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君鳥文庫 短編集

ちから

作者: 君鳥いろ


私たちは暑い季節、強く、何よりデカいヤツらに立ち向かわなければならない。

だがヤツらに接近して、その赤黒い液体を貰わなければ卵を産むための体力を培うことができないのだ。

「私、行ってくるわ」

「ああ気をつけて。ヤツらの少ない所を狙うんだよ」

「ええ、きっと無事に帰るわ。そして、あなたとの子を産んで見せる」

「ありがとう、愛してるよ」

私は飛び立ち、ヤツらにくっついた。

このままいける。

…そう思ったが、刹那。

バチンッ!

その音と同時に私の生涯は幕を閉じた。



「ママ見て、蚊殺したよ!」

「偉いわね、まー君。さ、おてて洗いましょ」

人間の子はにっこりと笑う。今日も世界は平和だ。


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