ドリームライフ登場人物(第二章)
ネタばれ要素があります。
第二章登場人物
ティリア魔術学院入学時(トリア歴3012年)
ヘンリー・ノートン(35歳)
キルナレックで出会った商人。ノートン商会の三代目。やや肥満気味の頭髪の薄い男で、いつも愛想笑いをしている。手堅い商売をする堅実な男だが、アルスのドワーフに影響力のあるロックハート家とのコネクションを求めていた。キルナレックでは、十台の荷馬車にアルスの武器を載せ、ペリクリトルに向かっていた。
後にペリクリトルへのスコッチ輸送を手掛ける。
バイロン。シードルフ(39歳)
ノートンの商隊の護衛の傭兵。剣術士レベル52、四級傭兵。二m近い巨体で両手剣を使う剛剣使い。カウム王国の国境守備隊の出身で指導力はある。十五人の部下を率いる傭兵隊長。後にロックハート家の従士となる。
カーティス(33歳)
バイロンの部下(副隊長)。弓術士レベル37、五級傭兵。
元冒険者だったが、安定しない冒険者から商隊護衛専門の傭兵に鞍替え。ムラはあるが、戦術眼はある。合成弓を使い、騎射が得意。
ギーゼルヘール(65歳)
ペリクリトルの鍛冶師。剣専門の武器店を営む。通称ギーゼル。ドクトゥスのゼルギウスとは友人。
ダグラス・マクラウド(50歳)
ドクトゥスの不動産屋。マクラウド不動産(後にマクラウド商会)の経営者。
普段は人当たりのいいだけに見えるが、チャンスと見るとプライドを捨てる貪欲さを持つ。後に金融業で成功する。
フランク・ノヴェロ(30歳)
右隣の住人。交易商に勤める。物静かな紳士。妻はハンナ(28歳)で明るい性格。娘が三人いる。
クリント・リトルフ(45歳)
ティリア魔術学院の事務員。子供好き。妻はヘレン(42歳)、元教師で現在寺子屋で近所の子供に勉強を教えている。娘はシェミー、私塾の学生。
イアン(20歳)
北の森で巨大ムカデに襲われていた冒険者パーティのリーダー。剣術士レベル22。
助けられた際に十歳の子供であるザックに頭を下げる。
剣術士のジェムが死亡。弓術士はロジャー。
クェンティン・ワーグマン(12歳)
ティリア魔術学院第281期の席次第三位。魔術師ギルドの評議員ピアーズ・ワーグマンの息子。十年に一人の天才と呼ばれており、首席で合格すると自分でも信じていた。光、木、水の三属性の才能があり、光属性はレベル7と新入生としてはかなりのレベルに達している。評議員の息子と言うこともあり、周りにちやほやされたため、傲慢な性格だったが、後にザックを認め、努力するなど、素直な面も併せ持つ。
アリック・ベネット(28歳)
281期一組の担任教諭。細身の体で丁寧な言葉遣いの真面目そうな教師だが、ギルドの風習で教師をしているだけで教育者としてはあまりやる気が無い。ギルド内での出世を夢見ていた。
ジャック・チェンバース(26歳)
ティリア魔術学院の魔法実技講師。魔術師の家系に生まれたが、臆病な性格で冒険者や宮廷魔術師になることをやめた。今はギルド内の安全な仕事を続けることだけを考えている。そのため、火(レベル22)と光(レベル21)が使えるが、実戦経験はほとんどない。そのことを自分でも気にしており、高圧的な態度で指導することが多い。
キトリー・エルバイン(65歳)
ティリア魔術学院の教授。神や精霊について研究しており、特に神の存在について遺跡や古文書での調査を行っている。このため、戦闘経験もあり、光(60)、金(55)、風(58)と高レベルの魔術師でもある。
図書館の司書をしている時、学院の生徒あったリディアーヌと知り合う。
アニータ・イシャーウッド(12歳)
281期席次六位。マイルズ・イシャーウッド参事の娘。
サイ・ファーマン(35歳)
情報専門の四級冒険者。レベル32の剣術士。人好きのする雰囲気を持つが、強かな性格。新市街を中心に情報網を持つ。特に商業ギルドとは関係が深い。5年前に右足の親指を失い、街の中での情報収集を生業としている。
ティナ(23歳)
ドクトゥス冒険者ギルドの受付嬢
ピアーズ・ワーグマン(36歳)
評議会議員。教育研究委員会委員長。首席で学院を卒業後、サルトゥースの宮廷魔術師として派遣され、教育研究委員会参事を経て、1年前に評議員となる。教育研究機関であるティリア魔術学院の改革を目指す改革派のリーダー。清濁併せ呑む度量を持つが、若いためギルドの現状に不満を持つ。
風貌は農夫のようで、肥満気味な体に丸い目が特徴。
マイルズ・イシャーウッド(36歳)
教育研究委員会参事。ピアーズ・ワーグマンと同期。次席で卒業。ドクトゥスに留まり、順調に出世。4年前に参事になる。出世のためにはライバルを排除するなどあまり良い評判は聞かないが、ギルド内の力関係に精通し、政策よりも派閥力学によって出世したと言われている。現在は次期議長の有力候補であるワーグマンに接近している。
セバーグ(52歳)
魔術師ギルド評議会議長。人事畑の政治家。カエルム、アウレラ上層部とのパイプがあるが、能力的には平凡。政策も前例主義であり、改革には消極的。
フォーサイス
魔術師ギルド評議会議員。財務委員長。
保守派の筆頭でワーグマン議員のライバル。
イベットソン
魔術師ギルド評議会議員。人事委員長。
ワーグマン議員のライバル。セバーグ議長の後継者だったが、クロフトを隠していたため、議長から疑われる。
アーチー・クロフト(38歳)
クェンティンの家庭教師。マイルズ・イシャーウッドがワーグマン家の内情を探るため、送り込んだ。セバーグ議長が仕掛けた謀略を知る人物。
元研究者で知識は豊富だが、才能がなく、成果が上がらなかった。そのため、要人の家庭教師となった。父との交流が少なかったクェンティンには慕われている。
アンドレアス・エッガー(24歳)
ピアーズ・ワーグマンの私設秘書。明るい性格で才能もあるが、私塾出身と言うことでギルド内では出世できなかった。偶然知り合ったワーグマンに拾われた。
ベアトリス・ラバル(30歳)
獣人(王虎族)の女冒険者。レベル51の槍術士。濃い金色の短髪から虎耳が覗く2m近い長身の美女。常に好戦的な笑みを浮かべており、ガサツに見えるが、細やかな神経の持ち主でもある。2.5mほどの穂先の長い槍の使い手。革鎧を身に纏い、スピード重視の攻撃スタイルだが、一撃の威力は大きい。
自らの容姿にコンプレックスを持つ。酒と風呂をこよなく愛する。
テリー(21歳)
ザックに絡んだ冒険者。レベル22の剣術士。
アール・ノールズ(28歳)
ラスモア村調査を命じられた教育研究委員会の職員。風属性魔法(レベル26)の使い手。
ジェイミー・レストン(27歳)
同人事委員会職員。水属性魔法(レベル25)の使い手で治癒師でもある。
エメリン・メイヒュー(33歳)
5年一組担当の実技講師。ラスペード教授の実技指導時に場所を譲った。
エリオット・ウェントワース(12歳)
同級生。席次五位。サルトゥース王国のウェントワース伯爵家の次男。風と木の二属性持ちで、実戦経験があることが自慢だったが、ザックらに大きくレベルが引き離され、焦りを感じていた。
セドリック・スチュワート(53歳)
ワーグマン家の執事。落ち着いた雰囲気を持つ。
ゼルギウス(62歳)
ドクトゥスの鍛冶師。ザックの剣の手入れを行っている。
リュファス・ラヴァーニュ(120歳)
ドクトゥスの皮革職人。金属性が使える珍しいエルフ。
ラシェル・ラヴァーニュ(115歳)
エルフの女性。リュファスの妻。皮革職人。木属性と土属性が使え、革製の防具の強化を行える。
ジェラルド(41歳)
二級冒険者。バスタードソードの使い手、剣術士レベル65。浅黒い顔に額から頬に掛けて大きな傷がある。見た目はきついが、陽気な男。五人組のパーティのリーダー。ザックに剣術を教える。
ルーファス(35歳)
三級冒険者。魔術師(水属性レベル45)。ジェラルドのパーティメンバー。小言が多い。
マリオン(34歳)
三級冒険者。槍術士レベル45。身長2mの巨体で厳つい顔。使い込まれた革鎧にハルバートを使う。兵隊蟻退治の時、ザックらに助けられるが、取り分で揉める。
ネヴィル(34歳)
三級冒険者。剣術士レベル47。身長百八十cmほど。よく日に焼けた顔には笑みが浮かんでいる。細身の長剣と小型の盾を持ち、ところどころ金属で補強された鎧を着けている。基本的には真面目で気のいい男。兵隊蟻退治の時、ザックらに助けられるが、取り分で揉めるが、彼自身本意ではなかった。
エミリア(30歳)
四級冒険者。剣術士レベル34。背はそれほど高くなく、鋭い目付きで三十歳くらいに見える。バスタードソードを持ち、くすんだ朱色の革鎧を着けている。パーティ自体に借金があり、金にうるさい。ベアトリスをライバル視しているが、実力が違いすぎて誰も比較しない。兵隊蟻退治の時、ザックらに助けられるが、取り分で揉める。
トリア歴3013年
ヴィルヘルミーナ(27歳)
ドワーフの鍛冶師。ベルトラムの弟子としてラスモア村にやってきた。アルスのドワーフたちがベルトラムの嫁候補として送り込んだが、仲はあまり進展していない。腕はそこそこだが、才能はある。おしゃべり好き。ドワーフらしく小柄で、ウェーブの掛かったブラウンの髪に丸顔、クリっとした目に低い鼻で愛らしい感じ。
ウルリッヒ・ドレクスラー(130歳)
鍛冶師ギルドのギルド長。アルス在住。豪胆な性格で癖のあるドワーフたちをうまくまとめている。ドワーフの例にもれず大の酒好き。