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俺が目の前にある料理を貪っていた時、こんなことを聞かれた。
「2人の出会いと歩みについては分かったけど、2人はなんで結婚を決めたの?」
そう質問してきた女子の顔を見たら、ここまでのことはなるべく聞かない方がいい内容だったと悟った顔をしていた。多分、俺達2人の馴れ初めを聞かれることは今後一切ないような気がする。彼女の顔がそれを俺に悟らせた。
てゆうか、この質問ってこの言い方だと俺にも聞いているのか。存在をあえて消していたんだがな。色々喋ったりするのがめんどくさいから。
「デキちゃったっていう理由も一つあるけど、1番はこの人しかいないと思ったからかな」
「へぇー運命の人みたいな?」
「まさしく運命の人に出会ったの」
「たしかに今までの男は…」
「その話はしないで」
「もしかして、詳しい話とかって...」
「してない。私が思い出したくもない思い出だから話してない」
「でも...」
「分かってるけど...」
「無理に言わなくていいから」
俺が横槍を入れた。
「やっぱりあなたは私にとって最高の人だね♪」
彼女は俺に抱きつきながらそう言った。
「2人はすごいラブラブだね」
「うん、やっぱりそう見える?」
「うん。ねぇ?」
「え、うん。羨ましいくらい...」
答えた2人は作り笑顔をして反応したのが見ていてわかった。




