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ほのぼの少女の日常 ~エミールの調剤薬局~  作者: しろいさくら
フォーナスとエミールの調剤薬局
14/22

フォーナスとエミールの調剤薬局 2年目@1

いきなり飛びましたが、二年目です。 これからは日記形式になりますのであしからず……(ならないかも……)

「精製分離はこんな感じでいいの??」

「そうだよ、ゆっくり焦がさないようにかき混ぜて。」

ぐつぐつに煮えた大がまに、少しずつ乾燥したオウギを入れていく。

どうして私が調合をやっているのかと言うと、ようやく私も働き始めて1年目が終わり、2年目に突入したわけで、基本的な薬。風邪薬や胃薬などから、栄養剤まで必要な物は全て紙の上では教わったので、これから本格的に調合の練習を始めるのです。


鍋で煮たり、乾かしたり、すり鉢で擦ったり、簡単そうに見えて意外と重労働な作業に毎日お疲れです。


「焦げずにいい感じですね。それでは精製して完成ですよ」

分離した成分水を分離する装置に流し込み、火にかける。

沸騰しないように火加減を調整し、調整が終わると、自然と火が消えるまで待つ。


私が使っている木べらは私と同じ背丈で、重さも十キロはありそうだ。それを三十分ずっと動かしている時だってある。

おばあちゃんから言わせれば、三十分は短いほうだというが・・・

「風の精霊さんに手伝ってもらってるからね。それに火の精霊さんに水の精霊さん。みんなが手伝ってくれているからねぇ」

といつも私に言うが、私には未だに理解できていない部分である。



香りの良いハーブティーを貰い、お返しに私が作った軟膏をプレゼントしたところ、以外にも好評でおばあちゃんもうれしそうにしていた。

切り傷や腫れ物、やけどにも効果があるということで、だんだんと私の名前が港町に広がっているみたいだ。


店に広がるハーブティーの香りを楽しみながら、着々と薬剤師としての知識をつけて行く。

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