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48.クルビスさんとお昼ご飯

小さめのタイは、金目鯛とかそういうやつです。

地域によっては見ることが無いかもしれませんが、そういうのがあると思って読んで下さい。

 ******************* 


 お姫様抱っこが恥ずかしくてクルビスさんにしがみ付いてたら部屋に到着していた。

 いつの間に。きっとクルビスさんにとっては、地下からここまでなんてすぐなんだろうな。



「さて、ハルカ。何が食べたい?」



 壁から引き出したイスに降ろしてもらって(これも隠されてた。)、クルビスさんに言われて少し考える。

 う~ん。重いメニューは勘弁。昨日食べたエビのつみれは美味しかったし、お魚かな?



「お魚料理ってあります?」



「そうだな。ミンクという白身の魚のフルーツソースがけなんかは女性に人気だ。あっさりしている。」



 あっさり…。いいかも。

 今日も暑くて、正直バテ気味なんだよね。



「いいですね。じゃあ、そのお魚のフルーツソースがけをお願いします。」



「ああ。…そうだな。俺もそれにするか。」



 え。クルビスさんってお魚食べるんだ。

 いや、食べるだろうけどね?クルビスさんって戦士タイプだからお肉のイメージが強くて。



「お魚お好きなんですか?」



「ああ。母が肉料理が苦手でな。魚介は食卓に良く出ていた。」



 お母様が。じゃあ、クルビスさんにとってお魚って親しみのある食材なんだ。

 …ここの魚介料理ってどんなのだろ。どっかで習えないかな。



 ここでの講義に料理は入らないのかなあ。

 私、何を食べたらいいかもわからないんですけど。



「じゃあ、取ってくる。少し待っててくれ。」



「お願いします。」



 ま、とりあえずはご飯だよね。

 お魚っお魚っ。







 *******************



「ん。美味しい。」



 ミンクという白身魚は食感はさわらみたいで、味はタイみたいなしっかりと味のあるお魚だった。



 タイって言っても大きいやつじゃなくて、煮魚とかにする小さめのやつに近いんだけど。おばあちゃんが昔よく作ってくれたなあ。煮魚。



 フルーツソースはオレンジソースだった。

 オレンジあるんだ。形は違うかもだけど。



 馴染みのある味に似てるって助かる。

 魚介料理もしっかりあるみたいだし。



「そうか。口に合って良かった。…ハルカは魚介が好きなのか?」



「好きです。よく食べますし。

 故郷が海に囲まれた島だったので、魚介を使った料理がたくさんあるんです。

 生で食べる方法もあるんですよ?」



 驚かれるかな?引かれちゃうかもね。

 お肉でもお魚でも、生で食べる習慣ってほとんどないって聞くから。



 でも、たくさんの食べ方があるって説明するには極端な例を出すのが早いもんね。

 魚介は身近な食べ物です。



「ハルカの故郷でも生で食べるのか。ここにもあるぞ。魚人の一族の名物料理で、人気がある。」



 お刺身あるんだ。しかも人気あり。

 意外だなあ。っていうか魚人って、どんなタイプなんだろ?



(人魚タイプかな?それとも半魚人タイプかな?)



 また会ってみたい種族が出てきた。

 どこ行ったら会えるのか、フェラリーデさんにちゃんと聞いておかないとなあ。



「ほとんどの魚人は南の海側に暮らしているから少し距離があるが…行ってみるか?」



 会いに行けるんですか?

 もぐもぐもぐ、ごっくん。



「行きます。行きたいです。」



 人魚見たい。半魚人見たい。

 伝説の生き物をこの目で見れるなんて。



「じゃあ、約束だ。外に出れるようになったら一緒に行こう。魚介の美味い店を知ってるんだ。」



 目を細めて嬉しそうにクルビスさんが言う。

 これって、デートの約束だよね?やった。



「はい。楽しみにしてます。」



 クルビスさんとデートの約束を取り付けた。

 後は私が早く外に出れるようにお勉強するだけ。



 よし。やる気出てきた。

 頑張るぞ。

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