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いろいろ
〜あざみ〜
ツンと澄まして
立っているその姿は
高慢ちきな貴婦人?
おしゃべりな気取り屋?
いいえ
いいえ
違います
嘘つきの
寂しがりやで
意地っ張りのくせに
泣き虫な
ひとりぼっちの
あなたです
〜記憶〜
忘れなきゃいけない
想い出を
ばーん と
何度も 壁に投げつける
飛び散った それは
きらきら きらきらと
毎度 輝きを増して
僕の中に舞い戻ってくる
記憶の中の君は 前よりも美しく
あせるどころか さらに鮮明に
僕の中で
強烈に 焼きついて
決して
僕を解放してはくれない
……想い出って
そんなものだろう?
〜四つ折りのハンカチ〜
たとえば 僕は
その気になれば
何処までも
広がることができる
それこそ
大空みたいにね
でも 君は
そうすると嫌だろう
嫌がるだろう
だから 僕は
今でも
四つ折りのハンカチ
最後のは
俺はまだ本気出してないだけ
みたいですね