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京都の王  作者: 宇井九衛門之丞
最終章 京王(再びの百鬼夜行編)
189/192

全知

 ――ふうむ、これは厄介な!


「初姫、白布殿! 刈吉殿!」

「はい!!!」


 ――なるほど……まだいたか!


 刃白も、先に述べし通り備えつけられし武具を欠きつつも。


 乗る頼庵・初姫・白布より殺気の雷纏いし矢が、数多迫る。


 更に。


「我が刃も!」


 刈吉は黄金丸より、殺気の刃を伸ばす。


「我が祖よ……これがせめてもの我が償いです!」


 ――ほう?


「はあ!」


 刃笹麿も刃白を操り。

 殺気の火玉を、夜行に放つ。



 鬼神――一門が長・長門道虚。

 二人の翁面――道虚が長子・伊末と次子・高无。

 そして狐面の影の中宮――道虚が娘にして帝が女御・冥子。


 さらに半兵衛自らが明かしし、自らがかつての百鬼夜行が首魁・白郎に育てられし子であるということ。


 明かされし二つの秘事や長門一門の計略に翻弄されし都の守護軍であるが。


 それでも半兵衛が都を守らんがために戦うと改めて宣いしこともあり、再び戦を続ける。


 左様な中で道虚との壮絶なる斬り合いの後、半兵衛はこれに勝つ。


 だが、止めを刺す前に隼人を殺しし時について道虚に問い、返って来た答えにより。


 半兵衛は影の中宮が"中宮の影武者"、すなわち氏式部内侍であることに気づく。


 そうして大内裏にて、中宮を斬らんとする氏式部内侍――もとい、氏原随子。


 随子は異母姉・中宮が嫜子に牙を剥き。

 襲いかかるが、そうはさせじと半兵衛が、妖喰い使いらや刈吉・白布、刃笹麿が立ち塞がる。


 そうして中宮を都の外に逃しし後。

 鞍馬山より天狗を伴い帰って来た広人・夏を迎え。


 ようやく妖喰い使いは、亡き義常に代わりその娘・初姫がその穴を埋め揃う。


 今、妖喰い使いらと刈吉・白布、刃笹麿。

 更に、随子に騙されし鬼神・道虚も加わり。


 随子と都にて相見えていたが。

 にわかに都中より、色とりどりの光が溢れ。


 妖喰い使いら、刈吉・白布、刃笹麿。

 随子、道虚は動きを止められている。


 この術――極みの傀儡の術を使いし者は。


 阿江刃笹麿が祖たる、阿江幻明。

 彼は半兵衛らと同じく、白郎の子であったという。


 そして、かつての百鬼夜行も再びの百鬼夜行も自らの手により起こして来たことや、妖喰いを創るよう仕向けしも自らであったことなどを明かす。


 そうして、これまで自身が取り憑きし器であった向麿を古着のごとく捨て。


 長きに渡り、自らの子孫の血を操り生まれし子である刃笹麿の子を新たな器として求めるも拒まれ、やむを得ず新たなる器となる妖・夜行を創り出し妖喰い使いらを襲う。


 そうした中、道虚の次子たる高无は夜行に襲われかけし兄・伊末や妹・冥子を救い命を落とす。


 それにより道虚は、我が子らと長閑に暮らすという本懐を見出し。


 改めて異父兄・幻明に刃を向けている。


 ――ははは! これはこれは……四方八方より攻めが来て、さしもの私も防ぎ切れぬな!


 だが、幻明は。

 またもこの言葉とは裏腹に、攻めを尽く防ぎ切る。


「くっ! ……何なんだこいつは!」


 半兵衛は尚も攻めつつ、首を傾げる。

 何故こうも、攻めが防ぎ切られるのか?


 しかし、考えている暇はない。


「こうなったら……皆! ひとまず夜行から間合いを取れ! ここは……皆で一息に、攻めを喰らわせようぜ!」

「!? は、ははあ!」

「うむ、心得た!!」


 この半兵衛の言葉に、随子と道虚を除く妖喰い使いらが応じる。


「……さあ、道虚兄者も随子もよお! どっちにしたってそのままじゃ……埒が明かねえだろ!?」

「くっ……止むを得ぬか……」

「……致し方ありませぬね。」


 しかし道虚も随子も、夜行のおかしき様にそのまま攻めても無益と知っており。


 そのまま夜行より、間合いを取る。


 ――はははは! ……さあ来い! 妖喰い使いらよ!


 幻明もその有様に。

 さして揺らぐこともなく、夜行の腕を尚も広げる。


 殺さば殺せ、と言わんばかりである。


「うおお!」


 妖喰い使いらは、それぞれに殺気を滾らせる。

 そうして。


「はああ!」


 道虚は殺気の刃を長く伸ばし。

 随子は白郎の九尾を伸ばし。


 半兵衛は殺気の八頭蛇と殺気の刃を伸ばし。

 広人は殺気の火槍を数多放ち。

 夏は殺気の鱏を放ち。


 刃白からは殺気の火玉と数多の殺気の矢。

 更に殺気の刃が放たれる。


 ――ぐっ、ぐうう! なるほど……これは、凄まじき勢いであるな!


 夜行の周りより、甚だしく土煙が舞う。


「くっ……やったか!?」

「いや……恐らくは!」


 しかし、やはりというべきか。


 ――はははは! ……それしきか!


「ぐう!」

「こ、これは……?」

「げ、幻明が……また極みの傀儡の術を!?」

「ぐうう!」

「うわあああ!!!!」


 幻明は、夜行は攻めを物ともせず佇む。

 そうして、全ての妖喰いからは頗る殺気が溢れる。


「ぐうう! ……!? ここは、また都か!」


 妖喰い使いらは皆、都の各々へと飛ばされる。

 極みの傀儡の術に要される、後天定位盤の並び通りに。



  刃白■白郎■十拳剣

  紫丸■宵闇■翡翠

 黄金丸■紅蓮■蒼士


 ――はははは……妖喰い使い共よ! そなたらの攻めなど……全てお見通しなのであるぞ!


「なっ……そんな!?」

「なっ!」


 同じく都に舞い戻りし夜行の姿に、妖喰い使いらは絶句する。


 何と夜行は。

 その百手全てに、先ほど向けられし攻めを受け止めていたのである。


「やはり……幻明よ! あなたは……常に千里眼を使えるのですね。」

「な、何!?」


 次には刃笹麿の言葉に、皆が驚く。

 そう、刃笹麿が気になりしは幻明の言葉尻。


 彼はよく、()()()と言っていたのである。


 ――はははは! 我が玄孫よ、よくぞ言った! ……私は全てを見抜く! だからそなたらの行く末が見えているぞ! そなたらは……我が兄弟と玄孫を除き、皆極みの傀儡の術の礎となる重荷に耐えられず皆死ぬ!


「なっ……!?」

「くっ……そんな!?」


 幻明は、高らかに返す。

 彼には全て見えているのである。


 彼が言いし通り、身の周りの全てが。


 ――さあ……その運命(さだめ)を甘んじて受けよ、妖喰い使いらよ!


「ぐっ……」

「お、叔父上!」

「初姫! ……案ずるな!」

「くう……夏、殿……!」

「くっ……広、人……」

「し、白布!」

「くっ……刈吉……」


 幻明が再びまじないを唱えるや。

 たちまち全ての妖喰いより、殺気の柱が数多伸び。


 極みの傀儡の術が、またも放たれる。


「くっ……私たちの行いが全て、お見通しとは……」

「そうであったな……あの陰陽師の家に伝わる奥義か!」


 随子と道虚も、殺気に苦しむ。

 しかし、果たして幻明の言いし通り。


 彼らや半兵衛、刃笹麿は、他の妖喰い使い程には苦しんでおらぬ様に見える。


「何でだよ……何で俺たちは!」


 ――ははは……半兵衛よ、母より聞いたであろう? 妖喰いは妖を進んで喰い、人はゆっくりと蝕む! しかし……妖と人の相の子や、その擬きは妖喰いより餌とは断じられぬのだ!


「そうか……くそっ!」


 半兵衛は幻明の言葉に、歯軋りする。

 そう、確かに母はそう言っていた。


 更に、それだけではない。


「まさか……あなたやその夜行とやらは、妖喰いでは倒せぬのか!?」

「なっ……何!?」


 刃笹麿が気付く。

 そう、幻明もまた妖と人の相の子。


 夜行もまた、宵闇の欠片――すなわち妖喰いに、妖を合わせし物。


 ――……ああ、返す返すもよくぞ分かった、我が玄孫よ! そうだ……私は妖喰いでは倒されぬ! ははは!


 幻明は小憎らしきほどに、笑い狂う。


「そんな……幻明は、私たちの力で」

「……いや。できる。」

「!? ……異父兄上。」


 が、随子が驚きしことに。

 道虚は都の真ん中より、高らかに言う。


 ――ははは……異父弟よ! 全てを見抜ける私はそなたらの考えも分かるぞ……その宵闇を巡り、この都にて戦いし時のことを思い出しているのであるな!


「な……」


 他の妖喰い使いらも、驚いている。


「ああ……あの折! そこの陰陽師めが生意気にも私を陥れし計略だ! わざとジジ共を式神にし、死神を呼び寄せてこの私を! 荒ぶりし宵闇により弱らせし計略だ!」


 道虚は話しつつ、その頃の恨みまで思い出ししか怒りを滲ませる。


「なるほど……ならば異父兄上、同じことを自ら行えばよいと言うことですね?」

「なっ……?」


 随子は事も無げに、道虚の真意を見抜いて明かす。


「ふん、随子! そなたごときに見抜かれようとはな……左様! 私が、自らを滅ぼすほどに宵闇より力を引き出せば! そなたと……刺し違えることはできよう?」

「!? 兄者!」


 半兵衛は道虚の言葉に、驚く。


「止めろ! そんなことしたって……あんたの帰りを待つ子供らはどうなるんだ! それに、皆だってそんなんじゃ……あんたへの恨みのやり場がなくなる!」


 半兵衛は道虚を、止めんと叫ぶ。

 しかし。


「ふっ……まさか半兵衛よ、そなたごときに痛い所を突かれようとはなあ! ……すまぬな伊末よ、冥子よ……高无い! 今行くぞ!」

「ぐっ……!?」


 道虚は僅かばかり躊躇うも。

 その身に纏う宵闇より、凄まじき殺気を滾らせる。


 それは、空に伸び。

 今晴れている都の空を暗くするほどであった。


 ――ふふふ……なるほど、そちらの運命を選ぶか異父弟よ! よかろう……せめて、花と散るがよい!


「ああ……そなたもなあ!」


 道虚は、自らの上に浮かびし夜行に。

 幻明に。


 そのまま破れかぶれとばかり、攻め入る。


 ――ふん! さあて……そなたは夜行の十の腕めがけ来るな!


「黙れええ!」

「兄者!」


 道虚は幻明の読み通り、夜行の百手の内十の番の腕に受け止められる。


「はああ!」

「くっ……兄者……」


 が、次の刹那であった。


「はああ!」

「!? ず、随子!」

「何!?」


 ――ふふふ……異父妹よ! そなたもこちらの運命を選ぶかあ!


 何と大内裏に配されし随子も。

 自らの乗る式神・白郎より凄まじき殺気を滾らせ。


 夜行へ攻め入る。


「ふん、そなたなどと心中する腹づもりはないぞ!」

「なくてよいのですよ、道虚兄上……あの義兄・半兵衛にもあなたにも、最も望まぬことをして差し上げますわ!」

「ふん……好きにせよ!」

「はああああ!!」

「ぐっ……くっ!」


 随子の言葉に道虚は、少しばかり微笑みつつ。

 そのまま、互いに更に殺気を高める。


 高まりし殺気は、夜行を包む。

 あまりの眩しさに、半兵衛らは目を瞑る。








「……!? ち、父上……」


 どこかの、片田舎にて。

 助けてくれし天狗らに、ここに放り出されし伊末は。

 

 手始めに、弟・高无の亡骸を埋め。

 手頃な石を使い墓石とし、今手を合わせていた。


 しかしその時。

 伊末は察する。


「父、上……私には、もはやこの妹めしか残されていないのですね。」

「あ、ああ……」


 伊末は、未だ後ろにて呻く冥子を見る。

 今更、妹を守るなどとできるかは分からぬが。


 ――……何卒、冥子とは仲良く……


 他ならぬ、亡弟の願いである。


「……行くぞ、妹よ! ひとまず……腹が減ったな。」

「ああ……ああ……」


 呻く妹を伊末は背負い、道を歩き出す。

 全ては、少しなれど前へ進むためであった。

 






「……やった、のか?」

「随子……兄者……」


 どれほど時が経ったか。

 半兵衛ら、残されし妖喰いは目を覚ます。


 都の上には、何もない。


「何でだよ……罪滅ぼしの念なんか微塵もないくせに、何で!」


 半兵衛は、地に拳を叩きつける。


「くっ……初姫。」

「叔父上……仇は……」

「隼人の仇討ちを、どうしてくれる……」

「くっ……鬼神……」

「白布……」

「ええ……野代がこれでは、報われませぬ……」


 他の妖喰い使いらも打ちひしがれる。

 皆、守心にて今の戦には当たっているとはいえ。


 討つべき仇が失われしことは、ひどく堪える。

 と、その刹那であった。


 ――ふふふ……ははは! なるほど、よい決意ではあったが……全ては私が、予め見抜きし通りよ!


「なっ……!」


 都の空には闇色の光が瞬き。

 夜行が、百手を広げし有様にて再び浮かぶ。


 その百手より、持ちし物を地に落とす。


「! 宵闇と……式神・白郎!」

「……幻明い!」


 都の真ん中へ宵闇が。

 大内裏へ式神・白郎がそれぞれに放られ。


 半兵衛は、怒りを露わにする。


 ――ははは、半兵衛よ! ならば……次は、そなたが彼奴らと同じことをするか?


「くっ……」

「うっ!」


 しかし、その刹那。


「!? み、皆!」

「くっ! お、叔父上……」

「うっ! な、夏殿……」

「! これは、義常殿と同じ……?」

「くっ、白布!」

「刈吉……まさかこれは、野代の時の?」


 今、都中にて人柱にされし妖喰い使いらは。

 半兵衛・刃笹麿を除き、身体のどこかしらに黒ずみし所が現れる。


 これは、義常や野代が死ぬ前と同じく。

 妖喰いの力により、器が保たぬ現れである。


「皆……くっ! どうすれば……」


 半兵衛は焦り、皆と夜行を見比べる。

 と、その刹那。


「……!?」


 半兵衛は、閃く。

 母に言われしあの言葉が浮かんだのである。


 ――妖喰いは、そなたを喰おうとはせぬだろう。


「……そうか!」


 半兵衛は、たちまち叫ぶ。


「おい、広人! いつまでも言い訳して、夏ちゃんに心伝えられねえままになるなよ! 次こそ伝えろ!」

「!? な、半兵衛!」

「な、何を……」


 呼びかけられし広人も、夏も当惑する。

 しかし半兵衛は、続ける。


「頼庵! ……治子さんのこと、まだ諦められてねえだろ? だったら……兄者の嫁とか姪っ子の母だからとか考えずに! ちゃんと伝えろ!」

「な……半兵衛様!?」

「え? ……お、叔父上!」


 頼庵も初姫も、当惑する。


「そして! ……すまねえ白布ちゃん。気持ち伝えられながら、返さずに奥州から逃げ出して! せっかく来てくれたのに、まだ待たせちまって。」

「! は、半兵衛様……」


 白布は驚く。

 しかし、半兵衛の心は。


「だが……またもすまねえ、白布ちゃん! ……俺はその心に、応えてはやれない。」

「……はい、はい……半兵衛様……」

「白布……」


 白布も、何となくではあるが分かってはいた。

 しかし、やはり涙は止める術がない。


「刈吉さん……すまん、俺が言うことじゃねえが……白布ちゃんを頼む。」

「……はい。」


 半兵衛の声に、刈吉は白布を支えつつ返す。


「はざさん! ……これからどうするかは、あんた自らに任せるが……せめて、上さんが赤ん坊産む時には、きちんとその傍にいてやってくれ。」

「半兵衛……何を」


 半兵衛の呼びかけは、刃笹麿にて終わる。


 ――半兵衛よ! まあ、そなたの心も読めてはいるが。……誠に、それでよいのだな?


「……ああ!」


 幻明からの呼びかけに、半兵衛は両の腕を広げ答える。


「野代さんよお、義常さんよお……最初(はな)っからこうしてらあ、あんたら死なずに済んだのに! 申し訳ねえことをした……」

「は、半兵衛様!?」

「半兵衛様!」


 ただならぬ有様の半兵衛に、他の妖喰い使いらは声をかける。


 しかし、半兵衛はそれには応えず。


「さあて……おうい、妖喰い共! まだ喰いたりねえだろ? ならさ……俺の下に来いや! 分かるだろ、俺妖と人の子だからよ。満たされるまで、あいつを喰わせてやることできるぜ! ……どうだい?」


 半兵衛は、高らかに叫ぶ。

 そして、次の刹那。


「!? さ、殺気が!」

「は、半兵衛の下に!」

「くっ……」


 頼庵や初姫、広人、夏。

 そして刈吉、白布、刃笹麿が。


 殺気の柱が半兵衛の方へと吸い寄せられし様に驚く。


「……さあ、妖喰いたち……黙って、俺に来いや!」


 半兵衛は殺気が集まりし様を見て、身体を広げる。

 たちまち、殺気は相合わさりて鎧の形になる。


 それはさながら、新しき主人の誕生を寿ぐかのようであった。


 やがて鎧の形の殺気は、半兵衛の身を包む。


 その形は。

 三面六臂、さながら阿修羅のごとく。

 それはかつての、宵闇を思わせる。

 しかし、身体各々の色が違う。


 三面とも白色の兜を被り。

 闇色の胴や草摺。


 そして、正面の兜は狐面のごとき飾りがあり。

 左の兜は、剣を思わせる鍬形を頂く。


 右の兜は、刃白の蛟頭を思わせる飾りをつけている。


 そして、右肩より生える右腕には紫丸が、左腕には黄金丸が。


 左肩より生える左腕には弩に変じし翡翠が、右腕には蒼士の爪が。


 そうして、半兵衛自らの両の腕には紅蓮が。


 それぞれに持たれている。


  兜■兜◼️兜

 右腕■胴◼️左腕

 左腕■腕■右腕


  刃白■白郎■十拳剣

  紫丸■宵闇■翡翠

 黄金丸■紅蓮■蒼士


「これが……極みの妖喰いって所か! さあて、皆の運命(さだめ)はこれで背負った! 幻明兄者……改めて死合おうぜ!」


 ――……ほう? ……誠に選ぶのであるな、その運命を!


 半兵衛の言葉に、幻明は、笑いの混じりし声を返す。

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