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CATCH!  作者: 龍之介
14/22

初勝利!

とても勝てないと思っていた吾郎は意外な勝利に戸惑う。



『それまで!』レフリーの声が響いた。

 しかし、敵味方どちらの陣営も、しばらくしんと黙りこんでいたが、やがて、味方からは歓声が、相手側からはざわつきが起こった。

 レフリーが、二人を中央に呼び、吾郎の右手を高々と上げ、握手を促した。

 熊谷選手は、極められた肘をさすりながら、少し忌々しそうな顔をして、黙ったまま右手を差し出した。 

 吾郎も黙って握手を済ませた。

 陣営に帰ってくると、三人の先輩から、次々と肩を叩かれた。

 しかし、当の吾郎は、まだ何が起こったか、しっかりと把握できていなかった。

 彼としては、

『普段通りやればいい』

 それだけを考えて試合に臨んだだけだったからである。

『おい、ぼやぼやするな!まだ次があるんだぞ!』

 腕を組んでじっとこちらを見ていた鮫島が言った。

 そうである。

 これは勝ち抜き戦だから、まだ試合は終わっちゃいないのだ。

『はい!』

 吾郎はそう答えて、マットの中央サークルへと出て行った。

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