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僕に彼女が複数人できました。ただし、三ヶ月間。【更新停止中】  作者: 月唄葵依
二章 カリカノたちが修羅場です
8/10

8.カリカノたちのお出迎え

 インターホンを除くと、3人の女子生徒と、その、黒い服を着た強面のお兄さんが10名・・・。いや、なんで!?特に奥!出たくない!

 ピンポ~ン

 まだ寝ているって言うことにしよう、うん。

 ピンポンピンポ~ン

 今のうちに自分の部屋に戻って、準備をしてこよう。3人がいなくなったら出発だな。

「しょ~ちゃん!いるんでしょ!」

「翔太君、早く出てきてちょうだい!」

「しょうくん?出てこないと、ウーラノスに突入させちゃうよ?」

 ちょっと待った!ウーラノス!?ギリシャ神話の神の名前じゃん!?でも、有名じゃなくない!?

「ちょ、ちょっと待って!!」

 急いで学校の準備を整えなくちゃ。バックの中身を確認して、すぐにでも出ないと、なにがあるかわからない。

「お兄ちゃん?私を置いていくの・・・?」

 ・・・でも、寂しそうにしている妹を置いていくのは無理なんだよなぁ。

「明日華、準備を早くして欲しい。中に突入されて、家が壊れるかもしれないぞ。」

「ええっ!?家が!?そ、それはダメ!私の部屋にある、お兄ちゃんのものコレクションがバレちゃう!」

「ちょっと待った!?お兄ちゃんのものコレクションってなんだ!?」

「お兄ちゃん。今はそんな場合じゃないよ!!私の準備はできてるから、早く行こう!」

「いやいや、そんな場合だよっ!」

「はい!!準備、終わったよ!!行こう!!」

「・・・もういいや。」

 全く。明日華のブラコンっぷりが危険だ。いつから、兄への愛が恋愛の意味に変わったのだろう?後で聞いておきたいな。




「ごめん、準備をしてて遅れた。で、なんでここにいるの?」

「「「迎えに来たんだ(です)よ?」」」

「それはわかるんだけど・・・後ろの黒服のお兄さんは?」

「私の護衛よ?二人にはもう話してあるから。」

「うん、もう聞いたよ?」

「とても以外でしたけど、マナさんですしね。」

「なんでそんなに普通なんだ・・・。」

「お兄ちゃん、行こう?・・・この人たちを置いて。」

「明日華?なんか、闇みたいなのを感じたんだけど?」

「そういうのは、メッ。ですよ?明日華さんが妹でも、私たち、付き合ってるんですから!!」

「ちなみに、三人ともだから。」

「だから、明日華ちゃんは、一人か、友達と登校して欲しいな。」

「あの、最初に話した人、私、お兄ちゃんの一つ下なんですけど、何歳だと思っているんですか?」

「え・・・ねえ、ウーラノス、そうなの?」

「はい、そうです。」

「え・・・。ごめん、10歳くらいかと・・・。」

「そんな失礼な人は一人で登校してください!あっ、後ろの人たちは連れて行ってくださいね?学校でも、結構紛れていますし、ずっと、気持ち悪いなって思ってたので、これを機に人数を減らしたり、解散させたりして欲しいです。」

「なんで学校にいるの、知ってるの!?」

「お兄ちゃんにつきまとっている虫を知らないわけないでしょう?あなたはいいけれど、そっちの黒服はだめ。お兄ちゃんが腐っちゃったらどうするの!」

 は?ちょっと待った。学校に黒服の人たちいたの?つきまとっているってどういうこと?そして、最後、人間って、死なないと腐らないんじゃないの!?

「しょーちゃんは腐らないよ!死んでないもん!」

「翔太君が腐るってどういう状況よ・・・。」

「え・・・。恋愛対象として見てもらえなくなるようなことはしないよ!」

 よかった。3人は正常だ。

「腐るって、BL化するって言うことなんだけど、理解しているの、マナさんしかいないね。さすが、王位継承者2位。」

「・・・なんでそれを?」

「言ったでしょ。お兄ちゃんに関することなら何でも調べて、何でもわかるようにするの。」

 ・・・明日華のブラコンが果てしない限界まで行っている件。どうするんだ?

「もし、お兄ちゃんにひどいことするなら、容赦しないから。それから、私も、マナさんの護衛さんたちで作ったサイトで、契約書作ったから。お兄ちゃんは私と登校するの。お兄ちゃん、行こ?」

 ・・・誰か、隣と前からかかってくる圧力への対応の仕方を教えてください。

咲  「明日はしょーちゃん家に迎えに行こうっと。」


奏  「明日は翔太君の家に行って、一緒に登校しましょうか。咲が来る前に行かないと。」


マナ 「明日、翔太の家まで行かなくちゃ。ほかの人たちに取られないように頑張らなくちゃね!」


明日華「絶対明日、3人ともお兄ちゃんを迎えに来る。それまでに、お兄ちゃんと私で登校する確約をつけなきゃ。お兄ちゃん!!」

翔太 「どうした?」

明日華「さっきのお願い、言ってもいいかな?」

翔太 「いいよ。ただし、僕に叶えられることね。」

明日華「明日から、毎日一緒に、二人だけで登校しよっ!」

翔太 「そんなことでいいの?それならお願いじゃなくてもいいんだよ?」

明日華「お願いでいいの。・・・その方が強制力があるから。」

翔太 「わかった。明日から、いや、明日からも、一緒に登校しようか。」

明日華「うんっ♡」

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