フォーナスとエミールの調剤薬局 1年目 @3
大変お待たせしました。
ただの忙しい日々だっただけですw
また、文章がへたれになって来ましたが、よろしくお願いします!
こんにちはお母さん。私は今、おばあちゃんのお店で働きながら薬の勉強をしています。
おばあちゃんのお店には色々な人が訪れては、お魚や野菜などを分けてくれます。 町の人気者見たいです。
今はまだ調剤はやれないけれど、いつかできる日が来ると思いながら勉強に励み、立派な薬剤師になりたいです。
私の町での暮らしは充実してます。
おばあちゃんの薬を遠くに配達するために、専門の業者さんに頼むのですが、その人がすごい人で……
「おばあちゃんー。 この荷物は?」
「あぁ、それは隣町の病院に卸すものだよ。今から親父さんに頼むところだけど、エミールも一緒に来るかい?」
そう言っておばあちゃんは木箱を持ち上げた。
そこまで大きい木箱ではないが、薬品等入っているため結構重さがあるはずだが、おばあちゃんは軽々と運んでいるって。
「風の精霊さんに手伝ってもらっているんだよ。」
「ふーん」
そうは言うが、精霊がどこにいるか全く私には分からない。
町並みは穏やかで、綺麗な木造の家が立ち並び、海岸や港には船がゆったりと波に身を任せている。
同じ作りの家ばかりだが、次第に見えてきた家には、馬車があり、少し広い場所になっていた。
「こんにちは、荷物また頼んで良いかね?」
「あぁ 薬局のばあさんか。 それと……」
私を不思議そうに見る親父さんと呼ばれたマッチョは……
「エミールよ。私の可愛い孫だよー」
「なんだーお孫さんか。 あまりに可愛いもんで、ついなー♪」
体に似合わず、お茶目な親父なんだろうか……
「そんな嬉しそうなフォーナス婆さんはタクトさんが生きていた時いらいかねぇ。」
「そんな何十年も昔のことは忘れたわよー」
おばあちゃんの顔は確かに嬉しそうな感じがした。
「んでー 可愛いお嬢さんはお婆さんに調合でも教わりに?」
「はい」
「それなら、いつか若々しくなれる薬を作って頂戴♪」
「そんなものはないよ」
親父さんの注文に苦笑いする私の横で呆れていたのはおばあちゃんだった。
なんやかんやあって二人は事務所に入り、私は外でおばあちゃんを待った。
親父さんの店は町を見渡せる場所にあり、街道に近い。
海は遠くになってしまうが、景色は最高だ。
海鳥はこの港で羽を休ませ、晩御飯時までゆっくりするのだろうか。
そんな港をぼーっと見つめ、おばあちゃんが来るのを待った。
「お待たせー」
「お帰りなさい!」
書類やらなんやらを書き終わったおばあちゃんは小さな包みを下げて戻ってきた。
「麦をもらったの。帰ったら甘い飴を作ってあげるからね」
「ついでに作り方も教えてね! おばあちゃん」
あの親父さんは今後もお付き合いのある人だからと、おばあちゃんは言っていたが、少しだけしか話さなかったわりにインパクトがあって忘れないかも。
あのマッチョは……
中身きっと 乙女だな……