特訓
俺は学校を仮病で休めと、ちっこいのに言われ、「そんなことできるわけないだろ」と反論するのも虚しく、「どうなってもしりませんからね?」と脅迫するかのように言われ、しぶしぶ言われるままに、母さんと叶恵に「気分悪いから学校休みたいんだけど。」と言い、学校を休むことに成功。
失敗でもしていたら・・・考えるだけで恐ろしい。
だが、学校を休むだけでは済まなかった。
確か、夜中の三時ごろ。ちっこいのに「エーーーーイ!おーきーてーくーだーさーい!」と叩き起こされ、「魔法の特訓をしますよ」と言われ、もちろん抵抗もできず、今に至る。
「ちがいます!そこは右足が前です!あぁー!」
「こっちが『あぁー』だよ!足がどうだとか、腕の角度とかどうでもよくないか!?」
「いや!すごく大事ですよ?」
「その、角度とかなんでもいいんだけど、大雑把にやり方教えてくれよ」
「えー。わかりました。まず、技の名前考えましょう!」
「名前ないのか?」
「ないですよ?」
「へぇー。まず、候補挙げよう」
「わかりました。うーん。闇炎斬とかはどうですか?」
「闇炎斬か。ま、いいんじゃね?」
「適当じゃないですか?決め方」
まぁ、名前とかどうでもいいし・・・。
「いや?ちゃんと決めてるけど?」
「じゃあ、いいですけど。」
単純だな。おい。
「で、初めて会ったときに大雑把なやり方は教えたので、やってみてください」
「できるかわかんねぇけど」
と魔力を闇の十字架にすることに集中すること・・・一時間。
かなり手間取ったが十字架ができた。
「おぉー!飲み込みが早いですね」
「それはどうも。それなら、夜中に叩き起こしたり、学校休まなくてもよかったと思うが?」
「いや、それは。」
言葉に詰まるちっこいの。
「ま、いいや。次は炎でこれを包むんだよな?」
「はい。そうです。頑張ってください」
と炎は小等部のときで基礎でやれるようになっているから簡単だった。
「おぉー!早すぎます。飲み込みが」
「そうか?これでちょっと戦ってみないか?」
「私とですか?」
「そうだ」
「いいですよ」
それから五分ほど戦い、俺の魔力が切れた。
「疲れるな。すげぇ魔力消費するし」
「魔力を高めることはできるので、また後でやりましょう」
「おぉ、そうだな」
その後、魔力を高めることに成功し、一日の特訓を終えた。
最後まで読んでくれた方ありがとうございます。思っていたより早く更新ができてよかったです。影斗とダリアはかなり会話が多いかなと思います。話も短くなってしまいました。次回はもう少し長くしたいと思います。
次回の更新はいつごろになるかわかりません。これからもよろしくお願いします。
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誤字などがあるましたら、教えてください。