崩れ落ちる
...目を開けると、仕事場に戻っていた。
「今の光、なんだったんだろう...?」
ミアが不思議そうに話しかけてきた。ただ、今の私にはそんなことよりも考えることがあった。
(...みんなに、どう言えばいいんだろう...明日までなら、もう言ったほうがいいのかな?)
「ね、ねぇ、大丈夫?アマラ」
「私、ね。...明日には神様になっちゃうんだって...」
我ながら急すぎだな...。ごめんね、ミア、ノヴァ。でも、今のうちに言っとかないと言うタイミングを逃してしまいそうな気がするんだ。
しばらくの沈黙の後、ノヴァが口を開いた。
「な、何かの間違いだろ?だって、俺達平民が神に選ばれるわけないじゃねぇか」
「ノヴァ...でも、アマラは嘘をつくような子じゃないんだよ?...この話だってきっと...」
二人とも声を震わせながら、話してた。私だって、信じたくない。でも、信じないとあの現象に説明はつかない。信じたくなくても、信じるしかなかった。
「......本当なのか。......っ」
「......」
また、沈黙の時間になってしまった。もう、友達として話すこともできないのかな?
「...おめでとう...ございます...」
「...え?な、なんで敬語なの?」
「そりゃあ、神様になるんだから、敬語にならないとだろ?」
「ちょっと、ノヴァ!敬語」
「はぁ、仮にも友達なんだしいいだろ?な、アマラ?」
「う、うん。敬語がない方が嬉しい...かな?」
「...そうですか。ですが、神様に選ばれた以上、位が違います」
「じゃ、俺はタメ口ー!」
「はぁ?ノヴァなんでそんな気楽なのよ!」
...私だけ、蚊帳の外にいるような気分になる。私が神様になんて選ばれなかったら、これからも楽しく過ごせたのかな...?
「...ごめん、今日はもう帰るね」
「でも、もし本当に選べれたなら、敬語じゃないと死刑なんだよ!?」
「だけど、やっぱり仲間ならよそよそしいのは違うじゃんかよ!」
二人とも討論に夢中で私の声は聞こえなかったのか、反応は一切なかった。まあ、ケイン先輩に言えばいっか...。そう思いながら足を前に出し始めた。




