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始まったゲーム
ひらりひらり、
ひらりひらり、
春の風が私の足を舐める。
さらりさらり、
すぅーっと。
冷たく、足元がすくわれそう。
この高校の屋上はいつも寒い。
雰囲気が寒い。
早く転校したいな。
ねぇねぇ、まだなの？
ひらりひらり、
ひらりひらり、
ねぇ、まだ見つかんないの？
私のたぁーいせつな親友さん。
ねぇねぇ、馬鹿にしてる？
私の下僕たちが血眼になって探してるのよ。
彼らにとっては愛しの。
私にとっては…
―――――憎き、親友さん。
ねぇねぇ、早く尻尾を見せてよ。
そのきれいな顔を、グチャグチャにして、殺してやりたい。
ねぇねぇ、幸せそうにしないでよ。
私の幸せを、奪い去った親友さんのくせに。
今日もまた、私は親友さんに向かって恨みを込める。
今日もまた、私の親友さんは私の前に姿を現さない。
ねぇねぇ、まだなの？
ねぇねぇ。
―――――――――――――シンジャッテヨ。
ちょっと、ホラーでしたね。
親友さん、いったい誰のことでしょう？
そして、この視点の人。
この人もいったい・・・？
