家族とは
「...」
...こんなことなら言わなければよかった。そんな後悔を感じながら家に帰った。
「あら?今日は早いわね。おかえりなさい」
「おぉ、もう帰ってきたのか!」
「...うん、ただいま」
「どうしたの?元気無いわね?」
「体調が悪いのか?それとも職場でなにかあったのか?」
「...っ」
「アマラ?」
「ねぇ、お父さん、お母さん...」
「どうしたんだ?」
「私、ね...神様になっちゃうんだって...」
「......え?」
「...アマラ?それはどういうことだ?」
「選ばれちゃったんだ...。明日には、もう会えなくなるんだ...」
「そんな...!そんな...!」
「っ...受け入れるしか無いんだ」
お母さんもお父さんも膝から崩れ落ちて泣いた。泣いてくれた。
私も、今すぐにでも泣きたいくらいだった。それでも、ここで私が泣いたら、だめな気がした。
「...少し、自分の部屋にいる」
「わかったわ...っ」
「ゆっくりしてるといいっ」
「うん...」
階段に登ってる間にお母さんの泣いてる声とお父さんの「なんで」という声だけが聞こえてきた
やっぱり、神様になってもいいことなんて一つもないじゃないか...。
「...そういえば、私はどんな神になるのかな?」
「気になりますか?」
「そりゃね...え?」
「どうもアマラ様」
「さっきの人」
「えぇ、少し様子を見に来ました」
「そう...」
「貴方は命の神になります」
「い、命!?」
「そうですよ。ちょうど座が空いたので」
「荷が重い...」
「まぁ、いいではございませんか」
「それでは、明日を楽しみにしております」
そう言うと、光のように消えた
明日...。もう、すぐにでも行って逃げたいのにな...。そう思ってしまう自分がいる。




