目が合わないの。
一日、一話がんばります。
つまらないと思うけど精一杯がんばります。
「な……なにこれ!?」
髪の毛は、腰の辺りまで伸びている。
元は黒い髪だったのに、今は綺麗な金髪になっている。
手鏡に写っているのは、外人のような綺麗な碧眼に大きな目、小さな顔。だれだこれ。ふと、僕の大事な処に触れると
「あっ…な、ないぃ!!!あれが息子が!!!」
と騒いでいると
「お、お、おちつけ月。まだ、あわ、あわてるじかんじゃない」
お前が一番落ち着いてないじゃないか。
「……空。その距離感はなんじゃ」
空は、私からすごく離れてる。
「い、いやぁ、なんかねえ?」
と言いながら目をそらす。
「そんなにこの姿悲惨なの…?」
空がこんなに離れるこんな姿…嫌だな。
「いやいやいやいやいやいや、むしろかわいいし、いいと思うけど頭が追いつかないのよ」
と、いいつつすこし近づいてきた。
「そらああああああ!!」
と、思いっきり抱きついた。なぜ抱きついたかは不明。
「つ、つ、つ、つ、きお、おちおちおちおちつけ。ひとまず、あたってる、あたたた、柔らかいのが!!」
と、空は虚空を見上げている。ああ、胸があたってるのか。
「ご、ごめんね。」
と離れると、空の顔はゆでダコになっていた。
「ひ、ひとまず。ふ、風呂いってこい。そして、ちゃんと姿見鏡でみてこい。」
と、虚ろな目で言ってきた。完全に目が合わない。私のこと見てくれない。
「わかった。お風呂行くけど、なんでそんなに私と目を合わせないの???」
と聞くと
「い、いや。月が別人だけど中身が月だからなんか、変な気持ちでな」
と言った。むー…。さみしい。
「それじゃあお風呂行くよ…みないでね?」
と冗談のように茹でダコ空は
「見るわけないだろ!!」
と、更に真っ赤になって言った