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CATCH!  作者: 龍之介
21/22

激闘後

今日の試合結果を言えば、

『1勝3敗1引き分け』で、まあ、はっきり言えば惨敗だったわけである。

『お前ら、まだまだだな』

 試合の後、着替えをしている四人に、鮫島が腕を組んだまま言った。

 四人は、何も答えない。

 憮然としている笠井。

 ポーカーフェイスの南雲。

 への字口に結んだままの遠藤。

 そして、何だかぽかんとしたような吾郎。

『・・・・まだまだだが・・・・しかし、吾郎が勝ったのは収穫だったな。』

『その通りっすね。』笠井が言った。

その時である。

 向こうの会長である郷原と、そして有馬が近づいてきた。

『いや、今日はいい試合だったよ。』そう言って、郷原は鮫島に握手を求めた。

『特にその、なんつったけ?塩原君か。まだ六か月だってのに、いい動きをしてたよ』

『出来りゃ、ウチにスカウトしたいくらいじゃないすか?会長?』有馬が言った。

『せっかくだけど、そりゃできねぇな。なんせこいつはウチのホープだからよ!』

鮫島カラカラと笑いながら、拳でどん、と郷原を軽くどついた。

 二人はしばらくそこでヨタ話をして、それから歩き去っていった。

 その背中に向かって、低く、

『今度は・・・・今度は負けませんからね』

 吾郎はそう呟いていた。

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