↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
色と数の輪舞曲  作者: 夕立


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
19/46

(19)5日目-1 ここまでのまとめ1

本作のトリックをある程度読み解いた方が現れました。

あっきコタロウさんおめでとうございます。

ネタバレを防ぎたい方、自力で考えたい方は感想欄を見ないことをお勧めします。

 4月30日(火)

 9:00 白木宅


 薄く白木の意識が浮上した。

 ベッドの中で体を転がし、ベッド横の台に置いておいたはずのリモコンを探す。目的の物を手に入れテレビをつけた。


 このままゴロゴロしていたい気もするけれど、とりあえずトイレに行く。

 起きたついでに緑茶をいれた。

 フルーツグラノーラを器に入れ牛乳を投入し、それとは別にキウイを剥いてヨーグルトをかける。

 朝食をとることにした。


 つけたっきりだったテレビは朝の情報番組の時間だったようで、ニュースなのかよくわからない内容が垂れ流されている。


 興味なかったので切り替えようとしたらコーナーが変わった。

 普通にニュースをやるようだ。

 その中に、昨夜白木が拘束された事件も出てきた。

 巻き込まれたこともあってこれは気になる。


 九之坪がくれた情報によると、昨日までで亡くなった企画参加者は10人。

 テレビでもそのように伝えている。

 が、続報があった。

 今朝になって新たな死体が2つ見つかったらしい。

 見つかった場所はシーカヤック体験を行った笠沙。

 少し沖の岩場に遺体があったそうだ。

 サンセットクルーズが終わっても帰りのバスに乗らなかった人間が2人いた。

 おそらくその2人だろう。


 surfaceを開きネットを漁る。

 テレビニュースになっているようなネタなら、ネットにも情報が転がっているはずだ。

 ひょっとしたら、当事者の誰かが情報を漏らしているかもしれない。


 目的の記事はすぐに見つかった。

 不思議な部分が多いせいか、ネット住民の興味を引いているようだ。

 ことの真相についての議論が掲示板では盛んに交わされている。

 中でも最も的を射ていると思われる考察はこれだろうか。



 ――最初はバラバラの事故だと思われていた事柄が、どうにも関連性を持っているようだ。



 事情聴取を受けてみて、白木も、警察は捜査方針をそちらに切り替えたなと感じた。

 ネットの情報も馬鹿にならないものである。

 といっても、ネット情報を鵜呑みにするのは危険すぎる。

 ネットに転がっている情報が正しいのか、白木の記憶と照らし合わせていく作業を始める。


 最初の不審死は4月26日、夜。

 死亡者は2名。

 死亡理由は溺死。


 2件目の不審死は4月27日、日中。

 死亡者は4名。

 開聞岳登頂成功の瞬間に、衆目の前で制止を振り切って飛び降り。


 3件目の不審死は、4月28日夜から29日朝にかけて。

 死亡者は4名。

 死因は共通の毒による毒死。


 そして、ここからは、最新の不審死事件について、ネットの中で拾った情報だ。


 4件目の事件の推定発生日時は4月29日夜。

 死亡者は青島(あおしま)未紗十(みさと)と阿二(あに)青人(あおと)の2名。

 サンセットクルーズを行った岬から少し沖にいった岩場で、血まみれで倒れていたらしい。

 阿二には大小いくつかの傷があった。

 一方の青島は、致命傷と見られる傷が1つだった。

 このことから、青島が阿二を殺して自殺したのではないか、という推理が展開されている。


 男と女が関わっている以上、痴情のもつれからきた諍いであれば、可能性としては十分ありそうだが。

 2人の倒れていた場所や、なぜ殺してしまうほどの事態にまで発展したのかなど、疑問が残る。


 なんにしても、


「たった4日で12人死んでるって、偶然じゃないよねぇ」


 この死亡率とペースは明らかに異常だ。

 何者かが意思を持って企画参加者を殺していっていると考える方が納得がいく。

 桃子は大丈夫なのだろうか。

 犯人の目的や行動パターンが全く見えないので、安全圏がわからない。

 最悪、桃子をこの家に引き取るなりしてやる方がいいのかもしれない。


「ていうか、この経過日数でこの登場人物数って、推理小説だったらクソ作品判定されそうなんだけど」


 創作物ですらクソ判定をくらいそうな事件がリアルで起こるだなんて、まったくもって現実は小説よりも奇なり、だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ネタバレを隠すことができないんですよね、ここの感想欄…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。