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バッド・バイ・メモリー

作者: 城乃コトミ

 彼の手が私の腹部に触れている。大きくて骨ばった冷たい手。耳元では適切な感覚で息継ぎをする音が聞こえる。空気が揺れて、目をしっかり開けて、真っ暗な中白い壁を見つめている。背中はぴったりと彼の体とくっつき、私の両足の間に彼の片足が軽く挟まっている。

 下の階で父と母が何か話しているのが聞こえてきた。会話までは聞き取れないが、ただはっきりとしないぼんやりとした音が耳に入る。多分彼のことで何か話しているに違いない。部屋の扉が隙間が開かずしっかり閉まっているか、彼の部屋の扉も閉まっているか気になって仕方がなかった。今この瞬間を両親に見られた時を想像して、体がますます強張った。肘や膝、指の関節という関節がさび付いた金属のように動かなくなった。

 彼がその大きな手で私の腹部を滑らせても、ただじっと壁を見つめたまま、私は動かずにいた。この世界にいるのにこの世界にいないような、奇妙な感覚だった。頭と体が切り離されたように体がうまく動かない。息さえ気をつけて意図的にしなければ、息をするのを忘れてしまう。

困惑と恐怖と、ちょっとした多幸感。きっと今後ろにいるのが、ただの同い年の男だったら私はこんな風にしていなかった。

何時間のように感じられた。ふと彼は私から手を放し動い始めた。布団とシーツの間に冷たい空気が入り、彼は滑るようにベッドから抜け出した。布団に一人きりになった。そして床と足がこする音が聞こえた。音もせず扉が開いたことが分かった。見つめていた壁に光の線が天井へ向かって伸びたからだ。彼は部屋から出て行った。私は寝転がったまま枕の隣に置いていたスマホを手に取った。ブルーライトがまぶしく目を細めて時刻を見る。時刻は零時二十九分。さっき彼が部屋にやってきて出ていくまで五分足らずの出来事だった。

それでもこの体験は私に深い困惑をもたらした。不思議と驚いてはいない。驚くほどに私は心に余裕がないのかもしれない。ただひたすらに、なぜ彼が私の部屋へやってきて、私を抱きしめ出て行ったのか、明確な答えが欲しかった。彼の心の内側をのぞき込みたかった。明確で納得できる理由で自分自身を安心させたい。

 体の関節が緩み、ベッドに深く深く落ち込んだ。腹の底からの、重いため息が漏れる。まだ触れられていた彼の手の感触が腹に残っている。

 蒼君がこの家にやってきたのは、一週間前。蒼君の母親が亡くなったからだ。死因は急性アルコール中毒だということだ。蒼君には父親はもともとおらず、シングルマザーで育てられていた。私の叔母である蒼君の母親は、私の母のように黒髪でぽっちゃりとした地味な人間でなく、とにかく派手な人だった。写真も実際会っても、長いつけまつげをつけ、アイライナーをきっちりと引いて、眉毛も描かれたものだった。お葬式で初めて叔母のすっぴんを見たとき、この姿のままでも十分美人に思えた。それに眉目秀麗な蒼君によく似ていた。

 お葬式に参列していた蒼君はブレザーの制服を着ていた。黒色の上着に、チェックのスラックス。手足が長くて、細くて、彼の体は風に揺蕩う細長い葦のようだった。ブレザーの制服は優雅に彼の体の輪郭をなぞるが決して張り付かない。襟から延びる長い首は彼の顔や口が動くたびに同じように動いた。喉ぼとけが上下して、薄い皮膚の下に筋が繊細に浮かび上がっている。

髪が揺れるたびに右のみみたぶにつけられたピアスが輝いていた。

実母が死んだのだから、てっきりぼんやりと現実を受け止めきれずにいるか、目を赤くはらしているものかと思っていた。でも私にも両親にも、笑顔を見せ、言葉が詰まることなく会話をした。驚くほどに上手く、丁寧な言葉がその薄い唇から発せられる。私にはできない芸当。きっと頭がいいのだと思った。

「あのね、蒼君、嫌じゃなければ、私たちの家へ来ない?受け入れる準備はできているから」

 母の声は微かにふるえていた。訃報を聞いたとき母はその場で泣き崩れたから。蒼君を見ると、口を閉じたまま両手をもんでいた。彼の親指の甘皮が何度も引っかかれたように剥がれているのが見えた。赤い肉が見え今にも血が流れてきそうだ。私は彼の足を見て、それを見なかったことにした。

「もちろん、田舎へ引っ越すことになるし、学校も転校しなきゃいけない。それが嫌じゃなければの話なんだけれど」 

 無言に耐え切れなくなった父がそういった。

「ありがとうございます。そうさせてください」

 にっこりと人懐っこく笑う蒼君を前に私の両親は安堵し、表情を緩ませた。両親の陰に隠れていた私は内心一歳年上の従兄と同じ家で暮らすことに心の中で批判していた。蒼君とは一年に一度会うか会わないか。ほとんど他人。

 葬式にやってきたのは知らない人たちばかりで、どこにいればいいのか、何をすればいいのかもわからなかった。両親はいろいろな人と話をしているし、私だけになると蒼君についての心配をつらつらと述べた。それにここは東京。岩手に住む田舎者の私にはどうも空気が違って、居場所がない感じがした。葬式場の廊下に設置されたベンチに座ってノルウェイの森を読んでいた。スマホを触る気分ではなかった。だからと言って小説に集中していたわけでもない。ただつらつらと文字を眺めているだけ。

「疲れた?」

 それが私に向けられたものだと気づくまで時間がかかった。恐る恐る顔を上げると蒼君が目の前に立っていた。

「少し」

 意図せず私はにっこり笑った。人並みになるために、うまく会話できない私はいつも笑っている。

「そりゃそうだ。岩手から東京まで来たかと思ったらすぐ葬式だもんね」

 彼が隣に座るとスタイリッシュな横顔が見えた。ピアスのほかに、耳たぶや軟骨が針で刺されたようにくぼんでいるのもわかった。

「ピアス痛くないの?」

「ああこれ?」と蒼君は細い指で耳を触った。「痛いよ。もちろん」

「いいな」つぶやくように私は言った。「でも痛いならイヤリングでもいいんじゃない?どうしてピアスなの」

「うーん」

 耳を触ったまま蒼君は口角は上げていたが、まっすぐ前だけ見てしばらく黙っていた。

「おしゃれするためにつけてないから」

「そうなんだ」

「痛いやつだと思う?病んでるって思う?」

「いや、全然思わない」

 より一層私は口角をあげて笑って見せた。

「嘘だ」

「本当に思ってない」早く早く言い訳を考えなければと思いながら笑みを崩さなかった。「世の中にはいろんな人がいるし、私が理解できないことのほうが多いだろうから。私には理解できない何かが蒼君にあるだけだと思う」

「人生五週目ぐらいなんじゃない?」

 蒼君は前のめりになりながら、私がするような欺瞞ではない笑みを浮かべた。本当に今、この人の母親の葬式が行われているのか不思議に思った。

「俺のこと変だと思う?」

 先ほどまでの笑顔が消えた横顔だった。遠くを見つめている。

「え?なんで?」

「みんな俺の母さんの葬式なのに俺が妙に元気だから、不審がってる」

「確かに、ちょっとだけ、泣いたりしてるのかと思ってた」

「なんでだろう。涙出てこないんだよ。血つながってる母親死んだのに」

 きっと蒼君が私にこんなことを話すのは年が近くて、ほとんど会ったことがない他人だから。

「案外毒親だったから、でてこないのかも」

私の口から「毒親」と声が漏れた。

「家に入れてもらえない日もあったし、小さい頃は髪の毛つかまれて殴られるなんて日常茶飯事だったわ」

 笑いながら昨日の夕食を食べたようなテンポで話す蒼君が奇妙であり、目に見えない何かから自分を守っているようにも見えた。

「頑張って生きてきたんだね」

「俺より苦労してる人なんていくらでもいるよ」

「そういうこと言えるのってすごいね」

 蒼君はベンチの側面に手をかけ、前のめりになったまま頬を緩ませて、ほんのりとほほ笑んだ。


 学校の中でいつも私は息をひそめて、目立たないように生きている。友達はいるけれどいないようなもの。教室の中では私だけ世界から切り離されていて、どこかズレている。書き換えられて捨てられた小説のようなところに私はいる気がする。昨日の夜何を食べた、私は何を考えた。君は何を思った?そういう会話が私には意味があるとは思えない。自分のことを認めてもらいたいがために話す言葉が私には奇妙でならないのだ。自分が他の人間よりどれだけ優れているか。それを認めてもらいたいはずなのに、面倒ごとだけは避けてまわる。人から愛されたいけど自分からは愛せない。とにかく自分本位なのが私たちなのだ。ホモサピエンスにとって大切なことは、どれだけ楽をして、人に認められるかということ。

椅子に座り、窓の外の山々を眺めながら、蒼君は今頃どうしているだろうと考えていた。抱きしめられた感触と背中のぬくもりを思い出し、首を触った。もっと彼の手は冷たくて、骨ばっていて、大きい。

騒がしい教室の中を見渡す。ポニーテールにしてアホ毛の一本も出ていない子。色付きリップをつけている子。前髪を整える櫛と鏡を手放さない子。この教室にいる何人が同い年か近い年の子に抱きしめられたことがあるのだろうか。中三でも処女じゃない子はたくさんいる。蒼君はたぶんきっとそういうことを人より早く体験したのだと思う。だからあんなに大人な風に見えるのだろう。

信じられないことだ。自らの裸を露出して、恥部をさらすことは。あんなことをするくらいなら、一生結婚せず、子供も産みたくないと思った。でもみんなしている。私も蒼君に抱きしめられて、性欲を覚えた。これは女の生殖本能なのだろうか。同性の子に抱きしめられるのとはわけが違う。体のつくりが全く違う。

「高野さん、社会で提出する課題終わってる?」

 申し訳なさそうに眉を下げ笑うクラスメイトを見て私は現実に引き戻された。瞬時に私はにっこりと笑った。

「うん」

「ちょっとだけ、見せてくれない?お願い!次の時間終わるまでに返すから!」

 両手をぴったりと合わせ、頭を下げて彼女は言った。どれだけ動いても前髪は動かない。

「いいよ」

私は机の中から社会のノートを引っ張り出して彼女に渡した。

「ほんとありがとう!」

 きっとこういう、社交的な子がこの世界をうまくわたっていくのだと思う。時には悲しみ、時には喜び、純粋で美しい恋愛を重ねて、大人になっていく。私のようなひねくれた人間には恋愛なんて贅沢が落ちてくると思わない。蒼君のあれは一時的なもの。

 放課後、自転車で帰路をたどっていたとき、蒼君と会った。手にはコンビニのレジ袋、あまり物は入っていないようだった。黒色のシャツを着て、ダメージジーンズを履き、靴はサンダルだった。蒼君はあまり物を食べない。母が作った料理を頑張って食べて、夜中トイレで吐いているところを私は見た。その姿はこの田舎に似つかわしい都会の人間の背中に見えた。夕焼けで彼の耳につけられた大量のピアスが光を反射している。

 自転車から降りて「蒼君」と声をかけた。

「どこ行ってきたの?」

「ただ、コンビニ行ってきただけ」

 彼は私のほうを全く見ようとせず、口元に右手をやった。声色は明るい。

「コンビニまでめっちゃ歩いたわ」

 にっこりと笑って私のほうを振り向いたとき、右手を背中の後ろに隠した。

「全然ここらへんコンビニないから。大変だったでしょ」

「いんや、良い運動になった」

 自転車を押して彼のほうへ近づいていくと、右手に持っていたものを地面に落とし、サンダルで踏んだ。彼は苦いタバコの匂いをまとっていた。私はそれを見なかったことにした。

「今日はいっぱいつけてる」

「たまにつけないと、穴ふさがるからさ」

 自転車を押しながら田んぼの真ん中にあるどこまでも続く道を歩いていると、見る人全員に変にみられている気がした。見たこともないハイカラな男と一緒に歩いていると思われている。車が横を通るたびに、犬の散歩をしているご老人とすれ違うたびに妙に顔が熱くなった。最悪だったのは、ちょうど野球部の同級生が友達を引きつれて、自転車で後ろから私と蒼君を追い抜いて行ったときだった。追い抜いた後もちらちらとこちらを見てはこそこそ話しをしている気がした。明日学校で何を言われるか不安で仕方がない。

「ここじゃ俺は変人だね。みんな不思議そうに俺を見る」

「東京みたいに人の目を気にせず歩けないよね。ここら辺に住んでる人はみんな顔見知りだから」

 横目に見た彼は前より痩せている気がした。喉ぼとけがますます出て、あごのラインの影が濃くなっている。目もくぼんでいる。ストレスなのか、なんなのか。

「茜ちゃんは本当に俺のこと気持ち悪いとか思わないわけ?病んでるとか、痛い人間だとか」

「思ってない」

「そう」

 蒼君は全日制の高校ではなく定時制の高校に通うことになった。両親は全日制の高校に蒼君を入れたそうであったが、両親は快諾した。慣れない土地で、慣れない人間関係。そんな教室に箱詰めにされても蒼君はやっていけるような気がした。その容姿とコミュニケーション能力があればいくらでも友達ができて、彼女ができてすべてうまくいくような気がした。

「蒼君が悪いなんて思ってないし、蒼君には蒼君の良さがあるけど。あんなにピアスを開けて。どうしてあんなにピアスなんて開けてるのか、お母さんにはわからない」

 食卓で母はピーナッツを食べながらため息交じりにそういった。結婚指輪が食い込んだ太い指でピーナッツの殻を割っている。二階には彼がいるというのに。

「人それぞれだから」

「姉もそうだった。あの人が初めてピアスを開けたのは中学生の時だったはず。安全ピンで耳たぶに穴をあけて。枕が血だらけになってて、お母さん絶叫したんだから」

 これはもう何回も聞いた話だ。母は叔母のことを嫌っている。派手なところや、自由奔放なところを特に嫌っている。

「あんたはそんなことしちゃだめだからね。お母さんもお父さんもそんなことしたら許さないから」

「別にしないよ」

 黒縁の眼鏡のブリッチを押し上げて、母はぼりぼりとピーナッツを食べていく。私は一つも手を付けていないのに、ピーナッツは減っていく。

「茜、蒼君とうまくやっていけそう?」

「うん、大丈夫」

「突然こんなことになっちゃって、ごめんね。茜はああいう子苦手でしょ」

「別に」

「なんかあったら、お母さんにいいなよ」

「うん、わかった」

 リモコンでテレビ番組を見ても、面白そうなものはやっていない。バラエティか、UFOについての番組か。何周年記念という番組。

「気を付けなよ」

「何を?」

「蒼君に」

 それを聞き私は眉を顰め黙り込んだ。母はくだらないバラエティをみて、ふごふごと鼻を鳴らしている。

「なんでよ。どうしてそんなことになんの?私美人でもなんでもないんだから、そんなこと起こるわけないじゃん」

「茜はお母さんに似て美人だよ。それに従兄といってもほとんど他人みたいなもんだから」

 別にお母さんだってそんな綺麗じゃないじゃん!と言いたかったがぐっと飲みこんで、息を吐き出した。

「あの子は姉によく似てるし。姉は夜遊びがひどかった」

「何そんなひどいこと言っているの?お母さん、自分が何言ってるかわかってる?蒼君の顔は確かに叔母さんに似てるかもしれないけど、性格までそっくり似ることないでしょ?」

 彼だって虐待された被害者なのにという言葉を飲み込み手を握り締めた。

「母親を亡くして、大都会から田舎に連れてこられて、そりゃ不憫でかわいそうだよ。でもお母さんはあの子より茜のほうが可愛いの」

「お母さんが叔母さんのこと嫌いなのはわかってる。でも蒼君をそこに巻き込まないであげて」

 説教すると母は「でもあんなにピアスを開けてるし」とか「茜が心配だから」とつらつらと述べた。

 もう何も言葉を投げかける気がなくなって、椅子から立ち上がってリビングを出た。階段を上がって自室へ向かう。階段を一段一段上りながら、頭の中で母への気持ちの悪い怒りとともに、不安が膨らんだ。蒼君が私の部屋へやってきたことがばれたのかもしれない。母はわかっているのかもしれない。一度そう思ってしまうと、頭の中からその考えを締め出すのに苦労した。

 部屋のベッドへ寝ころがって天井を見上げながら、膨らんでいく不安を持て余していた。それなのに私は、今夜は来てくれるだろうかと、期待をしている。彼のことが私は好きなのか。ただ抱きしめられたいだけなのか。

 なぜだかわからないけれど、この奇妙な男女の仲で私は私自身を俯瞰して、冷静に観察している。どうして私はこんなにも冷静でいられるの。わからない。でもこんなに冷静だということは、私は蒼君を感情的に求めていない。欲しているのは、体のほうなの?

 奇妙で、歪で、矛盾していて、不純物のよう。とにかく何かがずれている。

 夜中部屋の中に淡い廊下の光が差し込んだ。私は壁を見つめたまま横になって静かに目を閉じていた。足が床をこする音が聞こえる。それがだんだんと私のほうへ近づいてくる。やがて布団が持ち上げられて、彼が足を滑り込ませてきた。冷たい足が私の素足にあたり、足の指に力を入れた。

 布団の中に二人がすっぽりと収まると、彼の正確な息遣いが聞こえてきた。そしていつもは聞こえてこない金具がこすれあうカチャカチャという音が聞こえてくる。それはたぶんピアス同士が当たる音。

 下腹部が妙に熱い。頭も沸騰したように真っ白になって。気が付いた時には寝返りを打って、彼のほうを向いていた。彼のあごの下に頭をうずめて、両手を胸の前で小さくまるめた。私とは違う匂いがした。

「ごめん」

 空気を吐き出すような、慎重な声で彼は言った。

「うん、大丈夫」

 強く抱き寄せられ、ぴったり体がくっつくほどに抱きしめられた。息をするたびに彼の髪の毛が鼻をくすぐった。それが妙に心地よくて、暖かくて心が満たされていくようだった。そして肩が震え、深いため息と、喉を締め上げるようなちいさな嗚咽が聞こえてきた。

 静かな部屋の中に彼のすすり泣く声だけが、聞こえている。

「俺最低だ」

「いいの、私は」

 ダメなのに。こんなことをしたらいけないのに、私は幸福感に満たされている。今私は幸せだと声を大にして言える。きっとこれは一時的で、長くは続かない。でも私はこの性的な幸せを抱きしめる以外選択の余地はない。


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