傷
逃げるつもりはない
逃げたいわけでもない
でも一度瞳をそらすと再び合わせるのは難しい
相手が自分を凝視し続けているのなら
あとは自分次第だけど
有無を言わせぬ何かがそこにはあって
僕は怖じけづく
そして震える唇を開くこともなく
ただ頷くだけだ
それが正しさか間違いかは関係ない
第三者は結局は第三者でしかない
中立的である故に
深く関わることを嫌う
どちらも否定しない
強い者が生き残る
弱い者は死に絶える
今までそうやって歴史は刻まれてきた
ここにあるのは僕の脆い心だけだ
無駄に頑丈な体に守られ
表面的な優しさに騙され
それでも破壊されまいと耐え忍ぶ心だけだ




