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『好きになったらいけない恋』高校二年、春。ようやくできた後輩は面倒で不器用で、だけど目が離せない。  作者: 湊 俊介


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東京にふたり。

次の日の朝はヤマトが俺よりも先に起きていて体を揺らされ起きた。


『先輩朝ですよ、ねぼすけさんですね』


『んん~ おはよ… いまなんじ?』


『6時ですよ』


『….グゥ~』


『せんぱい寝ないで!!』


体を叩き起こされ急かされ準備した。


ヤマトのお母さんに駅まで送ってもらい新幹線の切符を買う。


『コンビニで朝飯買ってこうぜ』


『なんかいいですよね~ 旅行の朝って

コンビニでもワクワクしますよね』


新幹線に乗り込み東京へ向かう。


『先輩…頼みがあります。』


『なに?あらたまって』


『窓際に…座らせてください』


『え? 別にいいけど』


『やった!新幹線の窓際、座ったことないんですよね』


『ガキか!』


そんな事言いつつも、子供のようにはしゃぐヤマトを見ていると嬉しくなる。


『今日はちょっと東京観光してから

ホテル向かう感じで』


『今日DLじゃないんですか!?』


『え? 予定聞いてなかったの?

2泊で取って、明日ホテルから直行で

DLの予定だよ。 荷物も置けるし』


『ほぉ ほぉ いいですね! 一泊だけかと思ってました。さすが先輩!!』


『話聞いとけや。つか興奮しすぎな』


『東京だと、どこか行きたいところある?』


『スカイツリー登りたいですね。

あと、スクランブル交差点とか見てみたいです。』


『東京初心者かよ。あんまり歩くと疲れるしそのくらいで後はホテル行くか』


窓の外をヤマトがボォーっと眺めている。


しばらくすると朝も早かったので眠くなってきた。


『先輩..眠いの?』


『うん..ちょっと寝るね』


ヤマトがそっと手を重ねてきた。


『なに?…』


『僕も少し寝ますね。なんか新幹線、落ち着かないので触らせてください』


軽く眠りについて起きるとアナウンスが聞こえてきた。


「終点 東京 完全に停止してから席をお立ち下さい。」


『先輩!着きました! 降りますよ』


新幹線を降りると人がぞろぞろ密着して同じ方向に歩いている。


『せ、せんぱい 人多すぎです..』


『はぐれるなよ!』


『あ、ちょっと待ってください。

….ここに突っ込む勇気ないですよ』


『ったく…しょうがねぇな』


ヤマトの手を掴み人混みの中に入る。


『離すなよ』


『はい!』


一旦人の少ないところへ行き、体勢を整える。


『大丈夫か?』


『先輩がいれば、怖いものなんて無いですよ。』


疲れたので駅内のカフェに入り、

ココアとコーヒーを頼む。


カフェのお客はみんなパソコンをカタカタといじり、とてもカフェでゆっくり休んでるようには見えない。


『先輩、みんな忙しそうですね

それに東京はいろんな人がいますね。

外人さんとか、髪色派手な人とか

個性がいっぱいです!!』


『人が沢山いる代わり、いろんな人がいるからね。多分東京なら、前みたいな事にはならないんじゃ無いかな。』


『じゃあ、手繋いでみますか!?』


『….うん』


『嫌ですか?』


正直言えば、ヤマトに対しての心の整理はついていない。

それに触れられただけで体がああなった原因もわからない。


だけどヤマトが悲しそうな顔を見るのは嫌だ。


『せっかくの旅行だし嫌な気持ちにはなりたく無いし、こんな時にまで人の目なんて気にしなくてもいいよな』


カフェから出て、手を繋ぐ。


駅の中沢山の人が行き交うが、


みんな自分の事に精一杯で周りを気にしないのか、

俺らが気にならなくなっただけか。


それは分からないけど、

俺らの事を気にして見る人はいない。


俺は人の目を気にしすぎていたのかも知れない。


それどころか、男同士で手を繋ぐ人が

たまにいて驚いた。


『スカイツリー見に行こうか』


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