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32.早寝早起きの理由

 ルシン君、眠たげな声だったなぁ。

 ホントに6時が寝る時間なんだ。



「ふふ。ドラゴンの子は寝つきが良いね~。」



 小さめの声でメルバさんが言う。

 寝起きが悪いって言うのはクルビスさんに聞いたけど、寝つきもいいんだ。



「寝る子は育つ。ですね。」



「うんうん。…こっちは夜が早いから、これも慣れていこうね?

 これからもっと暑くなるし、日が暮れたらすぐに寝ないと持たないよ~。」



 ああ。そういうことですか。納得して頷く。

 もっと暑くなるなら、日が昇ってる時なんか暑くて寝れなさそう。



 熱帯っぽい感じだもんなぁ。服もノースリーブだし。

 朝寝坊とかこっちにはないんだろうなぁ。



「どれくらい暑くなるんでしょう。寝れないくらい暑い日とかあるんでしょうか?」



 気になったことを聞いてみる。

 熱帯夜とかこの辺じゃ当たり前かもしれない。



「あるある。寝られないならって夜通し騒ぐお祭りもあるくらい~。

 まあ、今は室温調節も出来るようになったから大抵は寝れるよ~。安心して?」



 室温調節…エアコン?

 エアコンあるんだ。よかった~。



 あ、でもそれなら、朝寝坊出来る…いやいや、無理だ。

 冷房代がバカになんない気がする。



 この考えは危険だ。やめとこう。

 郷に入っては郷に従えってね。早寝早起きに慣れよう。



 そんなに暑いならバテないように気を付けなきゃ。

 働き始めたら今みたいにほいほい治療を受けられるわけないし。



 …そういや治療ってどれくらいお金かかるんだろう。

 ここまで整ってる街で物々交換はないよね。



「その室温調整とかって、えっと、お金かかりますか?」



「ん?ここにいる間はお金のことなんて心配いらないよ~。」



 お金はあるんですね。

 通貨とかも覚えなきゃ。っとそれより。



「えっと、そうではなくてですね…。」



 ここを出た後の話です。

 何と説明すれば伝わるか考えていると、メルバさんが手をポンッと打った。



「ああ。ここを出た後の話だね~。」



「あ、そうです。一人で暮らすときに必要だなって思って…。」



 メルバさんの言葉を受け取って説明すると、何故かメルバさんは首を傾げていた。



「一人暮らしね~。そうだね~。…クルビスくんがさせるかな~。」



 ん?何だか最後が聞き取れなかったけど、何て言ったんだろう?

 もう一度聞こうかな?



「うん。まあ、いいや~。そうだね~。結構するよ~。

 外気温とどれくらい差をつけるかで値段も変わるけど、だいたいこの辺だと家賃の4分の1くらいかな~。」



 え。高い。

 家賃の4分の1って…。



 無理無理無理。

 使えない使えない。



「ここら辺は家賃が安いほうだから、それくらいかな~。

 まあ、家賃も室温調節も住むところによって値段が変わるから一概には言えないけどね~。具体的な金額はディー君にお金のことを習ってからアニスにでも聞くといいよ~。」



 あ、そんなに高くなさそうな感じ。

 そっか~。家賃が安いのか。それは助かる。



 でも、家賃の4分の1は高いと思う。

 基準が違うのかなぁ。アニスさんにいろいろ聞かなきゃ。



「安すぎる家は気を付けてね~。室温調節付いてるのが基本だけど、稀に古い建物はついてなかったりするし~。

 あ、後、室温調節の他に扇風機が付いてるかどうかでも値段が変わるよ~。」



 扇風機?

 今、扇風機って言いました?

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