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俺が席を離れている時の女子の会話が耳に入った。まあ、そりゃぁでかい声でずっと騒いでんだから、俺が席をちょっと離れたぐらいの距離なら聞こえるなわ。
「お腹触らせてー」
「あ、私もー」
「あたしも」
「えー、私もいいー?」
嫁さんに人が群がっている。俺はその様子をわざわざ体を捻り振り返りながら見ていた。しわくちゃになるんじゃないかっていうぐらいに人が集まって俺の嫁の少し大きくなった腹を撫でるように触っている。
「意外と4ヶ月ぐらいしか経ってなくても大きいねー」
「ほんとだー」
サワサワ
「あんまり押しかからないでーー。み、みんなお腹の赤ちゃんのことも考えてよー」
嫁さんは必死に抗議しているようだ。揉みくちゃにされて、後で大変なことになるとか流石にないよな?俺は女子達の群がっている様子を少し眺めた。
「ほらほら押さないのー」
「ありがとー」
まあ、なんとかなってるっぽいな。
「これ、本当は幸せ太りだったりしてぇー」
1人かなり酔っ払った女がそう言って嫁をからかった。
「そんな理由で結婚までしませんよー。ちゃんとすることして、こうなってるんだよ」
嫁さんがそう言ったら周りにいた人達の動きが固まった。彼女があんまりにも生々しい内容をオブラートに包んだ感をだして、そのまま言ったらその場がフリーズした。
そのあとは、酔っ払い組が合流して、下ネタの嵐のようなものが起きていた気がしたが俺はここで女子の皆さんの方を見るのをやめ、手招きのあった方に向かった。




