4話 最強
その魔法で出てきた超獣は酷く醜かった。
「我が名は七つの大罪<憤怒>サタン・デモ二ズム」
こいつが試練かぁ!?めんどくさそぉー。とっとと終わらせていいのかな。
「あのぉ!これもう倒していいんですか?」
「良いが、お主そやつの強さが見てわからんのか?」
「いや分かりますけど弱いですけど!!」
あきらかにキレてる憤怒が口を開いた。
「テメェらいい加減にしろぉ!俺を苔みたいに扱いやがって!牢獄でもそうだ!不味い飯も5年に1度!喋るのも、寝るのも!全部好きに出来ねぇこの気持ちが...」
「苦しかったろ...寝てろ。永遠に」
ただ1発50%くらいで、なんの魔法もスキルも使った覚えはなかった。
「あれ?もう終わり?え?え?」
俺はうろたえたが、周りは「やっぱりか」という顔をしていた。
俺の足元にはサタンが死んでいた。
三玖牧人14歳異世界転移初日。初殺人(殺悪魔?)
「...と...いうことで彼を誠の王であると認める!!」
「いやいやいやいやちょ待てよ!!おわり!!?え!?終わり?」
「本当ですよ我が君」
「我が君!?」
「まっまぁよっよろしく!!」
こうして俺は悪魔の王となった。
「ところで新悪魔王様の特性スキルは何ですか?」
「とくせいすきる?」
「はい。特性スキル」
「ラスク!!こっち来い!」
2人は歩いていき、そのまますがたが見えなくなった。俺の地獄耳でもなければ聞こえないほどである。
─「なんてことを聞くんだ。良くないぞ。...悪魔王様にはそのうち話すが...<特性なし>だそうだ」
「え?特性なし!?うそ」
まじ?特性なし!?おれ!?
To be continued