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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
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世界の敵になった俺は勇者な幼馴染に倒されようと思う

作者:走不 歩
「強くなりたい」
 偶然出会った神に俺はそう口にした。そう口にしたが、与えられた能力は俺の望んだようなものではなかった。確かに俺は強力な魔法を使えるようになって強くなった。強くなったが、自分には制御できない危険なものだった。
 周りにこれ以上の迷惑をかけまいと俺は住んでいた村を出て、独りで彷徨うようになったが、俺の魔法は色んな人々を不幸にしていき、ついには世界の敵となってしまった。どうしようもなくなった俺は、今は勇者と呼ばれている二つ年上の幼馴染の少女に倒されようと思った。
 だけど当の幼馴染は――。
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