謎の空間
「......ここ、どこ?」
私が目を開けたとき、目の前は全てが白く、何もない場所に居た。
しばらく困惑してると、かすかな声で
「貴方は、神に選ばれました。おめでとうございます」
急に神に選ばれたらしい。突然の言葉に、動揺を隠せずにいると、先程の声が再び話し始めた。
「明日、我々が迎えに行きます。それまでに、ご友人やご家族たちにお別れを伝えておいてください」
意味がわからなかった。急に神様に選ばれたんだ。別れを伝えるってことは、もう、家族にも友達にも会えないということなのか。初めてのことで頭はパンクしていた。
「...もう、家族にも...友達にも...会えないんですか?」
震える声を必死に隠しながら、そう問いた。
「そのとおりです。人間として生きられるのは、今日までです。」
...やはり、もう会えないらしい。どうして私なのだ?どうして会ってはいけないのか?疑問と動揺が私の頭をぐるぐると回った。
「...いや...です!もう誰にも会えないなら...私は神様になりたくありません...!」
初めて私は反抗した。正直、今にも泣き出したいくらい怖い。ただ、現実を変えたい一心で口を動かした。
「...申し訳ありませんが、選ばれてしまった以上、貴方に拒否権はございません」
無常にもその言葉が耳に通った...。その瞬間、私は膝から崩れ落ち、涙が出てきてしまった。もう、ミアにも、ノヴァにも、お父さん、お母さん、お兄ちゃん、お姉ちゃんにも誰にも会えなくなってしまう。そう思うたび、今までの記憶がフラッシュバックしてくる。みんな、神様になりたいと言っているが、理想と現実はこんなにも違う。そう痛感した。そうして、ただ佇んでいると、目の前がまた光だした。




