共通⑤ 彼女は幼馴染み?
「マグナダリアさん!!」
ウラミルヂィが小部屋のドアを蹴破る。
室内には筋トレ器具のようなものが無数にある。
その中に一人の赤髪の女がいた。
結われていない長い髪、鎧、背中に剣を背負っている。
(なんかこいつどっかで見たことあるな)
新斗は彼女の顔を見て、何かを思い出した。
「あんた、俺の幼馴染みじゃないよな?」
彼女の顔が幼馴染みに似ており、念のため確認した新斗。
「はぁ!?」
(違ったか
…今頃あいつは大企業のOLやってんだろうな)
「ちょっとウラミルヂィ!誰なのよこいつら!」
マグナダリアは新斗達に剣を向けた。
「剣士マグナダリア殿
私の顔に免じて、許してくれ」
ディレスタントが前に出た。
「ディレスタント女史……」
(よかった…落ち着いてくれた)
「…って尚更ダメよ!!」
マグナダリアは剣を振りかざした。
「あぶねっ」
「姫様を盾にするなんて、とんだ悪党ね!」
「あらあら~どうしたんでしょう?」
「姫様、危ないので我々は離れていましょう」
ディレスタントはエカドリーユを連れて、外へ避難した。
「ハアアアアアア」
あえて避けられていたマグナダリアの剣は確実に新斗を狙う。
「やめなさい!」
ウラミルヂィが新斗の前に出て、足で剣の中心を蹴り、無数のナイフを投げる。
マグナダリアの腕にはあたらずに、無数のナイフは剣を打撃した。
マグナダリアの手から剣が落ちる。
マグナダリアはようやく話を聞く体制になった。