孤独な謹慎期間
自宅謹慎になっても、生活リズムは変わらない。朝早く目が覚めてしまうけど、二度寝しようとしても目が冴えて眠れない。
(あ~、暇だな…)
とりあえず課題を片付けようと取りかかり、気づけば昼になっていた。
昼食を食べ、漫画を読んだりゲームをしたり。眠くなったらゴロゴロして寝る。まるで引きこもりのような生活だ。
夕方6時。いつもなら部活が終わる時間。
(ヤマト、来てくれるかな…)
そう思いながら過ごすが、連絡はない。
(忙しいのかな? 部活が長引いてるとか?)
今日、まだ誰とも話していない。誰かと話したい気持ちがムクムクと湧いてくる。
でも、どれだけ待ってもその日は連絡もなく、夜になってしまった。
(昼間寝たせいで眠くないし…暇すぎる…)
ふと、この前の出来事が頭をよぎる。
「先輩…もっと触って…」
「ヤマト…」
つい名前を口に出してしまい、恥ずかしさで顔が熱くなる。
(あいつ、俺のこと本気で好きなのかな…)
ヤマトのことを考えると、頭がパンクしそうになる。
(あいつ、遊びに来るって言ってたのに…明日来るかな)
次の日も、その次の日も、ヤマトからの連絡はなかった。
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自宅謹慎4日目。日曜日。ヤマトも来てくれず、さすがに暇の限界だ。
課題はもう全部終わっていて、やることがない。
(電話してみようかな…)
でも、こっちからかけるのはなんか負けた気がして、やめた。
ゲームを始めてみたけど、30分くらいで飽きた。
携帯を見ると、ヤマトから着信があった。すぐにかけ直す。
「先輩、何してました?」
いつもと違い、気だるそうな声。
「来るって言ってたのに来てくれないから…暇してた。」
「…風邪ひきました。インフルエンザです…3日前から頭痛いし、寒いし、ダルいし、熱あります…」
(来なかったんじゃなくて、来れなかったのか)
「そっか。大丈夫か?って聞きたいけど、大丈夫じゃなさそうだな。」
「電話したかったけど…さすがにダルくて、話すのもつらい…」
「そっか。悪化すると大変だから、切るな。治ったら電話して。」
「待って…先輩の声聞いてると安心するから、なんか話してください。黙って聞いてます…」
「え~、しょうがないな。」
なんて言うけど、本音は久しぶりにヤマトに頼られて嬉しい。
最近読んだ漫画の話、面白かったテレビの話、いろんなことを話していると、ヤマトの笑い声や咳が聞こえてくる。
しばらくすると、ヤマトの反応がなくなった。
「寝たかな?」
返事がない。寝たみたいなので、電話を切った。
たった4日ぶりだけど、毎日一緒にいたから、久しぶりに話せて嬉しかった。
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それから3日後の朝。ヤマトのインフルエンザがようやく治ったらしい。部活終わりに家に来ると連絡があった。
(やっと謹慎の半分か…休めるからいいと思ってたけど、キツいな)
部屋で携帯で動画を見たりして時間を潰していると、エロい動画が目に入った。
(そういや、この1週間してないな…)
健全な男子高校生が1週間も抜かないなんて、よほどのことがない限りありえない。
動画を見ながら一人でしていたけど、イク寸前、ヤマトのあの時の様子が頭に浮かんだ。
「はぁ…はぁ…」
(ヤマト…)
抜いた後の気だるさに襲われ、そのまま寝てしまった。




