ドリームライフ登場人物(第四章 トリア歴3018年12月時点)
ザックたちのステータスは今後変更の可能性がありますので、参考程度に見てください。
また、裏設定などを抜きましたため、説明文につじつまが合わないところがあるかもしれません。
◇主人公ザック(ザカライアス・ロックハート)
性別:男
年齢:16歳
身長:188センチ
目の色:薄い蒼
髪の色:やや濃いめの金髪
髪型:ショートでやや後ろが長い感じ
肌の色:北欧系の白人をイメージ
体の特徴:スリムだが、筋肉質。
服:制服以外は黒のシャツとロングパンツ、黒い革のジャケットに黒い革のロングブーツ。
森に行く時は真っ黒なウールのアンダーウエアと黒い革のシャツに、同じ素材のロングパンツ、黒い革のロングブーツ。
ステータス・スキル
筋力 :59
反射神経 :93
肉体制御能力:93
耐久力 :125(83×1.5)
魔力 :100
精神力 :125(83×1.5)
知力 :100
製作能力 :57
容姿 :87
魅力 :82
HP :1843
MP :4481
スキル :剣術48、投擲33、格闘27、体術53、回避61、盾防御15、交渉58、計算70、馬術23、気配察知39、隠密41、罠21、狩猟20、細工師20
魔法 :土属性59、風・金・水属性57、火属性55、木・光・闇属性53
特殊能力:頑健、病気耐性、毒耐性、精神耐性、視力強化、死力発揮、前世記憶、参照、魔闘術
称号:魔道剣術士(レベル48)
二つ名:真闇の魔剣士
3018年5月に改造された武具
・バスタードソード
ウルリッヒ・ドレクスラー作
長さ120cm、柄頭には透明な二級相当の魔晶石を使用。
アダマンタイトの剣身は濃い紫にも見え、日の光を受けると虹色に輝き、黒曜石のような硬質の透明感を持つ。硬化の魔法とアダマンタイト製ということで、通常の鋼製の二倍以上の攻撃力(具体的には重装鎧を断ち切るほど)。光属性部分を発動させると、オレンジ色の光を纏い、アルス鋼の重装鎧すら溶断できる。
光属性(魔法剣)、金属性(硬化)、木属性(自己修復)の三属性が付与されていたが、鞘に木属性(自己修復)を付けたことから、金属性(硬化)を強化し、更に火属性も付与された。使用する魔力は光属性で発動時に30、維持に0.5程度にまで減少。連続使用時間は二時間以上となった。更に火属性も付与され、発動時に60、維持に0.8で使用できる。
・革鎧
ゲオルグ・シュトック作
メタリックな光沢のある黒い兜。形は頭頂部が丸く、耳から首筋にかけて半円錐形に後頭部を守る形状で、日本の戦国武将の兜をシンプルにした物に近い。
鎧は黒い革を基調に肩から腹部に掛けてメタリックな金属板によって補強されたハーフアーマー。防御力はアルス鋼のプレートアーマーに匹敵する。
腕部は黒龍の軟革で作られており、動きを阻害しない作りだが、肩当て、肘当て、籠手は硬革とミスリルで補強されている。
脚部は硬革とミスリルで作られた大腿甲、膝当て、脛当て《グリープ》で防護されている。ブーツは黒龍の軟革で作った物。
竜種でもかなり希少な黒龍――魔物としては最高ランクの一級相当の革を使い、更にミスリルで上半身部分を補強している。戦闘スタイルに合わせるため、肩や腰など柔軟性が必要な部分は軟革を使われている。ソフトレザーだが竜の皮であるため、昆虫系の甲殻より高い防御力を持っている。
見た目は、ミスリル、硬革、軟革の三種を組み合わせているため、バイク用の革のつなぎに補強を施したように見えなくもない。
3018年5月に改造した結果、硬化の魔法が強化されただけでなく、ある仕組みが取り込まれている。
◇メル(メリッサ・マーロン)
性別:女
年齢:17歳
身長:165センチ
目の色:鳶色
髪の色:赤毛に近い茶色い髪
髪型:ショートボブ
肌の色:日に焼けた白。顔にはそばかす。
体の特徴:女戦士というゴツさはなく、しなやかな体つきで、バストも豊か
服:普段着は青色のワンピースにショートブーツ
森に行く時はハーフアーマー、前腕部を守るヴァンブレイス、上腕部を守るリアブレイス、太ももを守るキュイスと脛を守るグリーブ、肩当て、肘当て、籠手はハードレザーに鋼で補強。インナーは茶色いなめし皮の長袖のシャツに、同じ素材のロングパンツ、革のロングブーツ。背中にバスタードソードを背負う。
ステータス・スキル:
筋力 :65
反射神経 :83
肉体制御能力:85
耐久力 :72
魔力 :62
精神力 :74
知力 :50
製作能力 :51
容姿 :77
魅力 :75
HP :1079
MP :620
スキル :剣術士52、体術41、回避40、馬術17、その他省略
称号:剣術士(レベル52)
二つ名:赤髪の剣鬼
3018年5月に改良した武具
・バスタードソード
ウルリッヒ・ドレクスラー作
長さ120cm、柄頭には透明な二級相当の魔晶石を使用。
アダマンタイトの剣身は濃い紫にも見え、日の光を受けると虹色に輝き、黒曜石のような硬質の透明感を持つ。硬化の魔法とアダマンタイト製ということで、通常の鋼製の二倍以上の攻撃力(具体的には重装鎧を断ち切るほど)。光属性部分を発動させると、オレンジ色の光を纏い、アルス鋼の重装鎧すら溶断できる。
光属性(魔法剣)、金属性(硬化)、木属性(自己修復)の三属性が付与されていたが、鞘に木属性(自己修復)を付けたことから、金属性(硬化)を強化し、更に火属性も付与された。
・チェインメイル
ゲールノート作
ミスリル製で一つ一つの鎖の目が非常に小さく、遠目に見ると美しい繻子のように見える。体にフィットさせるため女性らしいボディラインに仕上がっていることと、付与魔法用の魔晶石が胸の辺りに取り付けられていることから、鎖帷子というより銀糸で作られたボディスーツと見紛うほど。
防御力は最高ランクのミスリルのプレートメイル並。
外した際に自己修復の魔法が掛かるよう、魔法陣を描いたプレートを取り付けるようになっている。
この他の防具
ハーフアーマー、前腕部を守るヴァンブレイス、上腕部を守るリアブレイス、太ももを守るキュイスと脛を守るグリーブ、ヘルメットは四級相当の四手熊の硬革製で濃い茶色。肩当て、肘当て、籠手は硬革に鋼で補強されている。
◇シャロン(シャロン・ジェークス)
性別:女
年齢:16歳
身長:157センチ
目の色:薄い蒼
髪の色:プラチナブロンド
髪型:セミロングで前は眉がやや隠れる感じ。
肌の色:ほとんど日に焼けていない白
体の特徴:他の三人より小柄で、ほっそりとした体つき。
服:普段は白いワンピースにサンダル。
森に行く時は上半身と腰回りを覆うハードレザーのハーフアーマーに太ももを守るキュイスと脛を守るグリーブ、前腕部を守るヴァンブレイスを着用。インナーに茶色いなめし革の長袖のシャツに、同じ素材のロングパンツ、革のショートブーツ。ショートソードを腰に差す。
ステータス・スキル:
筋力 :42
反射神経 :64
肉体制御能力:58
耐久力 :43
魔力 :78
精神力 :75
知力 :86
製作能力 :77
容姿 :83
魅力 :73
HP :525
MP :2809
スキル :剣術22、体術28、回避22、交渉58、計算39、馬術16、細工師31、その他省略
魔法 :風属性51、火属性49
称号:魔術師(レベル51)
二つ名:竜巻の魔女
3018年5月に改良した防具
リュック・ブロイッヒ作
素材は蛇竜。黒み掛かった群青色で、爬虫類特有の光沢がある革を使った鎧。
形は上半身と腰回りを覆うハーフアーマーに脚部分の防具――太ももを守るキュイスと脛を守るグリーブ――と前腕部を守るヴァンブレイスがセットになっている。
胴体部分はミスリルの板を仕込み、最大級の硬化の魔法を掛けてある。この部分だけなら黒鋼の鎧に匹敵する。
兜はつばの広い帽子――キャペリンタイプ――のような耳から首筋まで覆う形で、色はモスグリーン。
ハーフアーマーの立て襟と深いヘルメットで首を守る構造。
取り外した時に自己修復魔法が掛かるように改良された。
◇ダン(ダン・ジェークス)
性別:男
年齢:17歳
身長:186センチ
目の色:薄い蒼
髪の色:少し脱色した麦の穂のような金髪
髪型:ベリーショート
肌の色:日に焼けた白
体の特徴:引き締まった体つきだが、腕などの筋肉は発達している。
服:街の中では濃いグレー色のノースリーブシャツと濃い茶色の革製のロングパンツと同系色の革製のジャケットかマント、茶色い革のショートブーツ。(ワイルドな感じで)
森に行く時は濃い茶色の胸甲、前腕部を守るヴァンブレイス、上腕部を守るリアブレイスはなく、やや小さめの肩当てが付く。革製のスカートと脚部は太ももを守るキュイスと脛を守るグリーブ。インナーは茶色いなめし皮のシャツ(ノースリーブ)に、同じ素材のロングパンツ、革のロングブーツ。腰に細めの長剣を差し、背中側に矢筒がある。手には合成弓を持つ。
筋力 :68
反射神経 :73
肉体制御能力:81
耐久力 :69
魔力 :61
精神力 :72
知力 :61
製作能力 :65
容姿 :75
魅力 :72
HP :973
MP :610
スキル :剣術38、弓術41、体術45、回避37、気配察知50、隠密49、罠38、馬術20、その他省略
称号:弓術士(レベル41)
二つ名:なし
3018年5月に改良した武具
・ロングソード
ヨハン・ヴィルト作
長さ約一mのミスリル製のロングソード。火属性と硬化の魔法が付与。更に鞘に木属性魔法の自己修復を取り入れた。
長さは一mほど。やや細身の片手剣で柄頭には魔晶石が嵌めこまれている。
防具
ウード・レーヴェンガルト作。
素材は飛竜の革。濃い茶色のハーフアーマーで、前腕部を守るヴァンブレイス、上腕部を守るリアブレイス、やや小さめの肩当て、脚部は太ももを守るキュイスと脛を守るグリーブが付く。ヘルメットは革製で、形はプロイセンのピッケルハウベ型――頭頂部にスパイク状の飾りが付いたヘルメット――に近く、頭部にフィットした形で耳部分が大きく開いている。なお、ピッケルハウベとは異なり、頭頂部に飾りは無い。
3018年の改良時に胸甲部分がミスリルで強化された。このため、対魔法防御力が大幅に向上した。
◇リディ(リディアーヌ・デュプレ・ロックハート)
性別:女
年齢:61歳(見た目は25歳くらい)
身長:167センチ
目の色:濃いエメラルドグリーン
髪の色:薄い緑色を含んだ金髪
髪型:ナチュラルなウェーブのかかったロング
肌の色:シミ一つない澄んだ白
体の特徴:エルフらしい長い耳と引き締まった細身。バストはEカップ相当で比較的豊か。
服:革製のベストに淡いグリーンのシャツ。モスグリーンのパンツに茶色いロングブーツ
森に行く時は、ハーフアーマーに腕部を守るヴァンブレイス、上腕部を守るリアブレイス、やや小さめの肩当て、脚部は太ももを守るキュイスと脛を守るグリーブが付く。腰に細めのロングソードと矢筒、左手に合成弓を持つ。
ステータス:
筋力 :36
反射神経 :72
肉体制御能力:77
耐久力 :36
魔力 :113
精神力 :72
知力 :78
製作能力 :60
容姿 :135
魅力 :78
HP :560
MP :5175
スキル :弓術54、剣術31、体術37、回避36、馬術25、気配察知44、隠密32、その他省略
魔法 :風属性60、木・水属性58、光属性56
称号:魔道弓術士(レベル54)
二つ名:氷雪の姫君
3018年5月に改良された武具
・ロングソード
ヨハン・ヴィルト作
長さ約一mのミスリル製のロングソード。風属性と硬化の魔法が付与されていたが、鞘に自己修復魔法が付与された。
やや細身の片手剣で柄頭には魔晶石が嵌めこまれている。
・防具
ウード・レーヴェンガルト作。
素材は飛竜の革。濃い茶色のハーフアーマーで、ダンの物より防御力を上げるためミスリルの板で補強されている。左側(弓を射る時に前方になる側)の強度を増し、反対に右側は可動性を上げ、弓を射り易く、更に防御力も高める工夫がなされている。前腕部を守るヴァンブレイス、上腕部を守るリアブレイス、やや小さめの肩当て、脚部は太ももを守るキュイスと脛を守るグリーブが付く。ヘルメットは革製で、形はプロイセンのピッケルハウベ型――頭頂部にスパイク状の飾りが付いたヘルメット――に近く、頭部にフィットした形で耳部分が大きく開いている。なお、ピッケルハウベとは異なり、頭頂部に飾りは無い。
取り外した際に自己修復が掛かるように改良された。
◇ベアトリス・ラバル・ロックハート
性別:女
年齢:36歳
身長:202センチ
目の色:淡褐色
髪の色:黄色に近い濃い金色
髪型:虎の耳(虎縞模様の猫耳)が覗くショートボブ。
肌の色:やや浅黒く日焼けしている。
体の特徴:腕回りや太もも回りはボディビルダーのよう。胸は爆乳、腰回りは引き締まっている。
服:普段着は茶色い革の上下と革のブーツ。胸元を大きく開けている。
ハーフアーマーに前腕部を守るヴァンブレイス、上腕部を守るリアブレイス、太ももを守るキュイスと脛を守るグリーブがハードレザー製で濃い茶色。耳が隠れるヘルメットは着けず、鉢金を着用。肩当て、肘当て、籠手は硬革に鋼で補強されている。
槍自体はオーソドックスな形の短槍で、長さは二m三十cm程度
ステータス:
筋力 :91
反射神経 :94
肉体制御能力:98
耐久力 :117
魔力 :44
精神力 :61
知力 :45
製作能力 :36
容姿 :84
魅力 :85
HP :1919
MP :441
スキル :槍術64、格闘28、体術47、回避50、気配察知46、隠密50、馬術17、その他省略
称号:槍術士(レベル64)
二つ名:雌虎
3018年5月に改良した防具
・ショートスピア
オイゲン・ハウザー作
槍自体はオーソドックスな形の短槍で、長さは二m三十cm程度。銀色に輝く穂先はミスリル製。形はオーソドックスなもの。柄はミスリルの筒で補強されている。穂先に光、石突にも火属性魔法が付与されている。硬化の魔法も付与。
連続使用時間は5分程度。オンオフ回数は4回程度が限界。(起動に100、1分間に60消費)
3018年5月に改造した結果、連続使用時間は10分、オンオフ回数は6回に増加(起動に70、1分間に40消費)
・チェインメイル
ゲールノート・グレイヴァー作
ミスリル製で一つ一つの鎖の目が非常に小さく、遠目に見ると美しい繻子のように見える。体にフィットさせるため女性らしいボディラインに仕上がっていることと、付与魔法用の魔晶石が胸の辺りに取り付けられていることから、鎖帷子というより銀糸で作られたボディスーツと見紛うほど。
防御力は最高ランクのミスリルのプレートメイル並。
改良により、取り外した際に自己修復機能が掛かるようになった。
この他の防具
ハーフアーマー、前腕部を守るヴァンブレイス、上腕部を守るリアブレイス、太ももを守るキュイスと脛を守るグリーブは四級相当の四手熊の硬革製で濃い茶色。耳が隠れるヘルメットは着けず、鉢金を着用。肩当て、肘当て、籠手は硬革に鋼で補強されている。
ロックハート家:
◇ゴーヴァン・ロックハート(61歳)
ザックの祖父。初代ラスモア村領主。
剣術の達人(レベル81)でバスタードソードを愛用。白髪で目付きは鋭く、鷲鼻でたたき上げの軍人と言った趣がある。身長185cmで細身。
カエルム帝国西部の平民の兵士の家に生まれる。
十代後半から二十代前半にかけ、武者修行と称して冒険者として活躍。その頃、リディアーヌと知り合う。
2987七年、三十歳の時にルークス王国との紛争で手柄――獣人奴隷部隊の育成所を殲滅――を上げ、騎士階級となる。
領地として自由国境地帯にあるラスモア村を受ける。
その後、中隊長として活躍するが、上司との折り合いが悪く、2990年に家族と元部下の兵士たちを引き連れ、移住。当初は村人からも敬遠されていたが、命懸けで村を守ったことから、受け入れられる。
従士や村人たちからは〝先代様”と呼ばれている。
マサイアスに家督を譲るも、今でも自警団を率いて魔物討伐の指揮を執っている豪傑。
妻(ベリンダ、享年35歳)を2995年に亡くしている。長女ルアナはカエルム帝国北部の騎士の家に嫁いでいる(2997年)。
剣はウェルバーンの鍛冶師たちにより作られたアダマンタイト製の魔法剣。防具はカエルム帝国北部総督府軍の装備に類似したハーフアーマー。胸甲の色は青を基調にしているものの、胸の部分にロックハート家の紋章(立ち上がった獅子)が入っている。胸甲の内側には竜の革に特殊な加工をした衝撃吸収材が張られ、打撃に対しても強い。
◇マサイアス・ロックハート(38歳)
ザックの父。通称“マット”
茶色い髪に蒼い瞳。落ち着いた雰囲気を持つが、いつも笑顔を絶やさず、領民たちに愛されている。17歳の時、ターニャと結婚。三男二女の父親
温厚な性格で村人からも慕われているが、二人の息子に剣術の腕で追い抜かれないよう努力を重ね、剣術士レベル47になったが、結局追い抜かれている。行政官としての才能もあり、ニコラスらを使い、堅実な領地運営を行っている。
自らが子爵になることに戸惑いがある。
武具はゴーヴァンの物と同様。
◇ターニャ・ロックハート(36歳)
ザックの母。ラズウェル伯爵領出身。13歳でマサイアスに見初められ、15歳で結婚。
金髪碧眼の美女だが、町娘であるため、比較的開けっ広げな性格。家事に長け、ロックハート家を切り盛りしている。最近は貴婦人らしい落ち着きが出てきている。
村の主婦たちからも慕われ、対アンデッド戦ではクロスボウを使う主婦たちを指揮した。
◇ロドリック・ロックハート(20歳)
ロックハート家の長男。
剣術士レベル57の天才剣術士。祖父ゴーヴァンと同じバスタードソードを使う。
茶色に近いやや濃い金髪で静かな青い瞳が特徴的。神に遣わされたザックを助けるべく、自らを戒めているため、非常に謙虚な態度を貫いている。そのため、貴族、騎士、民衆からの評価は非常に高い。14歳で従士、15歳で従騎士、16歳で騎士となり、18歳で小隊長となった。
17歳の時にフォルティスとの国境に近い、ポルタ山地にある砦に配属され活躍した。特に一年前に小隊を指揮してサイクロプスを討伐し、巨人殺しとして有名になった。
ロザリンドと結婚後も謙虚さを失わず、剣の修行と馬術に力を入れている。最近ではメルのレベルアップに脅威を感じ、更にストイックに修業に励んでいる。
武具は剣がウェルバーンの鍛冶師から贈られたミスリルの剣。ザックの魔法陣解析により性能が向上している。防具は辺境伯から贈られた物をアルスの鍛冶師たちが改造を施し、性能的には超一流の防具となっている。
◇ロザリンド・ロックハート(17歳)
ラズウェル辺境伯の末娘、ロッドの妻。愛称はロザリー。幼い頃よりお転婆姫とあだ名されるほど活発な性格で、十二歳の頃より、馬術、剣術を嗜んでいる。二年前、当時、若手の俊英として注目されていたロッドと手合わせしたことがきっかけで彼に魅かれた。
性格は行動とは異なり思慮深いが、やや天然なところがある。
金色の豊かな髪を結い上げ、大きな目と明るい表情をしていることが多い。
剣術士レベル20だが、六歳年下のセラが実戦を経験したことで追い付かれそうになっており危機感を持っている。
◇セオフィラス・ロックハート(11歳)
3007年6月に生まれた双子の兄。濃い金色の髪に蒼い瞳の美少年。
ロッド、ザックに憧れ、剣術士を目指す。5歳より修行を始め、現在剣術士レベルレベル18(スキル20)。
ザックの同時期に比べ剣術スキルの伸びが悪いと思い焦っていたが、実戦を経験したことで一気にレベルを二つ上げている。レベルアップのペースはロッドの同時期より早く、ザックよりやや遅い程度で、同世代の少年に比べると異常なほど早い。
セラフィーヌ・ロックハート(11歳)
3007年6月に生まれた双子の妹。濃い金色の髪に蒼い瞳の美少女。
ロッド、ザックに憧れ、剣術士を目指したが、最近ではメルを目指して訓練に励んでいる。兄セオと一緒に修業を始め、現在剣術士レベルレベル18(スキル20)。
対アンデッド戦で実戦を経験したことで、自信を付けつつある。
母ターニャからは女性らしくするよう注意されている。
◇ソフィア・ロックハート(8歳)
3010年10月に生まれた妹。母ターニャと同じ美しいブロンドと青い瞳が特徴的な美少女。
メルに憧れ、剣術士を目指す。剣術の修業を続け、剣術士レベル8(スキル12)と見た目の愛らしさとのギャップがある。
ベルトラムの妻ヴィルヘルミーナに打ってもらった細身のショートソードを常に携行している。
家臣:
◇ウォルト・ヴァッセル(58歳)
ロックハート家に使える筆頭家臣。
銀色の髪に茶色い瞳。
槍術士レベル77の槍の名手。寡黙で滅多に口を利かないが、訓練時には鬼軍曹と化す。
屋敷に住み、馬の世話から薪割りまでこなしている。
神槍のオイゲンのミスリルの槍を使う。鎧はホーバークでゲールノートらが手を加えている。
騎士に叙任され、ロックハート子爵家の家宰となる予定。
◇モリー・ヴァッセル(54歳)
ウォルトの妻。ロックハート家のメイド長。
料理が得意で面倒見がいい。夫ウォルトと異なり、良くしゃべる。
彼女の焼くパンはアルス街道一と評判で、美食家のラドフォード子爵が褒めるほど。
◇イーノス・ヴァッセル(34歳)
ウォルトの長男。父とともにロックハート家に仕え、現在はマサイアスの副官的存在となっている。薄い色の金髪に茶色い瞳。
明るい性格で村人からの信頼も厚い。
父ウォルトと同じく槍を使う。当初はあまりレベルは上がらなかったが、シム・マーロンら若い世代の台頭に危機感を覚え、現在ではレベル45にまで上げている。剣はミスリル製で、ウルリッヒの指導を受けたベルトラムが打っている。防具は北部総督府軍の装備に似せたハーフアーマーで、ゲールノートらの手によって補強されている。
マサイアスとは幼馴染でよく二人で飲み、愚痴を言い合っているらしい。
◇ジーン・ガーランド・ヴァッセル(31歳)
ニコラス・ガーランドの娘でイーノス・ヴァッセルの妻。赤毛で背はやや低く、やや控えめな物静かな雰囲気を持つ。
両親から教育を受けていることから教養もあり、マサイアスらの信頼も厚い。3006年11月20日結婚し、二男二女の母。
屋敷の手伝いによく駆り出されている。
◇ロビーナ・ヴァッセル(11歳)
3007年9月に生まれたイーノスとジーンの娘。セオやセラと共に剣の修行にはげみ、アンデッド戦で実戦を経験。剣術士レベル14.
◇サミュエル・ヴァッセル(9歳)
3009年5月に生まれたイーノスとジーンの息子。
◇ニコラ・ヴァッセル(7歳)
3011年9月に生まれたイーノスとジーンの娘。
◇ヒューイ・ヴァッセル(5歳)
3013年1月に生まれたイーノスとジーンの息子。将来ガーランド家に養子に入る予定。
◇ヘクター・マーロン(51歳)
ロックハート家の家臣。シムとメルの父。
弓の名手(レベル64)で、斥候としても優秀。剣術もレベル35と通常の剣術士並の腕を持つ。剣はミスリル製でウルリッヒらの指導を受けたベルトラムが打っている。防具は革製で、ウード・レーヴェンガルトやリュック・ブロイッヒといった超一流の防具職人が補強している。
陽気な性格で村人に慕われ、自警団の取りまとめ役をやっていた。
騎士に叙任され、ロックハート家の武官となる予定。
◇ポリー・マーロン(38歳)
ヘクターの妻。ラスモア村の生まれ。
小柄で茶色い髪に茶色い瞳、リスのようだと例えられることが多い、かわいらしい女性。
当初は騎士に仕えることに抵抗を感じていたが、歳が近いターニャと親しい。
◇シム・マーロン(20歳)
ヘクターの長男。
騎士に憧れ、ロッドと共に剣の修行を始めた。剣術もさることながら馬術の腕は北部総督府軍一と言われるほど。カエルムの名馬とともに伝令として活躍。
剣術士レベル43、馬術43。
◇ライル・マーロン(11歳)
3007年7月に生まれた男子。セオたちとともに剣の修業を始め、現在剣術士レベル14。アンデッド戦で実戦を経験した。
◇アラン・マーロン(7歳)
3011年6月に生まれた男子
◇ニコラス・ガーランド(55歳)
ロックハート家の家臣。内政担当。
ゴーヴァンの従士となった頃、領地経営が出来るようにと、ドクトゥスに留学した経験がある。
数字に強いため、村の内政全般を任されている。長男(アーロン、享年7歳)と次女(マーシャ、享年5歳)を流行り病で亡くしている。
ロックハート家には珍しい片手剣使い。正統的な剣術士(レベル67)。剣はミスリル製でザックのアイデアが生かされた特殊な魔法剣。ゴットハルト・ハルフォーフが打った。防具はフルプレートアーマーとカイトシールドで、ゲールノートらが補強している。
騎士に叙任され、ロックハート家の内政官となる予定。
◇ケイト・ガーランド(50歳)
ニコラスの妻。ロックハート家の事務担当。文字に強く、夫と共にラスモア村の内政の要。石鹸作りで才能を見せ、現在でもロックハート家の石鹸が一番という評判を作った。
ラスモア村の学校の教師として識字率100%を目指している。
◇ガイ・ジェークス(44歳)
ロックハート家の家臣。ロックハート家一の斥候。
ゴーヴァンがラスモア村に移住後に仕えるようになった元冒険者。ゴーヴァンのオーク討伐で心酔し、2997年8月に半ば強引に従士となった変わり者。
生まれた村では猟師をしており、偵察などが得意。
剣と弓の両方に才能があり、弓術士52、剣術士47。剣はミスリル製でウルリッヒらの指導を受けたベルトラムが打っている。防具は革製で、ウード・レーヴェンガルトやリュック・ブロイッヒといった超一流の防具職人が補強している。
騎士に叙任され、ロックハート家の武官となる予定。
◇クレア・ジェークス(36歳)
ガイの妻。結婚当時、村一番の美女として有名だったが、彼女の方がガイに一目惚れした。ターニャとは気が合い、彼女を通じてガイと結婚した。
ロックハート家の元メイドでザックの乳母でもあった。
クールな感じだが、ターニャと同じく根は明るい。
◇ユニス・ジェークス(11歳)
3007年7月に生まれた次女。セオたちと剣術の修行に励み、現在剣術士レベル15。アンデッド戦で実戦を経験。
◇ウィル・キーガン(31歳)
22歳でトリシアと結婚し、従士となった。現在は従士長。
実直で明るい性格だが、自警団上がりということで自警団員にやや遠慮がある。
槍術の才能があり、現在槍術士レベル43。槍はミスリル製でオイゲンの指導を受けたベルトラムが打っている。防具は鋼製のハーフアーマーでゲールノートらが補強している。
◇トリシア・ヴァッセル・キーガン(31歳)
ウォルトの娘。ロックハート家のメイド。
母に似て陽気だが、やや落ち着きがなく、良く失敗していたが、最近では料理の腕前も上がっている。現在二男二女の母。
◇バイロン・シードルフ(46歳)
ロックハート家の家臣で元傭兵。カウム王国の国境守備隊の隊長や十五人の部下を率いる傭兵隊長を経験しており、指揮能力は高い。
3015年結婚し、現在一男一女の父。
二m近い巨体で両手剣を使う剛剣使い(剣術士62)。剣はアダマンタイト製でフゼイフ・ユンゲルスが打った。防具は鋼製のハーフアーマーでゲールノートらが補強している。
騎士に叙任され、キルナレック守備隊長となる予定。
◇エレアノール・メイスフィールド(18歳)
ロックハート家の侍女。愛称はエレナ。
ウェルバーンの西50kmほどの場所に領地を持つ騎士メイスフィールド家の三女。175cmほどの身長とやや骨太な感じがコンプレックス。美しい金髪と青い瞳、やや高過ぎる鼻、白い肌の北欧系の美女。田舎暮らしであったため、行儀見習いとして4年間侍女として働く。武術の心得もあり、しっかり者であるため、ロザリーとともにラスモア村に来た。剣術士レベル15と通常の兵士並だが、僅か十一歳のセラに及ばず少し凹んでいる。
アンジェリカ・コールリッジ(21歳)
ロックハート家の侍女。愛称はアンジー。
黒髪に明るい碧眼、やや冷たい印象を与える。
コールリッジ男爵家の次女。長くロザリー付きの侍女をしている。ロザリーが姉とも慕う人物。いつも冷静さを保ち、やや近寄りがたい雰囲気を持つが心根は優しい。教養がありロザリー付きの侍女としてラスモア村に同行した。婚期が遅れていることを気にしていたが、現在ではシムと恋仲になり少し安心している。
剣術士レベル18、馬術のレベルも25と並の兵士に匹敵する。
その他(以下は登場時の年齢):
◇イグネイシャス・ラドフォード(42歳)
ラドフォード子爵家当主。シーウェル侯爵家の譜代の家臣。クレメント・シーウェル侯爵のいとこに当たり、侯爵の信頼が篤い。濃いブラウンの髪と細面の顔に整った髭で、すらりとしたダンディな雰囲気を持つ。シーウェル家の内政面を支える重要な人物であり、人脈は広い。謝罪のためのワインの輸送も鍛冶師ギルドやカウム王家とのパイプを太くするために自ら志願した。
美食家として非常に有名で、シーウェル家のワインの品質向上に力を入れている。
後に料理や酒に関する書籍を多く執筆し、帝国貴族一の美食家として歴史に名を残した。
◇レドリー・サザーランド(36歳)
ラドフォード子爵の随行員の一人で、サザーランド子爵家の次男。薄い金髪と細面、銀色の眼鏡をかけた線の細い感じのいかにも文官という印象を与える。今回はシーウェル家の文官代表として随行。蒸留酒の調査のため、ラスモア村を訪れた。
◇オズボーン・タワーディン(33歳)
ラドフォード子爵の随行員の一人で、タワーディン男爵家の三男。赤銅色の短い髪と鋭い目付き、鍛え上げられた肉体を持つ。身長は190cmほどある偉丈夫。槍術士レベル42と男爵家の人間としては高く、子爵の護衛の指揮を執る。ロックハート家の自警団の訓練を視察しにきたが、ロックハート流の激しい訓練にはついていけなかった。
酒豪として有名で、ロックハート家の関係者とのパイプを強くするという理由で選抜されている。
◇バーナード・ダルントン(29歳)
ラドフォード子爵の随行員の一人。騎士階級だが、文官として侯爵家に仕える。金髪に碧眼の整った顔立ちだが、あまり笑顔を見せず、真面目そうな表情を崩さない。今回はシーウェル家の文官として蒸留酒の調査のため、ラスモア村を訪れた。侯爵領での蒸留酒製造の責任者候補として、侯爵から直々に指名されたため、意気込んでいる。
◇ジギスムンド(26歳)
カエルム帝国の皇太子。残忍な性格と計画性の無さから、対ルークス戦で敗北を重ねる。現皇帝ジークフリード二十一世に疎まれ始め、廃嫡される可能性がある。能力的には何の取り柄も無いが、黄金色の髪と凛々しい顔つき、見事な体躯の持ち主で神々しさを感じさせるほど。このため、母である皇后から溺愛されている。
◇ジークフリード二十一世(45歳)
カエルム帝国皇帝。能力的には平凡。9年前に即位したが、対外戦争に興味がなく、内政面でも無理な改革を行うことなく、治世は安定している。美食家でシーウェルワインをこよなく愛する。二十人以上の子を持ち、ジギスムンドの廃嫡しようか悩んでいるが、ジギスムンドを溺愛する皇后に遠慮し、決断できずにいる。
◇レオポルド皇子(25歳)
カエルム帝国の皇子。ジギスムンドの腹違いの弟で、軍事に明るく、部下の進言を積極的に受け入れる度量を持つ。兄ジギスムンドを追い落とすため、暗躍しているという噂もあるが、見た目は兄と異なり、庶民的な親しみやすさを感じさせ、帝都市民の人気も高い。
対ルークス戦では冷静な指揮を執っているが、顕著な戦功を上げていないため、焦り始めている。
◇トリストラム・ラングトン大公(60歳)
前皇帝の弟で元老の一人。レオポルド皇子派。でっぷりとした体型の男色家。能力的には平凡だが、自分が帝国の重鎮であるという思い込みから、皇帝に様々な意見を言う。但し、その意見は的外れなことが多く、皇帝は面倒な叔父という認識。ケンドリュー公爵と共に対外政策は強硬派でルークスを屈服させることと、ラクスとの国境であるモエニア山脈の北側への進出を主張している。
◇ローレンス・ケンドリュー公爵(56歳)
元老の一人。強硬派。痩身で鋭い眼光の元軍人。レオポルド皇子派。帝国軍の将として対ルークス戦で名を馳せた猛将。騎兵を使った野戦に無類の強さを見せたが、攻城戦が苦手。戦略的な視点に欠け、派手な勝利の割には何も得られないと陰口を言われていた。現在も現役の第五軍団長を務める。
◇チャールズ・インゴールスロップ公爵(52歳)
元老の一人。皇太子派。肥満気味の小男で常に作った笑顔を浮かべている。商業ギルドから最も賄賂を受け取っている人物。商業ギルドの権益を守ることを考え、対ルークス戦争で勝利しすぎることを危惧する。現当主は野心家というほどではないが、前当主が帝室との縁戚関係の強化を図り、現皇后は妹に当たる。
◇エドモンド・ギャビストン公爵(47歳)
元老の一人。皇太子派。すらりと背が高く、紳士然とした壮年の美男子。皇太子ジギスムンドの正妃の父。インゴールスロップ家と同様に文官を輩出する家系であり、対ルークス戦争には消極的(閉じ込めておく程度で良いとの考え)。軍事的な才能を持つレオポルド皇子が皇帝になった場合、武官が優遇される可能性があり、危機感を持つ。
◇アービング・フィーロビッシャー公爵(62歳)
宰相。元老の一人。中立派。白髪、灰色の目の痩身の紳士。物腰は柔らかだが、帝国の将来を憂う。元老の中では珍しく良識ある人物であり、軍部の暴走を防ぎ、商業ギルドの政治への介入を防ぐことに腐心する。前皇帝時代から二十年以上にわたり、宰相を務め、帝国の政治に混乱が生じないのは彼の存在のおかげだと言われている。エザリントン公爵、ラズウェル辺境伯、シーウェル侯爵らと連携している。
◇アレクシス・エザリントン公爵(44歳)
元老の一人。中立派。第四軍団長。非常に細い体型で金色の髪と青い瞳。先々代の皇帝の孫で現皇帝のいとこに当たる。エザリントン公爵家に降嫁した母が前皇帝の姉。武官だが、参謀型であり、一見すると文官に見える。ケンドリュー公爵とは一線を画しており、帝国一の知将と言われている。対ルークス戦争では謀略と武力を適度に使い、戦果を上げている。フィーロビッシャー公爵とも良好な関係を築き、次の宰相と言われている。
◇オスカー・チェスロック公爵(42歳)
元老の一人。中立派。金髪、碧眼の美男子。政治に興味はなく、舞踏会と恋愛ゲームに明け暮れる。皇太子派、レオポルド皇子派の双方からアプローチがあるが、政治的な信条はなく、適当にあしらっている。
◇ハインツ(45歳)
アルスのドワーフの鍛冶師。見た目は立派な髭を持ち、ベテランの鍛冶師に見える。元々は防具職人として修行していたが、蒸留器の製造を学ぶため、250倍という倍率を潜り抜けてラスモア村にやってきた。
◇マルク(43歳)
アルスのドワーフの鍛冶師。見た目は立派な髭を持ち、ベテランの鍛冶師に見える。ハインツと共に蒸留器製造技術を学びに来た。
◇イザドル・ロクスバラ(34歳)
ロクスバラ男爵。カウム王国黒鋼騎士団の大隊長。背は低く、がっしりとした体つきでやや強面。見た目より慎重かつ温厚な性格。鍛冶師ギルド総本部の鍛冶師たちの護衛を行う。アンデッド襲来の際には王国軍の指揮官に選ばれるなど、王妃カトリーナからの信頼が厚い。
◇オットー・エルウェス(24歳)
カウム王国の若手官僚。王妃カトリーナに見出された。騎士階級でありながら、ドクトゥスの私塾で法律を学び、王国政府に文官として仕えている。栗色の髪に秀でた額、丸い眼鏡を掛けており、見た目からして文官という感じ。責任感が強く、王国の危機の際には王妃の無理な要求にも繰り言を言うことなく従っている。
最近では酒の手配にトラウマを感じている。
ギュンター・フィンク(102歳)
鍛冶師ギルド・プリムス支部長。両手剣を得意とする。ドワーフの例に漏れず、酒好きであり、今回の技能評定会でスコッチを飲めることを楽しみにしてきた。また、シーウェル侯爵領で蒸留酒を造るという話に非常に乗り気であり、侯爵に協力している。
◇バート・ロビンス(38歳)
プリムスの商人。シーウェル侯爵家の御用商人の一人で、ラドフォード子爵と懇意。ジェラートの製造方法を一万Cで競り落とした。プリムスでジェラートを流行らせたが、後にライバルが現れたため、ザックにアイデアを貰いにラスモア村に足を運んでいる。
◇ゴットハルト・ハルフォーフ(98歳)
アルスの鍛冶師。片手剣の名工。ドワーフフェスティバルに参加後、魔法陣改良のため、ラスモア村に残り、ニコラスの剣を打つ。アダマンタイトを使えなかったため、慟哭した。
◇フゼイフ・ユンゲルス(97歳)
アルスの鍛冶師。両手剣の名工。ドワーフフェスティバルに参加後、魔法陣改良のため、ラスモア村に残り、バイロンの剣を打つ。バイロンの巨大な両手剣をアダマンタイト製にしたため、アルスに戻ってからは寝る間を惜しんで働いている。
◇マルガ(34歳)
アルスのドワーフの女鍛冶師。丸顔で愛嬌があり、いつも明るい。ミーナと同じ工房で働いていた。蒸留器製造コースの講師候補として、夫ローデリヒとともにラスモア村に移住。
◇ノーラ(36歳)
アルスのドワーフの女鍛冶師。ミーナの飲み友達。ドワーフにしてはスマートな、赤毛が特徴的な美女。蒸留器製造コースの講師候補として、夫フォルカーとともにラスモア村に移住。
◇ローデリヒ・フンメル(38歳)
アルスのドワーフの鍛冶師。蒸留器製造コースの講師候補としてラスモア村に移住。防具職人としてゲオルグ・シュトックのもとで修行していた。
◇フォルカー・ケルペン(43歳)
アルスのドワーフの鍛冶師。蒸留器製造コースの講師候補としてラスモア村に移住。武器も防具もこなせる器用さを買われ、抜擢された。
◇ジェフリー(28歳)
ラスモア村の治癒師。エルマー(55歳)とカミラ(53歳)の息子。木属性(レベル34)と水属性(レベル31)の優秀な治癒師。妻マリー(28歳)も治癒師(レベル30)。ジェフリーたちは自警団の訓練で常に治療を行っているため、普通の町や村の治癒師よりレベルが高い。
◇ヴラド・ヴァロノス(?才)
アンデッドの王。種族的には金属ゴーレムが最も近い。
漆黒のマントを纏い、常にフードを被っている。身長は二メートルほどの長身だが、筋骨隆々という感じはなく、スマートな感じ。鎧はフルフェイスヘルメットを含むフルプレートアーマーで、これも漆黒で光を全く反射しない。特殊な金属と耐属性魔法性能を持つため、物理・魔法防御とも世界最高。
剣は一・五メートルほどの両手剣だが、エストックのように細い。この剣には強力な麻痺、睡眠、混乱などの状態異常の効果が付与されている。この効果は闇属性ではなく、虚無神の力であるため、ミスリル等の防御も無効化できる。剣術士としては優秀ではないが、素体の反応速度が速いことと、鎧の防御力が高いことから、ゴーヴァンですら倒せなかった。
また、常に闇の精霊によって恐怖を撒き散らしており、一般人なら百メートル以内に近づくだけで恐怖で動けなくなる。
◇ペラム・ドレイク(42歳)
ペリクリトルの二級冒険者。剣術士レベル55.ラスモア村救援部隊を率いる。
身長165センチほどで、小柄ながらも片手剣の名手。バックラーと使いこまれた革鎧を実に着けている。ペリクリトルの最前線で活動していることから、斥候としても優秀。
◇エマーソン(39歳)
ザックたちの結婚式を執り行ったボグウッドの神官。ボグウッドは十二神すべての神殿を兼ねているが、彼自身は人の神の神殿の出身。肥満体で冴えない中年男性だが、真面目な聖職者として近隣の村にも出張している。人当たりはいいが小心者であるため、王族や貴族を相手にすると緊張してしまう。
◇リチャード・ロージングレイブ(35歳)
カウム王国聖銀騎士団の騎士長。子爵家の当主。カトリーナ王妃の弟。王妃の命を受け、エルウェスの護衛を行う。姉に対し従順だが、軍事、内政とも比較的優秀であり、ロージングレイブ家を支えている。姉と違い、鍛え抜かれた身体を持つ美男子。
◇プロウマン(51歳)
カウム王国聖銀騎士団の騎士。三〇〇七年のトーア砦陥落の際、部隊長としてグレンジャーの指揮下にいた。グレンジャーが逃げ出したため、殿を務め、多くの親族や部下を失った。三〇一八年十一月十四日に王妃カトリーナの推挙により聖銀騎士団に配属になり、グレンジャーの上司となり、十一月十八日、グレンジャーを激高させた。
◇ジョン(23歳)
従士選抜試験の最初の受験者。剣術士レベル31。ニコラスとの模擬戦で敗退。
帝都行きメンバーに選ばれる。