悪魔現る!?
あれから、俺は下校し、悪魔と契約する準備を始めていた。
そして、俺は魔法陣を自分の部屋の床に書き終え、魔法陣にしゃがみこむ状態で手を当て、全魔力を集中させていた。思った以上に疲れる。だが、さらに集中し、俺の全魔力が魔法陣にとどまった瞬間、部屋が闇に包まれた。
「うぉ!?なんだ!?こういうのって、普通、光のような・・・。」
なんてつっこみながら、少しずつ、視界が明け、目に入ったのは、手のひらサイズの小さな悪魔だった。人間でいうと性別は女だと思われる。長い、白銀色の髪を左右に結び、その頭の天辺には小さな角が左右に生えている。そして、背には真っ黒に染まった、小さな羽が生えている。
第一印象は思ってたよりぜんぜん可愛いな。だ。
「私はダリア・チャーテ。なんのご用件でしょうか?」
「俺は亜豆塚 影斗っていう。用件はだな、魔法を教えて欲しいんだ」
「魔法、ですか?」
と、きょとんとした顔でこちらを見つめてくる。
「あぁ。その、すげぇ強いやつ、教えてくれないか?」
「強い魔法ですか?うーん。そうですねー」
「ないか?」
「いえ。あるにはあるんですけど、魔力をかなり消耗してしまうのです。」
「まっ、実戦あるのみだ!教えてくれ!ちっこいの!」
「ちっこいのじゃありません!ダリアって名前があります!」
ぷくぅと頬を膨らませる。ちっこいの。
「悪い悪い。で、どんな感じなんだ?」
「もぅ・・・。しょうがないですね。魔力もすべて頂いて、呼ばれたのですから、役目を果たさないといけないですし。まず、頂いた魔力を少し返しますね。魔法が使えませんから」
ふと、俺は不思議に思ったことを口にする。
「おぉ、悪いな。ていうか悪魔ってこんなに優しいもんなのか?」
「うーん。そうですねー。まぁ、優しい悪魔はいるといえばいるのですが、そんなにいないですね」
「へぇー」
「で、雑談はこれくらいにしといて本題に入りましょう」
「あぁ、そうだったな。話が早くて助かるな」
「では、まず、闇で十字架を作ります」
「お、おぅ。なんか不気味だな」
「エイは、世界に一人しかいない魔導師だとわかったので、特別ですからね」
「あぁ、そうらしいな。よくわかったな。そして、いつのまに俺の呼び名が『エイ』になったんだよ。」
「当然わかります!魔力で!」
といって、いかにもすごいでしょと目が語っている。「すげぇな」と答えておく。確かにすごいが、呼び名が・・・。まぁ・・・いいか。
「ちっこいの続けてくれ」
「私はダリアだって何回いえば・・・。まぁ、いいです。それでその十字架を炎で覆って剣として使います!」
「はい!?強そうだがな、炎で覆った剣を使うばかがいるか!やけどじゃ済まねぇぞ!」
ちっこいのは、またまたーといってから、
「炎なんてどうってことないですよ!」
「いや、んなわけあるか!それは悪魔からみていってるだろ」
「もぅー。しょうがないですね。自分の炎を無効化する魔法を教えてあげます」
「それを早く----」
言えよと言おうとした瞬間、睨まれて、
「文句ありますか?」
と言われ、つい、
「ありません。ごめんなさい」
と謝ってしまう。
こぇー。女こぇー。
「ですよね」
と、にこっと笑う。
「では、教えますね。無効化したいところを思い浮かべて、魔力を集中させるだけです」
「簡単だな」
「では、本題に行きましょう」
ここからが長かった。
今回、無理やりくぎりました。色々とありまして・・・。ということで、1週間ちょっと更新できません。ごめんなさい。
今回はなるべく、会話をしたいなと思いかなりしゃべってると思います。ええと、最後まで読んでくれた方、ありがとうございます。
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誤字などがありましたら、教えてください。