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ほのぼの少女の日常 ~エミールの調剤薬局~  作者: しろいさくら
フォーナスとエミールの調剤薬局
13/22

フォーナスとエミールの調剤薬局 1年目 @5

ただのハッカ油紹介回です。

怒涛の連続更新でしたー。

「さて、薄荷も乾燥が終わったようだね」

「はいー。言われた通りに日陰干ししましたよ!」

ザルに積まれた乾燥した薄荷はを大釜の前に置く。

山盛りに積まれた薄荷をこれから蒸し、精油を取り出す作業を行うところだ。

「ザルのままそこの釜に入れて、ちゃんと蓋をしてね。」

ザルを言われた通りに釜に入れ、ガタつきがないようにしっかりと蓋をする。

もう一方の大釜では、お湯が沸き、湯気がどんどんと部屋の中に逃げてゆく。

おばあちゃんは大釜の方にもきっちりと蓋をして、釜と釜をつなぐ管の蛇口を開けた。

「この鍋、いろいろなことに使えるんだねー」

「そうだよー。これは私のおじいさんからもらった釜でね、魔法の力が閉じ込められている貴重なものなんだよ。 これを使いこなすには、あと6年は必要だよエミール」

そう言って私の頭を撫でるおばあちゃんはどこか懐かしそうだった。


自然と釜の火が消えると、おばあちゃんは蒸留器を持ってきた。

こちらも使い古されているものだが、どことなくオーラが見える……気がした。

「さて、蒸してできた薄荷の汁が小さい釜に溜まっているでしょう?これを蒸留器にかけて、さらに純度の高い精油を作るんだよ」

「ふーん」

おたまですくう程しかない油を少しずつ、こぼさないように蒸留器の容器に入れていく。

あれだけたくさんあったのだから、いっぱいできるのだと想像していたが、思ったよりも少なかった。

「この精油には、メントールっていう成分があって、メントールの純度を高めるために蒸留するんだよ」

おたまの油を少し手につけてみると、すーっとひんやりした感覚が全身に広がる。

「純度が低いといっても8割はメントールだからねぇ。すごくひんやりするよ」

おばあちゃんが言うには、ここから蒸留水などを加えたり、そのまま使用したり、虫刺されの薬に添加したりと、用途はさまざまだという。


ハッカ油は当然油だ。そこから純度の高い油を採取すると、これよりもまた少なく、最終的にはジャムの瓶に一つ出来ればいいほうだという。

「部屋中すごい臭いだけど、これ大丈夫?」

「大丈夫よ、すぐに慣れるから」

目やら鼻がすごくスースーして、これは眠気覚ましにも効果があるかも知れない……

しゃきっとしたい時にひと塗り。ハッカ油! なんてのもいいポップになりそうだ。

「起きない人を起こすのには効果的だねぇ……」

「それは経験したことあるみたいな言い方だけど……あえて聞かないね」

このスースーした感じは、当分の間続くという


地獄ですわ…




ちょっとしたハッカ油の使用例だが、

頭痛、眠気覚まし、虫除け、暑さ対策、などなど使い道はいっぱいですが、暑さ対策では使いすぎると大変なことになりますが、それはおいおい出てくると思いますよって



おばあちゃんが言ってたよ!!




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