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41.魔法使いになれる!?

「じゃあ、皆、仕事に戻って~。ありがとね~。」



 メルバさんがそう言うと、副隊長さん達は皆さん軽く礼をして出て行った。

 残ったのはメルバさんと私とルシン君、それと何故か3人の隊長さん達。



 クルビスさん達はお仕事いいんですか?

 隊長さんなのに。



「まさかここで紹介することになるとは…。」



 フェラリーデさんがため息と共に言う。

 私のことでしょうか?



「キィがこっちに来たからな。キーファたちは一緒に出迎えて皆でそのままついてきたみたいだ。」



 クルビスさんが可笑しそうに言った。

 じゃあ、さっきの自己紹介は予定外だったんですね。



 メルバさんとルシン君以外はいないって聞いてたし、フェラリーデさんでも予想できなかったんだろうなぁ。



「いやぁ。悪りい悪りい。リッカが今日こっちに来るっていうもんだから、送ったんだよ。

 で、ついでに報告と挨拶でもしとくかなって寄ることにしたんだ。」



 全く悪びれない様子でキィさんが言う。

 フェラリーデさんはキィさんの話を聞いて納得したみたいだった。



「ああ。ハルカさん、大丈夫ですか?

 いきなりあの数に名乗られて。どこかお辛い所はありませんか?」



「あれ~。名乗りって教えてなかったの?」



「今日は魔素についての基礎をお教えしただけですので。」



 名乗り?ってさっきの自己紹介ですか?

 …後で教えてもらえそうだからいいか。



 それより、体調を聞かれたけど、特にはないんだよね。

 緊張して疲れたけど、それほどでは…。



「特には…ありません。緊張はしましたけど。」



 手をワキワキさせながら確認する。

 うん。大丈夫。



「先に名乗ったわけでもないしな。このお嬢さんなら大丈夫だろう。」



 キィさんが私を見ながら言う。

 観察されてるなぁ。クルビスさんに最初に会った時みたいだ。



「うん。こりゃあ大したもんだ。ねぇ、長様?」



「でしょう?大きいのに安定してるんだよね~。これで、魔素を扱ったことがないんだから驚きだよ~。」



「…一度もですか?」



「昨日ゴムを引っ張り過ぎて倒れちゃったね~。」



 キィさんが大きな目をさらに見開いてこっちを見てる。

 ゴムを引っ張り過ぎて倒れたって、改めて聞くと間抜けだなあ。



「それでこれですか。そりゃあ、すごい。」



 それでこれって何?

 何の話なんだろう。



「共鳴のおかげだろうけどね~。」



「いえ。彼女は元から安定していました。」



 クルビスさんが話に入って、フェラリーデさんがそれに頷いてる。

 安定って、共鳴が出てきたから魔素のことかな?



「とても落ち着いてらして、魔素を補給してからもほとんど揺れ動くことはありませんでしたから。」



 フェラリーデさんが穏やかに話す。

 何だか照れる。…照れていい所だよね?



「ルシンの声も聞いたしね~?」



「はい。…あれってお姉さんだけですよね?」



 メルバさんとルシン君がね~。と頷きながら話している。

 私だけ?ってどういう…。



 聞く前にメルバさんが答えてくれた。



「そう。ハルカちゃんが自力でやったんだよ~。精神力もあるみたいだし、術者向けの修行でもいいかもね~?」



 術者向け…それって魔法使いコースってことですかっ?

 ええっ。あこがれの魔法が使えるのっ?

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