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36.お勉強開始

 お茶をいただいてから、ルシン君は訓練に、私はそのまま部屋でお勉強が始まりました。



「さて、それでは始めましょうか。」



「よろしくお願いします。」



 フェラリーデさんに礼をしてノートを開く。

 結局、昨日はノートをちゃんと使う暇がなかったんだよね。



 ノートにメモを取ろうとしたら、絶妙のタイミングでメルバさんが話題を出してくれて。

 使ったのは、表紙の裏にスイーツの説明のための落書きみたいな絵を描いたくらい。



 ま、授業1日目が使い始めなのは、後々わかりやすくていいかな。

 このノートは何回も見返すことになりそうだし。



「では、一昨日お話ししたことのおさらいと説明の補充からしましょうか。」



「はい。」



 おさらい…魔素がどうとかってやつですか?

 確か話が出来るようになったから、説明してもらったんだったっけ。



「この世界の全てのものには、存在するためのエネルギーが含まれています。我々はそれを魔素と呼んでいます。」



 フムフム。昨日も聞いた部分ですね。

 魔素=存在するエネルギーっと。



「この魔素ですが、個々が生まれつき持っている量には違いがあります。種族や種類が違えば当然ですが、同じ種族や同じ種類の植物でも違いがあります。」



 生まれつき持つ魔素の量には違いがあるっと。

 個体差ってやつですね。



「その生まれつき持つ魔素には特徴がありまして、その特徴に沿った色が表に出ます。私の場合はこの髪の色がそうですね。」



 魔素の特徴が色となって出てくる。

 わかりやすくていいですね。



「種族によって髪や毛の色だったり、体色…体の表面の色だったりします。大抵はこのどちらかに色が出ますが、まれに角やヒレにだけ色が出る種族もいます。」




 髪や体色に色が出る場合が多い。角やヒレに出る場合もありっと。

 昨日も思ったけど、書きやすいわ~。この万年筆。こりゃ売れるわ。



「…ハルカさんの故郷の文字ですか?」



「あ、はい。そうです。」



「特徴の違う字が混ざっているようですが。」



 え。あ、漢字とひらがなとカタカナですね。説明してなかったかな。

 でも成る程。特徴の違う字か~。そういう見方もあるよねぇ。



「漢字とひらがなとカタカナです。もともと漢字は別の国の言葉を表す文字でした。

 それが故郷に伝わって、そこから日本語に沿った文字が作られて、ひらがなとカタカナが生まれたと言われています。」



 1つずつ文字を指し示しながら説明していく。こんな説明で伝わるかな。昔聞き流した国語の授業を必死で思い出してしゃべる。

 もっとしっかり聞いとけばよかった。国語の先生ごめんなさい。



「成る程。その3つの文字が組み合わさってハルカさんの故郷の言葉を表すのですね。これなら幾つかの文字を覚えることが出来そうですね。」



 あ、それの確認でしたか。

 まあ、英語も習ったりしてましたし、全く違う言語を覚えるのは初めてじゃありませんけど。ん?



「あの、幾つかの文字とのことでしたが、話す言葉も覚えなくてはいけないのでしょうか?」



 これ大事。書けるけど、話すのが苦手な日本人です。

 出来れば発音どうこうはパスしたい。

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