表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦姫のトロイメライ~断罪される未来が視えたので先に死んだことにしました  作者: 志熊みゅう
第四幕 ボルタ遺跡

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

68/73

6. 全属性

 仮設の詰め所に戻ると、リアスはサリーン男爵に洋服を借りて着替えた。靴はロビンに借りたようだ。


「ローブありがとう。」


 椅子に座っていると、ポンとローブを上からかけられた。さっきは極限の状態だったとは言え、リアスに好きだと言って、キスをして、呪いが解けて。ただでさえ、少年姿から青年の姿になった彼を見るだけでドキドキしてしまう。これからどういう距離感で彼に接していけばいいのか。


 リアスは隣に座ると、平然と動力源の鑑定結果を他のメンバーに話し始めた。


「魔獣の間はおそらく囮だ。動力源のある部屋は、どこにもつながっていない。だから、今日開けた大穴から入るしかないだろう。」


「それで動力源を止める方法は……。」


 サリーン男爵が地図に新しく動力源のある部屋を書き込みながら、聞いた。


「あれはそのまま破壊しようとすると、エネルギーが爆発してそれこそ"死の太陽"並みの惨劇が起こる。」


「では、どうすれば?」


「停止するしかない。停止には、全ての属性の魔法を同時にあの球体に流す必要がある。」


 ここで、皆の属性を確認した。リアスは炎、風、雷、サリーン男爵は水、風、ロビンは土、助手のオロフは水。


「私は、全属性すべて使えます。あと氷と炎の精霊を召喚できます。」


「ぜ、全属性!初めて聞きました。今度、論文を書かせてもらってもいいですか?」


 ロビンが食いついてきた。 


「俺が許可をしない。そもそもお前は呪いの専門家だろ。」


「そ、そんなぁ~。」


「私語は慎め。じゃあロビンは土、テオドルは風、あとオロフは……水を頼む。」


 サリーン男爵が先ほどの地図の余白に役割分担も書き込んでいく。リアスがこちらを見て言った。


「じゃあ、俺が炎龍をだして、雷魔法を使う。エディット、君は氷を頼む。」


「分かりました。」


「動力源が止まれば、魔獣の召喚は止まる。そうしたら、あとは搬出だけだ。全て王都の研究所に運ぶぞ。」


「はい。」


 みんな真剣に作戦を考えているのに、ロビンだけはニコニコこちらを見ている。


「うわぁ、初々しいですね。お似合いです。」


「お前は黙れって、言っているのが分からないのか。」 


「え、所長、僕がこの解呪の立役者だってこと忘れてません?はじめ所長が好きな人なんていないっていうから。慌てて婚約者探しの釣書を国中からかき集めてー。でもどれもしっくりこないってわがまま言うから、僕陛下の命を受けて、所長に自白薬まで飲ませて。」


「じ、自白薬!?」


 それって、犯罪者に使う薬じゃないのか。驚いて目を見開いた。


「そうなんですよ~。それで、エディット・ユングリング嬢が好きだって、彼女以外考えられないって言うんで、調べてみたら、まさかのフィーラ帝国第一皇子の婚約者で、あの時は陛下と一緒に落胆しました……。」


「お前、地獄の業火に焼かれたいのか?」


「ええ!どうして?金一封ものの功績ですよ。これ。」


 サリーン男爵が大きく咳ばらいをして、ようやく静かになったが、ロビンは納得いかないという表情だ。リアスが私以外考えられないって自白したと聞いて、私の心臓はまた大きく脈打った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ