5話 友達ができたった
20000pv突破しました!
ありがとうございます!!
これからも『チートを職業に異世界無双』をよろしくお願いします!
キルミアを倒した後、また無機質な声のアナウンスが脳内に響いた。
『レベルアップしました。レベルアップしました。レベルアップしました。レベルアップしました。レベルアップしました。レベルアップしました………。『渾身のデコピン』が上位派生発生条件が達成した為『一撃失神のデコピン』を取得しました』
一撃失神のデコピンってなに!?なんかまた変なスキルが増えちゃったよ。でも、なんか強そう。
「さてと、もうそろそろ戻らないと母さんが心配するから帰らなきゃ」
『瞬間移動』を使いその場から離れようとしたとき、キルミアが急に光だした。
そして光が収まったとき、そこにいたのは…………
水色の髪に碧眼という綺麗な美少女だった。
戸惑いを隠せないロイは分かっていても聞いてしまった。
「君は…誰だい?」
「貴様も分かっているだろうが。私はさっき貴様に倒されたキルミアだよ」
ですよねー。分かってました。でもね、突然、竜だったのが人の姿になって疑うなっていうほうがおかしいんですよ。
「やっぱり。人の姿になれたんだね」
「そんな事お安い御用だ。私を誰だと思っている」
それじゃあ、なんで初めから人の姿で出てこなかったんだろう。そうすれば戦わなくて済んだのに……。
「それで、僕に何か用でも?」
「ふむ、用…という用は無いのだけれどちょっと、その…話をして欲しい、というかなんと言うか」
キルミアはもじもじしながら上目遣いで頼んできた。
何この可愛い生き物!
「もちろん!」
「ほ、ほんとうか!?」
「でも、一つ条件があるけどいいかな?」
それを聞いたキルミアは少しムッとしたがすぐに普通の表情に戻った。
「私が出来る範囲ならば」
「その条件ってのはね、僕に魔法を教えて欲しいんだ!」
キルミアはその条件を聞きポカンとしていたが、すぐに理解したのか元の表情に戻った。
なんか表情の変化が面白い娘だな。
「そんな事で良いのか?」
「だめ?」
唇に指をあて、小首を傾げてあざとく尋ねた。
「そ、そこまで言うのならその条件、飲んであげなくもないぞ」
この娘、結構チョロいね。
「でも、今日からじゃなくて明日からね。今日はもう遅いからさ」
「うむ、了解した」
「うん、それじゃあ、また明日」
僕は『瞬間移動』を発動させ森の入り口に飛んだ。
家に着くと母さんにめちゃくちゃ怒られました。
なんかね、後ろに炎の虎が見えたんだよね。幻覚だよね?
正直に言うとキルミアより怖かった。
母さんは二度と怒らせないようにしよう。
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翌日
朝早くに家を飛び出し『瞬間移動』で昨日の湖に向かった。
湖に着くと、キルミアはすぐに見つかった。
僕はキルミアの元に行き挨拶をした。
「おはよう!」
と、笑顔を向けると顔を真っ赤にしてキルミアも挨拶をした。
「お、おはよう」
可愛えぇぇぇ!!!
「それで魔法教えてくれるっていっても何処で教えてくれるの?」
「もちろん此処だぞ」
「此処!?」
結構狭いけど大丈夫なのかな?
「あ、すまない。言い方が悪かったな。此処といっても、ちょっとの間歩くと開けた場所があるんだ」
うん、誤解を招く言い方は辞めましょうね。
そして、僕はキルミアとその開けた場所に向かって移動していた。
移動中、何も話さないので気まずかったのかキルミアがこんな事を聞いてきた。
「貴様は何故、此処にきたのだ?」
「あのさ、その貴様っていうのやめて欲しいな」
ちょっとイライラしてたんだよね。
「すまない、ならなんて呼べばいい?」
「ロイでいいよ」
「うむ、了解した」
キルミアは了承すると、話を戻した。
「それで、ロイは何故此処に来たのだ?」
「うーん、何故っていわれてもなー」
『加速』で森の中突っ走ったら此処についたとか言えない。
「森の中彷徨ってたら着いたとしか…」
「そうか」
会話終わったーー!!
もう少し続けるとかしようよ!何故終わらせた!ならば、次はこっちが質問する番だな。
「キルミアはなんでこの湖にいるの?」
「それは、私が七大竜神だからだ」
え?それ理由になってないよね?
「どういうこと?」
「それは…おっと、到着したぞ」
話してたからそんな長い時間歩いていたような感じはしなかったけどって、でかっ!!
ロイの視線の先には、縦横1km位の広場があった。
なんだよ此処。開けた場所とか言ってたけど……
開け過ぎだろ!!!
うん、気にしたら負けだな。
すると、横からキルミアが聞いてきた。
「それでロイよ。どんな魔法を教えてほしいのだ?」
「炎と雷と闇は出来るからそれ以外かなー」
というか、それ以外全く手をつけてないからな。
「うむ、ならばまず、水属性から教えるとしよう」
水属性かー。あのバリア見たいなの覚えたいな。
「あのさ、僕の攻撃を弾いたやつってどうやるの?」
「あぁ、水流盾のことか」
そんな名前だったんだ、あれ。
「水流盾は魔力操作が上手くないと出来ないぞ?魔力操作が出来ないと無駄に魔力を消費したりしてしまうからな」
魔力操作か、やったことないな。どうするかね……。あっ!良いのがあるじゃないか。
「キルミア!ちょっと待っててね」
そう言うと、ロイは座り込み"あるスキル"を発動させた。
数秒後
「出来た!これで魔力操作も完璧!」
あと、創ってる途中で思いついた鑑定とか隠蔽とかも一緒に創っちゃった。
「何をしたの?」
キルミアが戸惑いながら聞いてきた。
「魔力操作をスキルにしただけだよ」
でも、完成した途端、上位派生して魔力支配に変わっちゃったけどね。
「スキルにした?どういうこと?」
キルミアは意味がわからないといった風な顔をして固まっていた。
「ねぇ、キルミア。魔力操作は出来るから教えてよ!水流盾!」
「わ、分かった」
動揺を隠せないキルミアは震えた声で返事をした。