課題
なんだか気分がいい。
「・・・と」
----はず、ないよな。。ん?なんだ?
「おー・・・えい・・・」
誰だよ。
「おーーい!えーいーとー!聞こえてるー?」
「おわぁぁあ!?叶恵!?なに勝手に人の部屋に入ってきてんだよ!」
やっぱりな。気分がいいことなんてなかった。
「早く起きて朝ご飯食べないと、学校遅れるよ?ていうか、ここ私の家だから勝手に入るもなにもないし!」
朝からこうだ。
ちなみに俺が住んでるのは叶恵の家だ。俺以外の家族全員が魔導師がじゃない。それで俺だけが転送された訳だが、そのとき引き取って育ててくれたのが、叶恵の母親なのだ。今では本当の親子の様になった。
それで、だから、まぁ、叶恵とは兄弟の様な幼なじみだ。
「着替えたらさっさと朝ご飯食べないとおいてくからね!」
「はいはい、わかりましたー」
そういうと叶恵は出て行った。
朝からうるさいななどと考えながら仕度を済ませ、下へ降りた。
「あ、影斗。おはよう。朝食できてるよ」
「ありがと」
そういって、俺は椅子に座り、朝食を食べ始めた。
やっぱ母さんの朝食最高!とのんびり食べてたら、叶恵が玄関から、「影斗ー、早くしてよー」と言われ、急いで朝食を食べた。急いでたものだから、家中ドタバタと足音が響いた。
そして、準備完了だ。
玄関から、
「いってきまーす!」
と叶恵に続いて俺も、
「いってくるわー」
と母さんに聞こえるように言い、家を出た。
外に出ると急に寒さに襲われた。
寒さに凍えながら、五分ほど歩き学校に着いた。
それから、十五分ほど経っただろうか、教室の扉がガラッと音をたてて、担任の{高梨 慶吾}先生が入ってきた。
「みんな、おはよう。」
『おはようございまーす』
「じゃ、さっそく、出欠取ります。亜豆塚-----」
俺か。
「はい」
「-----蘖---」
「はい」
「-----三神---」
「はーい」
なんだ、その気が抜けた感じの返事は・・・。
「-----柚木---」
「はい」
と、総勢二十人ほどの名前を呼び終わっていた。
「よし全員出席だな。今日、最初の授業は魔法だ。それぞれにやってもらう魔法の課題を与えます。二日後にその魔法も使いながら二対二で戦ってもらいます。」
課題、戦いと聞いて教室内はざわめいた。
「おーい、静かにしてくださーい。では、一人一人順番に課題を言っていきます。メモかなんかの準備をしてください。」
再びざわめく。「ああ。課題かー。」、「久しぶりに戦えるっ!」と色々聞こえてくる。
「静かにしてくださーい。では、亜豆塚くんから言っていきます。」
課題、なんだろうな。
「亜豆塚くんは、特別で『悪魔と契約』してもらいます。」
え?今なんて。
「悪魔と契約して得た、魔法ならなんでもいいです。」
やっぱ、悪魔・・・と契約・・・。って。
「えー次は-------」
ああ。悪魔と契約とか意味わからねぇ。気味が悪い。
そうこう考えているうちに、先生は全員の課題を言い終えていた。
「あ、魔法を唱えるときの技の名前は自分達で考えてください。では、さっそく練習を始めてください。亜豆塚くんは先生のところまできてください。」
俺だけなんだ?と先生のほうまで行くと、
「悪魔との契約の方法を教えます。まず、この紙に書いてある『魔法陣』を床などにかいてください。」
と魔法陣の図が書かれた一枚の紙が渡された。
「これが書けたら、亜豆塚くんのありったけの『魔力』を魔法陣に集中させてください。そうすると、闇とともに悪魔が現れるので魔法が使えるよう契約してください。」
「はい、わかりました」
と俺が悪魔と契約するため、立ち去ろうとすると、
「亜豆塚くんは申し訳ないですが、学校ではやらないでください。危険なので。」
そう告げた。危険なのか。
「あ、はい。わかりました。」
そうか危険なのか。そうか、そうか。って、そんな危険なのやりたくねぇー!
俺は心の中で叫んだのだった。
なんか色々ごちゃごちゃになってきちゃってるような・・・。
最後まで読んでくれた方ありがとうございます。
更新ペースが遅いですが、これからもよろしくお願いします。
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誤字などがありましたら、教えてください。