遠足』である。

それは待ちに待ったビッグイベントとなっていた。

年に一度程度しかない『遠足』、児童達はこの日をどれだけ待ちわびたか・・・。

たかが『遠足』と侮ることなかれ。

児童達にとっては、それは地獄からの解放を意味するものであった。


それは、椅子の上に座り続け、ノートと睨み合い、黒板に綴られた文字の大群、教師から発せられる不可解な暗号。

児童からすれば、それはまさに『地獄』なのである。

そしてチャイムが鳴り、児童達はようやく一息つくことができる。


しかし、それも束の間。

一瞬の内に時間は去り、再び児童達は『地獄』へと突き落とされることになる・・・。


そして放課後になり、児童達は『学校』という監獄から『一時的』に解放されるのであった。

しかし、地獄から解放してもタダでは解放しないのが学校である。

そう、『宿題』という名の呪縛を、児童達に与えているのだ。

児童達は我が家に帰ると、自分の机に着き、ノートを開き、鉛筆を走らせ、ただ黙々と作業をこなす毎日。

宿題が終わり、ふと外を見ると既に暗かった・・・。

児童達は落胆する。


「あぁ、今日も遊べなかった・・・。」


児童達の心は疲弊していき、いつしか児童達はこう呼ばれるようになった。


『生ける屍』


中には自ら命を絶つ者もいた。

中には過労死する者もいた。


しかし、そんな児童達にも希望はあった。


そう、『遠足』である。


待ちに待った『遠足』、児童達はどれだけ待ちわびたか。

『地獄』からの解放とともに『天国』へと導かれることになる。


そして教師の口から発せられた。


「明日は遠足だ!」


児童達は歓喜した。

喜びの声が学校中へ響き渡る。

児童達は歓喜した。

ある者は、喜びのあまり涙する者も。

ある者は、喜びのあまり発狂する者も。


児童達は直ぐ様我が家に帰る。

張り切りながら遠足の準備を進める。

おやつを買い、お気に入りの服を用意し、いつもより早めに寝るようにした。

明日の遠足で興奮し、眠れない者もいた。


そして当日。

それはやって来た。

『遠足』が!


200X年、9月12日、空には雲ひとつも無い満天の青空が児童の眼に突き刺さり、脳裏に焼き付く。


それはあまりにも快晴だった。

遠足にはもってこいの天気だった。

しかし、『天国』までの道程は険しい。

灼熱の太陽が児童達の体を焼き尽くし、さらに地面からの熱に襲われ、児童達の体は汗まみれとなっていた。

頬を伝わり顎から滴り落ちる汗は地面に刻まれ、見てみると児童達の汗で一本の『道』が出来ていた。


そして到着した。

『天国』に。


児童達は歓喜した。

喜びの声が辺りへ響き渡る。

児童達は歓喜した。

ある者は、喜びのあまり涙する者も。

ある者は、喜びのあまり発狂する者も。


そして昼食の時間となり、それぞれグループになり、食事をした。

弁当箱を開けるとそこには、学校給食ではあり得ない豪勢な食べ物が詰まっていた。

食欲をそそるハンバーグの香り、黄金色に輝く玉子焼き、緑溢れる野菜、ジューシーな食感のウインナー。

そして真っ白なご飯には各家庭の個性ある振りかけがかかっており、それはまさに、世に二つと無い唯一無二の弁当であった。

それはまるで頬が落ちると言わんばかりの美味であった。

ある者は、もう死んでもいいと思う者もいた。


そして昼食は終わり、自由時間となった。


遊具で遊ぶ者は、手にマメができようが気にしなかった。

かくれんぼをしている者は、全神経を集中させ、隠れている者を探していた。

鬼ごっこをしている者は、これ以上走れないにも関わらず、ひたすら大地を駆けていた。


児童達の生気に満ちた声が辺りへ響き渡る。


そして帰宅時間になり、児童達は家路についた。


我が家に帰ると、玄関には笑顔で迎えるお父さんお母さんがいた。


「「おかえり!」」


「ただいま!」


泥だらけの我が子を見た親はは風呂場まで抱えてくれて、シャワーを浴びることになった。


シャワーから出て、食卓に向かうとそこには再び豪勢な食事が並べられていた。


児童達は遠足での出来事を話し、食卓を賑わせた。


夕食を済ませると、児童達は明日の準備に取りかかる。

明日になると、また日々の地獄が待っているのに児童達は笑っていた。


今日みたいな日があると明日も頑張れるという気持ちになれる。

今日を精一杯生きたからこそ、『明日』があるということを児童達は心に深く刻んだ。


そして朝がやってきた。

太陽の光が児童達のまぶたを刺激し、目覚めさせる。

実に清々しい朝だということを、児童達は実感していた。

学校へ向かい、教室に入るとそこは賑やかだった。

いつもなら、今にも死にそうな顔をしていたのに、今日は明るかった。


そう、太陽のように。


授業開始のチャイムが鳴り、授業がはじまる。

教師は黒板に書いた問題を解いてもらおうと言ってきた。

そして一人が元気な声で挙手し、一日のスタートを切った。


「はい!」



おかしな部分があったらすいません。

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