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38.魔素の補給

「それでは、続きをお話ししましょうか。」



「お願いします。」



「さて、魔素があらゆるものに含まれるのは、これでおわかりいただけたかと思います。」



 ええ。言葉にも含まれるとか、すごいですよね。

 そういえば、生きてるだけで消耗するって言ってたっけ。



「あらゆるものに含まれるということは、あらゆる行為に魔素を消費しているのです。

 特に活動的な行為は消費しやすいようですね。

 例を挙げますと、先程の話す言葉もそうですが、運動でももちろん消費されます。極端な話、息をするだけでも魔素は消費されますね。」



 息をするだけでですか。

 それは疲れそうですね。



「我々は息をし、食べたものを消化・吸収し、それを生きる力とします。

 つまり、生きるための活動自体が存在するためのエネルギー、魔素で行われているわけですね。」



 ああ、そっか。

 呼吸とか運動とか全部カロリー消費するもんね。



「ですから、消費した分は常に補わなくてはいけません。

 そのためには新鮮な食材で魔素を補給する必要があります。」



 ふむふむ。使ったカロリーは補充すると。

 しかも新鮮な食材じゃないといけない。



「魔素はその生き物が活動を終えた時から減っていきますので、術式を使った専用の道具で保管します。

 そして、なるべく魔素が減らないうちに糧とするのです。」



 あ~。じゃあ、魔素って鮮度とすっごく関係があるんですね。

 だから、保管のための専用の道具もあるっと。冷蔵庫よりすごいかも。



「ですから、今まで新鮮な食材を使うレシピばかり考案されてきました。

 それも大事なことなのですが、交易が発達し食材が豊富に揃うようになりまして、もっと料理を楽しみたいというのが主流な考えになってきています。」



 ああ。そりゃそうですよね。

 食べなきゃいけないけど、ご飯は美味しい方がいいもん。で、種類があるともっといい。



「ですから、期待しております。」



 は?



「長からお聞きしました。今日新しい菓子を作られるとか。」



 ええ。そうですけど。

 フェラリーデさんも聞いてたんですね。



「冷たい菓子は暑い日の治療にも有効です。

 どのようなものなのか楽しみにしています。」



 フェラリーデさん、そんな良い顔して言わなくても。

 甘い物お好きなんですね。



「こちらの材料でどこまで出来るかわかりませんが、精一杯やってみます。」



「何でもおっしゃって下さい。協力は惜しみません。」



 は、迫力が…。

 そんなに楽しみなんですか?

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