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境界の終わり  作者: ユウ
1/5

プロローグ

これから少しずつ更新していきたいと思います!未熟者ですがよろしくお願いします。

10年前


空から大量の雨が降っていたある日


━━ココはドコ?


少年は1人雨に濡れながら地べたに座っていた。


━━ボクはだれ?


記憶を失ってるのだろう。虚ろな目であたりを見回しも人っ子一人すら感じられない。


「どうしたの?こんな大雨のなか」


突然声がした方に振り向くと、同い歳くらいの男の子が立っていた。


「1人なの?お父さんやお母さんは?」


━━オトウサン、オカアサンってなんだろう。


男の子がじっと少年を見つめていた。


「君も異能持ち?スゴいね。君の体、こんな大雨の中なのに濡れてない」


男の子の言う通り、少年の身体は一滴も雨に濡れていなかった。よく見ると少年の身体が濡れる前に、雨は何かにぶつかり弾け飛んでいた。


「ねぇ。帰る場所がないなら僕の家においで」


男の子は少年に手を差し伸べる。


「僕の名前はね。黒主 慧(くろすけい)っていうんだ。君の名前は?」


少年は慧の手を強く握りしめ。


蒼葉(あおば)


一言そう呟いた。



*****



現在


「あーおばっ!」


蒼葉の背中を思いっきり叩く少年


「いったい!!何するんだよ!!千景(ちかげ)!!!」


千景は笑顔で蒼葉に話しかける。


「いやー?明日は遂に卒業試験なんだぜ!?緊張しすぎて!!もう落ち着かねーの!!」


彼らは異能学院の3年生で、明日は卒業試験が待っていた。1次試験と2次試験に合格した者だけが、このエーデルシュタイン帝国の軍人になることができる。

だが、毎年5287名中たった25名しか合格できない狭き門である。


「あぁ。明日は卒業試験だったな。俺は毎年恒例、卒業試験は受けずに留年するからよろしく」


「えぇ!なんでだよぉ~俺ら親友だろ~?一緒に卒業試験受けようよぉ~蒼葉~」


「俺が卒業試験なんて受けたら、そもそも試験自体にならないだろ」


そう。青葉は強すぎるのだ。強すぎるが故に周りの人間からは恐怖の対象として見られている。


━━でも、この学院で千景だけが唯一俺を普通の人間として見てくれる。千景は俺の希望だ。


「なぁーなぁーなぁ!!」


━━ただ、めちゃくちゃ鬱陶しい.......


「お願いだって!!一緒に受けようよぉ~」


蒼葉は諦め千景に念押しをする。


「わかった!俺も受けるから離れろ!いいか?俺はチームプレーなんてもんは出来ないからな!!危険になっても助けてやらないから!!わかったか!!」


「うんうん♪蒼葉はそうこなくっちゃ♪」


千景は笑顔で蒼葉に笑いかけた。



次は卒業試験です。少しずつ物語が始まっていきます

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