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あーかい部! 〜部室棟 乙女の干物 集まりて 怠惰を極め 綴るは実績 電子の海へ あゝあーかい部〜 71話 三者面談

ここは県内でも有名な部活動強豪校、私立 池図(いけず)女学院。


そんな学院の会議室、現場……いや、部室棟の片隅で日々事件は起こる。


あーかい部に所属するうら若き乙女の干物達は、今日も活動実績(アーカイブ)を作るべく、部室に集い小説投稿サイトという名の電子の海へ日常を垂れ流すのであった……。

ここは県内でも有名な部活動強豪校、私立 池図(いけず)女学院。


そんな学院の会議室、現場……いや、部室棟の片隅で日々事件は起こる。


あーかい部に所属するうら若き乙女の干物達は、今日も活動実績(アーカイブ)を作るべく、部室に集い小説投稿サイトという名の電子の海へ日常を垂れ流すのであった……。






池図女学院部室棟、あーかい部部室。




「……。」




あさぎは1人、1枚の白い紙とにらめっこしていると、




「やっほー、元気?」




白ちゃん入室。




「……どうしたの?眉間に皺なんて寄せちゃって。」




白ちゃんがあさぎの隣に回り込んで紙を見ると、そこそこ大きな文字で『三者面談のお知らせ』と書かれていた。




「これまでの怠惰な半生を悔いているの?」


「もっと他に言い様なかったんですか……。」


「ク○の祭典☆」


「仮にも教育現場の人間なんですよね……?」


「しょーがないでしょ。高校生なんてお子さまに、くぉぉお〜んな顔して将来どうするんだ〜、なんて聞いても不毛よ不毛。」




白ちゃんは目尻に指を当てると思いっきり引っ張り上げておちょくってみせた。




「くぉぉお〜んなに、おっきいヤツですか?」




あさぎも冗談半分に腕をぐ〜んと広げて回してみせた。




「おっきいの。」


「トト○……?」




ひいろ入室。




「そうそう、隣のやつ。」


「隣といえば、あさぎはこんどの三者面談、お隣さんに頼むのか?」


「なんでお隣さんなんかに頼むのよ。却下よ却下!」


「なるほど……。お隣さんに扮した白ちゃん先生に頼むという手もあるか。」


「余計にややこしいからやめなさい。……っていうか、あさぎちゃんの親御さんは忙しい人なの?」


「言えばちゃんとお休みとってくれますよ♪」


「ケッ……!お熱いようで。」


「熱いというか、変わった人ですけどね。」


「そりゃ、あさぎをこの世に生み落とした人だからなあ。」


「私ってそんな変人に見えてる……?」


「「見えてないと思ってるの(か)?」」


「  」


「ひいろちゃんは、おばあちゃんと?」


「ああ。おばさんに扮して参加するみたいだぞ♪」


「やめろやめろややこしい。」




ひいろのおばあちゃんは教頭先生の姉である。




「ったく、何でどいつもこいつも三者面談を仮装大会だと思ってんのよ……。」


「白ちゃん先生は高校生の頃、仮装大会しなかったんですか?」


「え?あー……私は、ねえ?」


「おい、そんなに昔のこと覚えてるわけないだろう。」




ひいろがあさぎの脇腹を小突いた。




「そうだった……!?」


「おい。」




「……で、白ちゃんの高校時代って


「この話はやめにしましょう。」


「「え〜……。」」


「『え〜……。』じゃありませんっ!」


「ったく、なんでこんな悪しき風習がいまだに残ってんのよ。しっかりした子は自分で相談すればいいし、ダメな子は親御さんが相談すればいいでしょ……。」


「なんか、答え出てますね。」


「だな。」


「……ぁぁあもう!やめやめっ!話題を変えましょう!」


「「え〜……。」」


「『え〜……。』じゃありませんっ!」


「まあ別に良いですけど……、白ちゃん先生は何か話したいことでもあるんですか?」


「そうねぇ……。最近そこに謎に置いてある妖怪図鑑とか?」


「あれ、あさぎのだったよな?」


「うん。」


「もっと良い本なかったの?マンガとかマンガとかマンガとか。」


「部室を漫画喫茶にするつもりか。」


「妖怪図鑑が良いならマンガだって良いじゃない。」


「妖怪ものかあ……。」


「こらそこ!勝手に妖怪に寄せるなっ!」


「白ちゃん的にはマンガOKなんだな。」


「え?そりゃそうでしょ。授業中じゃないし。」


「厳しい学校だと『勉強に関係ないもの持ち込むなー!』って没収されるもんですけどね。」


「あ〜、あんなのと違って私は生徒と楽しいものを共有できる器の広さを持ってるからね♪」


「「なるほど……。」」


「え……なに?」


「その言葉に二言はないですね?」


「え


「良かったなあさぎ、新しい場所が見つかって。」


「ひいろこそ、良いカモフラージュになって良かったじゃん。」


「ああ!木を隠すなら森の中だもんな!」




あさぎとひいろは固い、固い握手を交わした。






翌日、あーかい部の部室にはおっきい蚊取り線香が描かれた段ボール箱の山が置かれた。




「あさぎちゃん、ひいろちゃん……なんなのこれは。」


「前に許可もらった本ですよ。」


「……そぉぉお〜んな顔、しないでくれ……ハハ。」


「くぉぉお〜んなに、おっきいヤツいるの……?」


「いるもん!」


「おっきいの。」




あさぎとひいろは腕をぐ〜んと広げて回してみせた。




「トト○じゃねえんだわ。」








あーかい部!(4)




あさぎ:投稿完了


白ちゃん:お疲れ様♪


あさぎ:いや〜、助かりました


白ちゃん:おい待てまさかアレ投稿しやがったのか?


きはだ:アレぇ?




きはだ:あのさぁ……


白ちゃん:言ってやってよ


きはだ:なんで許可出しちゃうのぉ?


白ちゃん:私が悪いの!?


あさぎ:反省してください


きはだ:おい筆頭


ひいろ:なんだ騒がしいな


あさぎ:ほらほら、筆頭登場したよきはだ


ひいろ:スペースならあさぎの方が食ってるだろうなすりつけるな


あさぎ:冊数はひいろの方が圧倒的に多いでしょ


きはだ:邪魔なのでどけてください


ひいろ:きはだも自由に読んでいいんだぞ?


あさぎ:読み終わったらちゃんと隠しておいてね


きはだ:外に埋めておけば良いですか


ひいろ:なんて事言うんだ!?


あさぎ:焚書反対


きはだ:白久先生は部室に猥褻(わいせつ)物が陳列されている現状を容認するんですか


白ちゃん:ええっと……


ひいろ:するさ

ひいろ:もともとあーかい部はワタシが官能小説を書くための隠れ蓑だったんだからな


あさぎ:じゃあ部活に関係のあるものだね


白ちゃん:そう言われると、弱いわね……


きはだ:くっ……、保健の先生がぁ……!


白ちゃん:待ってその言い方は語弊が

あさぎ:よ!名誉顧問

ひいろ:教材なら仕方ないな


白ちゃん:お前ら教頭先生には内緒だかんな!?

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