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プロローグ

拙い文ですがどうぞよろしくお願いします

少年は生まれながらにして天才であった

物心がつく前に魔法を放ち、無意識のうちに身体強化を使う

ここは魔法至上主義の国アルベクス王国、そんな超がつく田舎の村で少年は産まれた


「アルト〜起きなさい」

「はーい」

「さっ、パッパッと朝ごはん食べてお父さんの仕事手伝いなさい」

「はーい」


天才の家庭は一般的な平民である、裕福ではないが特別貧乏でもない

アルトは基本的に父の仕事の手伝いをして、暇な時間に大好きな魔法に没頭する日々を送っている


「来たかアルト、今日もたくさん耕すぞ!」

「おはよう父さん」


アルト専用の重りがついた鍬を持ち 身体強化を駆使しながらとてつもないスピードで耕していく


「ふ〜疲れた〜」

「おー今日も頑張るなアルト」


身体強化を解き水を飲んで一息つく


「アルトもそろそろ10歳か、魔法選定の議も近いな!」

「はぁ...魔法選定の議か〜 俺魔法の才能あるのかな...」


一見嫌味に聞こえるこのセリフだがアルトは自分が天才であることを知らないのである、アルトの住む村は超がつくほど田舎のため同世代の子供はアルトのみ、すなわち比較対象がいない。


「まあ、才能がなくても父さんみたいになんとかなるさ安心しろ」

「そうだよね...魔法選定の議まで後2ヶ月か〜今からでも緊張するな」

「魔法選定の議は王都で行われるみたいだから、そうだな〜1ヶ月前にはここを出ないとな」

「そうだね、父さんは一緒に来るの?」

「いや、残念だが一緒には行けない 1ヶ月も畑をそのままにしておく訳にはいかないからな...」

「そうだよね、まあ魔法選定の議の結果がどうであれこの村には戻ってくるからさ結果楽しみにしててよ!」

「ああ...おっとついつい長く話してしまったな もう十分休んだだろ、仕事再開するぞ!」

「うん」


仕事を再開して3時間が経った、アルトは仕事の手伝いを終えて

いつもの何も無い一面に緑が広がる草原にやって来た


「よーし、今日も魔法の訓練頑張るぞ! 完全に忘れてたけど魔法選定の議まで2ヶ月しかないし、父さんたちのためにも今日はいつも以上に出力をあげるぞ」


集中...

全身の魔力を一点に集める

イメージは青くて美しい炎...広範囲かつ高火力

より多くの魔を焼き尽くす炎...


|《地獄炎・蒼》《ブルーヘル》


少年の右手から勢いよく美しい炎が岩を軽々砕いた、今回は広範囲を意識したため一点集中の魔法よりは威力が落ちる、この炎を一点に集れば山にも穴を開けることが出来るだろう。


「うーん、まだまだ範囲も狭いし火力も足りないかな...」


この世には七つの属性の魔法が存在する

今アルトが使ったのがその一つである火属性魔法

火属性の他にも《水》《風》《光》《闇》《無》がある

アルトは現段階で七つ中 《火》《水》《風》《無》の四つの属性魔法を扱える。


「やっぱり火属性魔法は特に苦手だ、火をイメージするのって難しいんだよな…」


そう魔法で1番重要なのはイメージ、正しくはその性質と原理を正しく理解することである、化学が発達していないこの世界では火をイメージすることが難しい

これはアルトだけではなく全ての魔法使いも同様に難しい


「君...今の魔法を放ったのは君か?」


いきなり発せられた言葉にびっくりしながら後ろを振り向くと

長く美しい真っ白な髪をした長身の...男(?)が驚いた様な顔をしてこちらを見ていた


「は、はい...今の魔法は僕がやりました」


何かやらかしたのではないかと不安になりながら答える


「そうか、おっと自己紹介がまだだったね僕はエルグラ、君の名前を聞いてもいいかな?」

「アルトです、エルグラさんはこの町の人じゃないですよね?

どこから来たんですか?」

「僕は少しこの町に用事があって王都からやってきたんだ」

「珍しいですね 王都の人がこんな田舎に来るなんて」

「まあね、でももう用事は済んだからもう王都に戻るよ

そうだ、君も一緒に来ない?魔法選定の議まであと2ヶ月程だし君も王都には行かなくてはならないと思うんだけど?」

「???なんで僕が魔法選定の議をまだしてないって分かるんですか?」

「簡単さ君ほどの魔法使いをこの魔法至上主義の国(アルベクス王国)が放っておくはずがない、選定の議をまだ終えていないと考えるのは妥当だと思うけど」

「それはどういうことですか?」

「まあまあどうでもいいじゃないか、さあ一緒に来るのかい?来ないのかい?」

「行きたい気持ちはあるのですが、両親に確認をしないとどうにも...」

「それなら大丈夫君の両親には既に許可を貰っているし、王都に向かうための旅費が浮くって喜んでたよ 荷物も馬車に乗せてあるから」

「え?え?」


困惑しながらも馬車に力ずくで押し込まれそのまま馬車は動き出し

なんの心の準備もしないまま王都へ出発してしまった


「えーと、あの、エルグラさん?」

「どうしたんだい?」

「エルグラさんって貴族様だったりします?こんなに立派な馬車初めて見ました」

「一応はそうだね、でも敬語はやめてね?敬語苦手だからさー」

「はぁ、、、」

「そういえば君すごい魔法使うね」

「そうですかね...あのエルグラさん...僕に魔法の才能はあるんですかね...その...すごく不安で僕は魔法が大好きでこれからも色んな魔法を使ってみたい....僕はすごい魔法使いになれますか?」

「なれるよ、偉大な魔法使いに君はなれるよ 魔法を愛していれば

魔法はちゃんとそれに答えてくれる」


たった数分前会ったばかりの名前以外何も知らない人に言われた

嘘かもしれない言葉、しかし彼の目は真剣で不思議と勇気と希望

何より自分は魔法使いになれるという自信を貰えた


「魔法を愛していれば...そうですね!ありがとうございます

なんだか少し楽になった気がします」

「お易い御用さ、それにアルト君 魔法以外の身体強化とか魔力操作も上手だね、将来が楽しみだよ」


身体強化は多少自信があった

毎日父の仕事の手伝いをしていたせいか身体強化は生活の一部というかルーティンになっていた


「ありがとうございます、その...王都に着くまで1ヶ月ほどかかりますよね?」

「うーん、そうだね僕の馬は足が早いから25日くらいかな」

「あの、お願いなのですがその25日間だけでもいいので

僕に魔法を教えてくれませんか?」

「うーん、僕程度じゃ あんまり参考にならないかもしれないけど

それでもいいなら全然問題ないよ」

「ありがとうございます、エルグラ師匠」

「よかろう、私が魔法を教えよう!じゃ まずアルト君の目標を聞こうかな」

「目標ですか?」

「そう目標、王国一強くなるとか そんな感じの」

「うーん、そうだな〜 じゃあ

世界一魔法を愛する魔法使いになりたいです」

「世界一魔法を愛する魔法使いか、それは間接的に世界一の魔法使いになるってことでいいのかな?」

「はい!」

「分かった、それじゃあ修行は明日から始めようか

今日はアルト君も疲れているだろうしね」

「分かりました」


今すぐにでも修行を始めたいが、今日はゆっくり休んで明日に備えよう



こうしてアルトの世界一魔法を愛する魔法使いになるお話は

エルグラとの出会いをスタートに始まった

お読みいただきありがとうございます

よろしければ いいね ブクマ 感想よろしくお願いします


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