表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界行ったら悪魔の王だった   作者: みけ
1章 光文明編
7/23

7話 始まり、そして悪夢

「ほんともう考えて下さいよ」

「かわいいだろ?ゆるしてくれよ」

というのも俺がスーラを王城に連れてきたからだった。本来、王城にはスーラのようなスライムは論外、悪魔でさえ何か大きな罪を犯さぬ限り王族・王以外は立ち入り禁止である。

「キュ?」

スーラがそういった瞬間、明らかにラスクの肩が揺れた。

「お前もスーラかわいく思ってるじゃん。それに...俺は王だ。スライム連れてくるくらい許されるだろ」

「今回!今回だけですよ!」

俺は笑ってうなずいた。



そのころ、光城。天使などが住む光文明では。軍事行動を起こしていた。

主犯格は、天使王セラフィム・エンジェル

魔法と浄化の使い手。

悪魔にとって天敵であり、天使にとっても悪魔は天敵であるため、長くにわたり、天使と悪魔は牽制し合い、悪魔の方が毎回上を行っていた。

しかし、今回悪魔王が異世界憑依したことにより、その混乱に乗じて一気に悪魔を倒す。そんな作戦だった。

確かに、今は悪魔界というより闇文明全土で混乱が起きていた。しかし、この戦はこの先の歴史に大きな干渉を起こすものだった。─特に光文明にとって


「今こそ、我らの悲願。悪魔界及び闇文明の支配。今こそそれが叶おうとしている」

光文明の兵団・天使の魔導師団を集めてセラフィムは堂々と演説をしていた。

三十分ほど士気を高めたのち、ついに第一波が飛び立った。


「敵襲!」

その知らせが王城に響いたのは第一波が飛び立った直後だった。

悪魔には<悪魔眼デーモン・アイ>を備えており、視力、動体視力など、あらゆる〝視覚"に関する事柄が、10倍になる。マサイ族もびっくりである。それゆえに、対面戦闘で悪魔にかなう種族は少なく、今回の天使襲撃も早期に気付いたのである。

しかし...

「転移魔法のアンチは張っているのか」

「いえ、そんなに気安に張れるものではありません。なので」

バアァン。城壁は意味を持たずにやすやすと突破された。

「どれ俺が行こうか」

「お待ちください!今王が亡くなられたらそれこそ悪魔界いえ、闇文明全土が支配されきってしまう...」

「安心しろ、そんなやすやす死ぬ気はない」

ラスクの制止も、ほかの大臣、武人の類の制止を振り切り、ミクセルは飛び立った。


「大将がのこのこやってくるとは。ずいぶんなめ切っているじゃないか。」

「ああなめているよ。だって君ら、今から死ぬんだもん」

<魔法術式・闇>

<アンチマジックフィールド>

「アンチマジックフィールド!?馬鹿め、貴様も攻撃手段が物理だけになったぞ?それにこちらには聖騎士軍もいる自らの首を絞めたな」

「闇魔法<悪極魔弾>」

「馬鹿な魔法だと?ブラフか!<完全パーフェクトシールド>」

...発動することなく、中ボスはあっけなく瞬殺し、光軍は混乱に陥った。

<スキル作成>「スキル<無慈悲>」

その惨状はまさしく“悪夢”だった。

To be continue

6/22更新

L19の「天敵」→「天敵同士」

誤字失礼しました。

By みくり

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ