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魔法

魔法:

 魔法は八属性:火、光、風、木、水、闇、土、金の精霊の助けを借りることにより、発動できる。

 精霊の力を借りるためには自らの魔力を与える必要があり、魔力の量、質により、発動できる魔法の威力が異なる。

 魔法の種類は術者のイメージで千差万別となるが、一般的な物理現象との相関性が高く、火属性であれば攻撃系、闇属性であれば精神系、金属性であれば付与系などである。

 呪文は無くても発動可能だが、イメージを明確にするため詠唱することが多い。特に精霊の力をより多く必要とする魔法(攻撃力が大きいもの、効果の大きいものなど)は、呪文が長く複雑になるため、精霊の力を集める時間に匹敵する(一分以上)ほどの長い呪文になることもある。

 魔法陣は精霊が理解しやすい図形で描かれるため、精霊が集まりやすく、大掛かりな魔法を行う場合は良く用いられる。


 火と水、光と闇、木と金、土と風は各々反属性となる。通常は片方に適正がある場合、反属性はほとんどの場合、使用できない。八属性すべてを使うことは可能だが、その場合は魔法陣など特殊な方法が必要。但し、稀に八属性すべてに適性がある者もいる。

 例として、火、光、風、木に適性がある場合、水、闇、土、金の四属性が使用できないことがほとんどということになる。


 魔法は基本的には誰でも使える。但し、魔道具に頼らず自らの魔力を使って精霊の力を借りるためには厳しい修業が必要であり、特殊な才能が必要。

 通常、魔術師になるためには幼少期より修業を開始し、簡単な属性魔法を使えるようになるのに一年以上、攻撃魔法の場合、呪文を覚え、イメージを精霊に伝えられるようになるには、早くて三年は必要と言われている。魔力の量の関係もあり、十五歳くらいになるまでは実戦に耐えられるほどの魔術師とはならない。


 トリニータス世界では、魔力は精神力の一種と考えられている。魔力は生命維持にも必要な特殊な力、例えば心臓などの臓器を動かす元と考えられている。そのため、魔力を消費していくと、疲労感を覚え、限界まで魔力を使用すると、目眩などを起こし、昏倒することもある。更に与えられる魔力量を超えて魔法を使用すると、生命維持に必要な力を使い切り、死に至ると言われている。


 一般的な魔術師の消費する魔力は、最も消費の少ない攻撃魔法で、精霊に与えられる魔力限界量の五%程度。すなわち、魔力切れの症状を出さずに使用できる回数は二十回程度となる。魔法の効果を抑えると、消費魔力量は減少させることができる。また、精霊が理解しやすい呪文、魔法陣を使ったり、イメージ力が強い場合も魔力の消費量は抑えることができる。


 主人公レイの場合、左手にある魔法陣と、イメージ力の関係から、通常の魔術師の数分の一の魔力量で同じ威力の魔法が使用できる。

 彼の場合、光の矢で一%、光の槍で三%、光の円盤で五%程度の消費量。なお、遠隔操作などを使用すると、発動時間中にも追加で魔力を消費する。

 おおよその発動までの時間は、一%で三秒程度が目安となる。


 火属性は”炎”と、象徴としての“熱”と”力”

 光属性は”光”と、象徴としての“再生”と”浄化”

 風属性は”風”と、象徴としての“非物質”と”空間”

 木属性は”植物”と、象徴としての”変化”と“成長”

 水属性は”液体”と、象徴としての“生命”と”循環”

 闇属性は”闇”と、象徴としての”精神”と“死”

 土属性は”土”と、象徴としての“物質”と”重力”

 金属性は”金属”と、象徴としての”固定”と“永遠”

 風属性で物質を召喚する魔法は難しく、逆に土属性で空気を操る操作は難しい。但し、必ずしも不可能ではなく、膨大な魔力とイメージの強さがあれば、逆の属性の魔法でも同じようなことを行うことが出来る。

 二つ以上の属性を同時に使う複合魔法については、理論上は可能だが、技術として確立されていない。

 極稀に無詠唱魔法の得意なものが複合魔法を使えるとされているが、それについても複合なのか、単属性を複雑に変えたものかの判断がつかないため、複合魔法の存在は証明されていない。



魔晶石:

 人も含め、魔力を持つ者には魔晶石と呼ばれる結晶が生成される。

 魔晶石は魂と直結していると言われ、持ち主の種族や年齢などの情報が読み取れる。生きている間は結晶化しないが、死亡すると結晶化し、宝石となって体内に生成される。

 魔晶石は魔道具の媒体とすることができるため、需要は大きい。特に魔術師ギルドや冒険者ギルドでは大量に取引されている。

 魔晶石は魔力を流すことによって、死体から取り出すことができる。

 通常、心臓付近にできることが多く、手をかざし、祈ることで取り出すことができるため、誰でも取り出すことは可能。



魔道具:

 魔道具は魔晶石を核として魔法陣が描かれた道具で、簡単な魔法が使える。

 有名なのは灯りの魔道具で、魔力の消費量も少なく、価格も安いため、かなり普及している。この他に着火の魔道具がある。

 複雑なものだが、奴隷の首輪という魔道具がある。闇属性魔法で精神を縛り、金属性でそれを固定化したものと言われているが、製造法は禁忌とされている。

 また、オーブとそれを作る道具もすべて魔道具である。

 魔族の魔道具に傀儡の針という魔道具がある。針状の魔晶石で作られ、特殊な処理がされている。魔晶石が体内に入ると魔力と反応することを利用し、闇属性魔法で精神を操ることができる。

 他にも金庫のような使い方のできる鍵の魔道具や時計の魔道具も存在する。



付与魔法:

 八属性の魔法は精霊の力を利用して現象を起こすが、付与魔法はその現象を固定化する魔法である。魔法陣などは不要だが、特殊な才能がないと魔法を付与できない。

 最も知られている付与魔法は“硬化”の魔法で、剣や防具などに付与することにより、強度を上げることができる。

 付与魔法は維持するためのMPは微量だが必要。通常は身につけることにより、自動的に補給される。このため、長期間保管しておく場合には、専用の箱にいれるか、魔晶石とともに保管する必要がある。

 付与魔法については、職人たちが口伝で伝承しているため、理論が確立されていない。ドクトゥスでも研究されているが、職人たちが情報を公開したがらないため、ほとんど進んでいない。


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