表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/22

外用消炎鎮痛剤は森の中? パート2

私の住む町からは森に向かうのは少しだけ時間がかかる。

黄昏から回復したとはいえ、まだ緑は少ない。

「ん?」

歩き始めて5時間。街道に小さな子供がそわそわしている。

小さな袋にぼろぼろのローブを羽織っている。

「どうしましたか?」

私が近寄ると、女の子だとわかった。髪の毛はローブに隠れていたようだ。

「お腹が空きましたの……」




名前はルーアと言うらしい。

親御さんは行方不明で、育てていたおばあちゃんは亡くなり親御さんを探す旅に出たらしいが、

「お金も無くなりまして……」

まだ小さな子だ、お金を稼げる訳がない……

何か出来ることはあるかい?

など散々言われたらしい。


「私、お仕事で薬草採集に行きますが、ルーアちゃんも一緒行きましょう! 夜は危ないですし」

「良いのですの?」

「はい!」

自分の町まで一緒来てもらい、手掛かりを探す手伝いをする代わりに同行してもらうことになった。


「エミールさんはお薬屋さんですの?」

「はいー 調剤薬局の店主ですよ。」

私より大分小さい彼女は、見上げるように私に話しかける。薬剤師が珍しいのかな?

「私には難しくて出来ないかも知れないの……」

「簡単なものなら出来るけれど、私は今になるまで6年かかったよ。」

「うわー! 私には無理かも……」

「町に帰ったら教えてあげるよー 簡単だから大丈夫!」

にこやかな彼女の顔に微笑んでしまう私が居た。


私もこんな時期があったのか……

可愛いなぁー♪

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ