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6. 髪は縛ることにします

「故郷にあった布です。これは古い布を小さく切って髪飾りにしたんです。」



私がそう答えると、アニスさんは頷いて納得してくれた。



よかった。危ない危ない。

気をつけなくちゃ。



深く突っ込まれたら、答えきれない可能性がある。

でも、これを外すにしても、髪をまとめるものが他にないしなぁ。



後でフェラリーデさんに相談しようか。

このシュシュを使っていいなら、それに越したことないんだけど…。







*********************



「外していただいた方が良いでしょうね。」



それが、フェラリーデさんからの答えだった。

まぁ、そうですよね。



ということは、髪留めがいるなぁ。

こっちの髪留めってどんなタイプだろう。



「こちらの髪留めは、男女共にひもや布で縛るのが主流ですね。」



そう言って、フェラリーデさんは自分の三つ編みの先を見せてくれた。

フェラリーデさんって、髪が長いんだよね。しかも美髪。それをゆるく三つ編みにしてたらしてる。



見ればみるほど、濃い緑の髪がツヤツヤと輝いている。

頭に天使の輪がこんなに綺麗に出てるひとって初めて見たかも。



そのフェラリーデさんの美しい三つ編みの先には、革のひもがぐるぐる巻きにされていた。

ベージュ系の革ひもが緑の髪にあってるけど、結び方がなぁ。



もしかして、フェラリーデさんって大雑把なタイプ?



「後は、女性ですと、ピタやローと呼ばれる髪飾りでまとめたりされてます。」



フェラリーデさんが紙に書きながら説明してくれる。

ピタの方は日本で「くちばし」って言われてた髪を挟むタイプ。



ローの方はかんざしだった。

U字型のしっかり止められるタイプだ。



「とりあえず、ひもか布で縛ることにします。」



髪飾りは自分の気に入ったものを後で買いに行きたいしなぁ。

それとも。自分で布買って、シュシュ作る方が良いかな?…て、ことは。



「あの、つかぬ事を伺いますが、こちらにゴムみたいなものはありますか?」



「…ゴムですか?」



私の質問に困惑顔のフェラリーデさん。

やっぱり無いか。ダメもとだったしなぁ。



「あんなもの、どうするんですか?」



…あるんですか?

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