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CATCH!  作者: 龍之介
15/22

死闘!第二試合! その1

第二試合、思わぬ苦戦を強いられる吾郎、

『では、握手を』レフリーに促されて握手をした。

 今度の対戦相手は『有馬』というらしい。さっきの熊谷に比べてごつくはないが、身長はさほどでもないが、腕と足は長い。

 握手をしなが、それとなく吾郎は相手の様子を観察したが、笑いもせず、かといって闘志を前面にだしているという感じでもない。

『はじめっ!』レフリーの宣言とともに、ブザーが鳴った。

 二人は少し距離をとって構え、互いの様子を測るような感じだ。

(あの手足の長さだ。迂闊に出たら・・・・)

吾郎は考えた。

 向こうはタックルか、長い手足を絡め、引き倒すか、投げもあるだろう。

『吾郎!ファイト!』後ろから先輩の声援が飛んだ。

 次の瞬間、有馬選手が、だっという感じで前に出た。

 あっと思う間に、吾郎はバックをとられ、そのまま腰を極められて投げられた。

 バックドロップである。

 だが、態勢が悪かったせいか、不完全に終わった。しかし、右の肩口をしたたかに打った。

(痛ぇ・・・・)

 そう思う間に、有馬の長い手足が、バックから絡みつくように捕らえて離さない。

 このまま、腕でも足でも自由に極められる・・・・

 恐らく相手はそう思っているに違いない。

 そうはさせまいと、吾郎は必死の抵抗を試みる。

 二人のもみ合いが続き、両陣営から白熱した応援の声が飛び交った。

ブーッ!

 第一ラウンド終了のブザーが鳴り響いた。

(もう三分たったのか・・・・)吾郎は肩で息をしながら立ち上がった。

 相手の有馬は、額の汗を手でぐっとぬぐったが、相変わらず無表情のまま、自陣のコーナーへと帰っていった。

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