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Welt Traveler  作者: Nitrogen
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03 Daily life and a sense of guilt to return ~戻る日常と罪悪感~

オレは刀を構える。それに応じるように蛇の化け物も身構える。

先手を打ったのは


「オラァ!!」


オレだ。オレは蛇の化け物に袈裟切りを仕掛ける。しかしそれは容易にかわされ反撃を受ける。

反撃を受けたオレは動きを止めてしまい、隙を作ってしまう。蛇の化け物はその隙を狙って


「な!やめろ、食っても美味くないぞオレは!!」


丸呑みされた。

うおおぉぉぉ、動けねぇ…。このままだとどうなるんだ?………ゆっくり消化される?



ぜってぇ嫌だ!!!



オレは火事場の馬鹿力を発揮し持っていた刀を肉壁にブッ刺す。そして刺さった事を確認すると全体重をかける。すると


ブシュッ!


と言う音が聞こえた。その音を聞いたオレは刀の背に片手を当て、もう片手を柄頭に当てる。そして刀の背に当てた手を押し、柄頭に当てた手を引く。肉の壁は切り裂かれ、オレはすぐに外に出る。そして切り裂いた端に刃を当てそのまま


「ウラァアアアアッ!!!」


頭の方に向かって走った。当然刃に当てた場所はどんどん切り裂いて行く。そして最後には頭に到達し、中途半端な開きが出来た。オレはそこでやめずトドメに頭を切り落とした。


………………。


「やっ、たのか?」


この言葉に反応するように蛇の化け物だったモノは地に伏した。その数秒後とんでもない事が起きた。


「は、はぁ!?」


蛇の化け物だったモノが黒い塵になって消えてしまった。そして残った物は


「何、このアタッシュケース…?」


銀色のアタッシュケースが一つ残っていた。警戒しながら中を確認する。中に入っていたものは


「な、何万円・・・入ってんだよコレ…」


札束だった。しかも万札。

………これをどうしろと!

思わず心の中で毒突く。その時違和感を感じ、その正体に気付く。


「オレ」がいなくなっていた。さらに刀も消えていた。


「何なんだよ、ホントに…」


最後にオレの元に残ったのは得体の知れない混乱だった。






☆★☆★☆★☆★☆★






アタッシュケースの一つ―――「オレ」が殺した化け物があった場所にも同じように置いてあった―――を交番に預けたあと帰路につく事にした。なおいくらあるか確認した所、「少なくても」50万ぐらいはあった。

あと建物から出た時に気付いたが、いつの間にか空が元通りに戻っていた。


全く何なんだ本当に…。


とにかく疲れた。さっさと帰って惰眠を貪りたい。

だけど、もう何と言うか…。この辺りで気付いていたと言うか…。


訳の分からない事に巻き込まれた以上変わらないモノがあるとは到底思えなかった。



~~~30分後~~~



「………最悪・・の想像をしておいて良かったのか、悪かったのか」


オレは一人そう呟いて頭を掻く。最悪の想像とはつまり


「まさか住んでた家が無くなっている・・・・・・・とは…」


と言う事だ。正確にはあるが「荒岸」の一軒家ではなく、「新城」の一軒家……らしい。

「らしい」の理由は、まぁ誰だか知らないし。

しかし困った。非常に困った。惰眠を貪りたいのに寝る場所が無い。どうしたもんか…。

一応手段が無いわけじゃない、ない…のだが。はっきり言おう。モラル的にマズイのだ。…と言うかやりたくない。

けどここでその手段を取らなければきっと野宿である。それは嫌だ、しアタッシュケースもあるからいろいろマズイ。さてどうしよう?


オレが悩みに悩みぬいた答えは………。






☆★☆★☆★☆★☆★






「あぁ、すごく快適だ…」


駅の近くにあるビジネスホテルにオレはいる。時間は23時過ぎ、真夜中だ。服とか買ったりして―――当然理由はある。着ていたのが制服だったのでとても目立っていたのだ―――時間をつぶした後このホテルに来てとりあえず一泊取った。しばらくホテル生活だがそんな事より問題は


「金、つかっ、ちゃっ、た…」


もちろん「オレの」じゃない。「アタッシュケースの」だ。あぁ逮捕されないか心配だ。


「まぁいいや…。大事なのは『今』のはずだ」


享楽的?何とでも言え。オレはもう疲れた。

ベットに横になっている以上眠気に抗う事が出来なくなり


オレの意識は夢の中に落ちて行った。

戦闘描写が難しい…。orz

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